1996年/アメリカ/監督:ボブ・ラフェルソン/出演:ジャック・ニコルソン、スティーヴン・ドーフ、ジェニファー・ロペス、マイケル・ケイン、ジュディ・デイヴィス、ハロルド・ペリノー・ジュニア
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
いまどき誰でも知り合いに1人や2人はシングルマザーがいますわね。
ええ、かく言う私もシングルマザー予備軍の1人なんですけども。
そりゃまあどうでもええか。
でね?
母子家庭の中でも、「母一人子一人で育った男の子」って、しっかりしてて母親のことを守ろうとするような子が多いように思いませんか?
私の周りにはなぜかそんな殊勝な息子さんを持つシングルマザーが多いんです。
「おかんのために早く稼ぎたい」と言って進学せずに就職したりとか、進学するにしてもめっちゃ勉強して特待生になったりとか。
カッコいいですよね。
作品の趣旨からはズレズレなんですけど、本日の映画【ブラッド&ワイン】に出てくるジェイソン(スティーヴン・ドーフ)を見ていると、とっくに成人してるんだから、母親が再婚相手から暴力振るわれてるならおかんを連れて家から出て行ったれよって思います。
ホンットにズレズレなんですけど(2回目)。
映画【ブラッド&ワイン】のあらすじザックリ
家族を崩壊に導くダイヤのネックレス
ここに崩壊寸前の家族があります。
ワイン会社を経営する夫のアレックス(ジャック・ニコルソン)は、ポーカー遊びと偽って夜な夜な若い恋人ガブリエラ(ジェニファー・ロペス)と逢瀬を重ねる人でなし。
アレックスが二人目の夫となる妻のスザンヌ(ジュディ・デイヴィス)は、アレックスから骨折するほどの暴力を浴びせられても自宅の抵当権などを考えるとなかなか別れる踏ん切りがつかないダメな母親。
スザンヌの連れ子のジェイソンは定職を持たず、サメを捕獲して報酬を得たりアレックスの会社を手伝ったりして日銭を稼ぐフリーター。
パリッとしたいかにも高そうなスーツを身にまとい、小粋にワインの香りなんか嗅いじゃってるアレックスですが、会社の経営状態は最悪。スザンヌいわく、クレジットカードが止められてしまうのももう三度目。
いよいよ金がなくなったアレックスは、前科持ちのプロの窃盗犯ヴィクター(マイケル・ケイン)と共謀して、ワインを納めている金持ちの顧客の家から100万ドルのダイヤのネックレスを盗み出す計画を練ります。
無事ダイヤのネックレスは手に入れたものの、盗んだダイヤをさばくために大きなトランクに荷物を詰めて出かけようとしているところをスザンヌに見つかってしまうアレックス。これまでの鬱憤も入り混じって我を失ったスザンヌは、そこらに転がっていたステッキでアレックスを滅多打ち。
アレックスを殺してしまったと勘違いしたスザンヌが、ダイヤの入ったトランクの荷物を自分のものと入れ替えて逃亡しようとしている時、都合よくもジェイソンが帰宅。
母子はぶっ倒れて気を失っているアレックスを残して、ダイヤごとトランクを抱えて逃げてしまったのでした。
途中で「痛そう!」とか思ってはいけない
こんな風に崩壊寸前だった家族は完全に決別してしまうわけでして、その後は「ダイヤを持つスザンヌ&ジェイソン」vs「ダイヤを追うアレックス&ヴィクター」の逃亡&追跡劇が始まります。
サスペンス映画ですからやや暴力的な描写があるにはあるのですが、悪党としてはヴィクター以外は割と小物だから正直萎えます。
スザンヌをグーで殴りガブリエラをベッドから叩き落すアレックスしかり、梯子を登ろうとするアレックスに船で体当たりするジェイソンしかり。ジェイソンなんかアレックスが「ぎゃあ~!」って痛がってるの見てあからさまに「うわ!ごめんなさい!」って思ってるもんね。良い子がすぎるわ。
サスペンス映画の主役張るなら勝手に裏切られたと思い込んで有無を言わさずゴルフクラブで殴りかかってくるヴィクターくらい振り切って欲しかった。
この場面だけはヤバすぎてちょっと面白い。
映画【ブラッド&ワイン】の感想一言
お色気担当のジェニファー・ロペスですか?
ええまあ~…、お色気はもちろんありますけど~…。
彼女も「めっちゃワル」か「めっちゃお色気」か、どちらかに振り切って欲しかったとこですね。いっそのことアレックスを裏切ってジェイソンと逃げるとか、反対にアレックスに言われてダイヤを奪うためにジェイソンと寝ちゃうとかね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。