【愛の狩人】アン=マーグレット

映画【愛の狩人】あらすじと観た感想。腹が立つけど男ってこんなもん

1971年/アメリカ/監督:マイク・ニコルズ/出演:ジャック・ニコルソン、アート・ガーファンクル、アン=マーグレット、キャンディス・バーゲン、リタ・モレノ、シンシア・オニール、キャロル・ケイン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【愛の狩人】アート・ガーファンクルとジャック・ニコルソン
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

中学生から大学生くらいの男ってなんであんなにアホなんですかね。

え?

アホちゃうって?

いやいやアホですよ、だっておっぱいのことしか考えてないもん。

 

もし「私の彼氏(夫)は違う!」って思った女性がいたら、試しに今度訊いてみてください。

「学生時代っておっぱいのことばっかり考えてた?」って。

九分九厘「うん」って言うと思いますよ。

 

もし否定するようだったら本日の映画【愛の狩人】を彼と一緒にご覧になってみてください。

気が大きくなって正直に自分の嘘を白状するとともに、懐かしい学生時代の思い出を語ってくれることでしょう。

 

映画【愛の狩人】のあらすじザックリ

二人の男子大学生がいて、彼らは一見、優等生と不良の不釣り合いに見えるが、親友同士である。二人は人生や愛についてように考え、様々な女性との関係が描かれていく。その後、片方がある女子大生と付き合うが、もう片方は応援しているようなふりをしながら寝取ってしまう。

ちぐはぐな親友同士の2人の肉体関係について

【卒業(1967)】マイク・ニコルズ監督による濃密な肉欲劇場。

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この4年前に公開された【卒業】で縁のあったジャック・ニコルソンアート・ガーファンクルが主演しています(ジャック・ニコルソンは【卒業】のベン役のオーディションに落ち、アート・ガーファンクルはポール・サイモンとのフォークデュオ「サイモン&ガーファンクル」として【卒業】に楽曲提供してる)。

 

ジャック・ニコルソン扮するジョナサンは女をおっぱいとしか思っていない典型的なアホのプレイボーイ。

反対にアート・ガーファンクル扮するサンディはパーティで気に入った女の子に声もかけられないような奥手の真面目少年。

【愛の狩人】アート・ガーファンクルとジャック・ニコルソン
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

まるでタイプの違う2人は、大学の寮のルームメイトであったことから仲良くなります。

おっぱいはデカけりゃデカい方がいいだの、脚が綺麗だったらいいだの、お互いの女性の好みを語り合う冒頭の数分間はアホそのもの。

 

すごい映画ですよ。

タイトルからして「性交」を意味する「Carnal Knowledge(肉体の知識)」ですから。邦題は【愛の狩人】なんて美しく変換されていますけど。

ただジョナサンとサンディの初体験から40歳までの女性遍歴が描かれるだけなんですよこれ。それなのにいちいちリアリティがあるから無茶苦茶のめり込んでしまうんです。

 

ジョナサンは結婚はせず色んな女とヤりまくることを信条とするプレイボーイで、なんやったら親友と豪語するサンディの恋人スーザン(キャンディス・バーゲン)の初体験を奪うという下衆っぷりを発揮したりします。もちろんサンディには内緒。

彼氏の親友だと認識しているジョナサンとあっさり寝てしまうスーザンもスーザンなんだけどね。

【愛の狩人】ジャック・ニコルソンとキャンディス・バーゲン
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

思えばこの時、「俺かサンディかどちらか選べ」とジョナサンに迫られたスーザンがサンディを選んでしまったことで、ジョナサンのその後の女遊びに拍車がかかったと思えないこともない。

それにしても寝た女の数を武勇伝みたいに語り出すから男ってホントばか。

一途だったサンディですら、「初めての女」であるスーザンと結婚して子供をもうけたあとも、ジョナサンの手引きで外に女を作ってる。40歳頃に付き合っている何人目かの恋人ジェニファー(キャロル・ケイン)にいたっては、最初にスーザンに恋した時みたいにもうメロメロ。

【愛の狩人】アート・ガーファンクルとジャック・ニコルソン
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

何やってんねんホンマ。

まだ童貞だった学生時代、大学の寮で「死ぬ前に一回だけ!」くらいの勢いでスーザンに迫っていたおのれが懐かしいわ。

【愛の狩人】アート・ガーファンクル
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

おっぱい、名演…ド迫力のアン=マーグレット

かねがね「結婚はしない」と言っていたジョナサンをついに観念させた強者は、Dカップの女優崩れボビー(アン=マーグレット)。

【愛の狩人】ジャック・ニコルソンとアン=マーグレット
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

アン=マーグレットと言えば【ラスベガス万才】でエルヴィス・プレスリーと、【シンシナティ・キッド】スティーブ・マックイーンとそれぞれ共演して60年代を席巻した「歌って踊って演じられる」三冠女優。

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「プレイボーイのジョナサンを勝ち取った」と言えば聞こえはいいけど、ボビーとて彼と結婚するまでには険しい道のりを往かねばなりませんでした。

 

そもそも付き合って二週間経った頃に、ジョナサンはこんな提案をしてるんですね。

ジョナサン

ここらでひとつ取り決めをしとこか。最初からこれを決めとかへんからみんなおかしなるんや。

ええか、俺は結婚はせえへん

これは待っても待っても変わらへん。

了承でけへんねやったら終わらせた方がええ、分かるか。

男性側のこの言い分も分からんでもないんですけどね。結婚を避けようとする男が多い中、最初に言ってくれるだけマシってなもんですよ。

しかしこの時点でボビーは29歳。

そんなこと言われても、もう最後の恋かも知れないと思って同棲を始めたのに、「じゃあいいです」って出て行ったりできませんよね。このまま一緒に暮らしていればもしかしたらジョナサンの気も変わるかも…って言う希望も捨て切れないし。

【愛の狩人】ジャック・ニコルソンとアン=マーグレット
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

ジョナサンと暮らすうちに華やかだったボビーがどんどんしおれてしまう姿がいたたまれません。

ジョナサンてプレイボーイの割に日本で言う“亭主関白”で、ボビーに仕事を辞めさせて、家のことだけやってろって強要するんですよね。ボビーが気晴らしに外出して電話に出なかったりしたらブチ切れる。

「何が不満や!」って怒鳴られて「することがない!」って怒鳴り返すボビーが鬼気迫ります。

 

つらいわこんなの。

 

自殺未遂までしてようやくジョナサンと一緒になれたボビーだけど、その後幸せになれたとは到底思えませんよホントに。

【愛の狩人】ジャック・ニコルソン
©Carnal Knowledge/愛の狩人より引用

しかしジャック・ニコルソンは下衆の役がよくハマる。

恋人を罵る姿が最高にムカつく。

映画【愛の狩人】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

40歳やそこらで勃たなくなるジョナサンに「ざまあみろ」って思えるラストが痛快!
 
男性と女性でかなり感想が変わってくる映画だと思うんで、パートナーと観てみると面白いと思います。
男性がゲラゲラ笑ってる時に傍らを見ると女性がムスッとしてたり、反対に女性が笑ってると男性が凹んでたりするかも知れませんよ。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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