- ドラマ
- 2026年1月4日
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「お前が作ればやってくる」ですよ。
知ってます?謎の声ですわ。めっちゃ真似したもんです。
野球好きによる野球好きのための野球をやりたくて仕方ない人達を描いた野球愛が溢れる名作なんですけど、やっぱり野球が盛んな国(アメリカや日本)での評価ばかりが高かったみたいです。
まあね~…。
ええ映画やと思いますけどこんだけ野球に終始したらねえ~…。
「『父と息子のキャッチボール』が尊い」って概念がない国ではウケないでしょうねえ~…。
反対に日本のように古くから野球文化が根付いている国では、別に野球好きでも何でもない私でも、やっぱりラストのキャッチボールには号泣してしまうほどの引力を持った映画、【フィールド・オブ・ドリームス】です。
映画【フィールド・オブ・ドリームス】のあらすじザックリ
謎の声に導かれるレイ・キンセラ
ある晩農場の真ん中で不思議な声を聞くレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)。
「お前が作ればやってくる」

冒頭で(結構重要であるはずの)レイの過去がダララララ~っと早口に語られた後、物語は唐突に始まります。レイは開始数分でこの謎の声を聞くんです。
このスピード感良い。
レイの過去はサラッと流されるんですけど、ちゃんと印象には残る。
レイの父親は息子との確執を残したままこの世を去っている。
ここ重要。
野球オタクが考え出した現実味のない無茶苦茶なファンタジー映画
レイが大事な農場をぶっ壊して野球場を作ってからも謎の声は聞こえ続け、農場の多くを失ったことで家計は火の車となってもなおレイは謎の声に導かれるままに行動を起こします。

冷静によくよく考えたら変なお話です。
野球場を作っただけで死んだ大リーガーがやってきて野球をする。
ペンを置いたはずの作家兼活動家がトウモロコシ畑に消えていく。
後悔を残したまま医者になった元大リーガーが夢を叶える。
見える人しか見えないはずの「幽霊の試合」を見るために大勢の人がやってくる。
登場人物関係者全員に共通するのはただ野球を愛していることだけ。
なんか笑えてきた。ホンマに変な話やな…。
でも絶対ラストは泣けちゃうんですよ、なんなんですかねこの映画。
名優バート・ランカスターの遺作
ちなみに元大リーガーで医者と言う異色の経歴の持ち主ムーンライト・グラハムを演じたバート・ランカスターはこの映画を最後にこの世を去っています。享年80。

【フィールド・オブ・ドリームス】での彼は夢を叶えてトウモロコシ畑に消えて行くので、奇しくもおあつらえ向きの最高の遺作となった訳です。
しかし80歳前後でこれほど魅惑のウィンクができる人もそういるまいよ。
作中の実話の部分について
【フィールド・オブ・ドリームス】はまるごとフィクションのファンタジー映画ではありません。いくつか実話を扱っている部分があります。
まずレイが作った野球場に最初に現れるジョー・ジャクソンと、翌日にやってくる8人、そして彼らがかかわった「ブラックソックス事件」はノンフィクションです。
weblio辞書ブラックソックス事件(Black Sox Scandal)は、1919年、MLBのワールドシリーズで発生した八百長事件。 1919年のワールドシリーズで優勢を予想されていたシカゴ・ホワイトソックスがシンシナティ・レッズに3勝5敗と敗退(当時のワールドシリーズは9試合制)、結局レッズが同年のシリーズを制することになった。シリーズ前から噂されていた賭博がらみの八百長疑惑が真実味を帯び、地方新聞の暴露記事がきっかけとなって事件が発覚。最終的にホワイトソックスの主力8選手が賄賂を受け取ってわざと試合に負けた容疑で刑事告訴された。
この時、賄賂を受け取ったとして球界を追放されたジョー・ジャクソンを含む「悲運の8人」が野球場に現れているんです。
生前八百長試合を否定し続けていた彼らが、そっと野球場に足を踏み入れ嬉しそうに野球に興じる姿が心に染みますね。
シューレス(靴無し)・ジョー・ジャクソン

芸人じゃないですよ~。
そのシューレスジョー(芸人)の元ネタの実在の大リーガー。
ジョー・ジャクソン選手は小さなスパイクしか持っておらず、足にマメができたためついにある試合でスパイクを脱ぎ捨てて裸足になったそうです。
この逸話によって愛称が「シューレス(靴無し)・ジョー」になったんだってさ。
最初に観た時、演じたレイ・リオッタの「超常現象感」がすごくて驚いた記憶があります。
ホントに幽霊みたいなんです。
「幽霊」って一言でも言い表せないんですけど、確かにそこにいて、会話もできて触れることもできて、やってることは神秘的な事とは無縁の「野球」だというのに、森羅万象卓越した超常的な存在感があります。

ここは天国かい?
と真顔でレイに訊ねる場面も好きです。
「野球ができるぜバンザ~イ!」って飛びあがって喜ぶより、どれほど再び野球ができる日を心待ちにしていたのか痛いほど伝わってきます。
映画【フィールド・オブ・ドリームス】の感想一言

もしかしたら誰にでも自分自身の「謎の声」は聞こえているのかも知れませんね。
それを現実に自分を突き動かす原動力として受け止めているかいないかの違いでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。




