2003年/アメリカ/監督:テリー・ツワイゴフ/出演:ビリー・ボブ・ソーントン、トニー・コックス、ブレット・ケリー、バーニー・マック、ローレン・グレアム、ジョン・リッター
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【ファーゴ】、【ノーカントリー】のコーエン兄弟が製作総指揮で絡んでます。
1996年/アメリカ/監督:ジョエル・コーエン/制作:イーサン・コーエン/出演:フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシ―、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア、クリステン・ルドルード、ジョン・キャロル・リンチ/第6[…]
2007年/アメリカ/監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン/出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド、ギャレット・ディラハント、テス・ハーパー、バリー[…]
作品の傾向としては兄弟は兄弟でも「ファレリー兄弟作品」って言われた方がしっくりくる感じ。
1998年/アメリカ/監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー/出演:キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン、リー・エヴァンス、クリス・エリオット、リン・シェイ注※このサイトは映画のネタバレしようがし[…]
めっちゃ下品です。
ゲロ吐くわ(1回)おしっこ漏らすわ(2回)ファックしまくるわ(3…4回?!)、汚物系下ネタとエロ系下ネタが随所に盛り込まれまくってます。
しかも主人公はサンタの格好をした金庫破りのアル中のおっさん。
サンタクロースが出てくるクリスマス映画と言ってもとても子供に観せられる内容ではない。
かといってお涙ちょうだいの感動ものでもない(感動なんか全然しない)。
甘く切ないラブストーリーでももちろんない。
一体どの層に向けて作った映画なのか皆目分かりません。
でも私は割と好き。
【バッドサンタ】です。
映画【バッドサンタ】のあらすじザックリ
金庫破り・バツ2・重度アルコール依存症のサンタ、ウィリー
クリスマスムードで盛り上がる酒場の片隅で、不機嫌そうに酒をあおる中年男性。
彼の名はウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)。職業:金庫破り。

どうしてサンタの格好をしているのかと言うと、毎年クリスマスの時期になるとサンタのアルバイトとしてショッピングモールに潜入し、モールのセキュリティシステムを入念に調べた上でクリスマス当日に金庫破りをする、というのが彼らの手口だから。
重度アルコール依存症のウィリーは、作中ほとんどのシーンで酒瓶を手にしています。
ショッピングモールのサンタのアルバイトと言うのは子供達を膝に乗せにっこり笑って一緒に写真を撮ったり、プレゼントに何が欲しいのかを聞いてあげたりしなけりゃダメだってのに、終始無愛想だしおしゃべりも適当。
出勤前には大きいサイズの婦人服売り場の試着室でファック(しかもア○ル)。
休憩時間にはピンボールしている女の子に近付き怪しい手ほどき。

違う!
ピンボールは腰で弾くんだ!
こうだ!こう!
(後ろに回ってパンパン)

……………………………。
相棒のマーカスもダメだった
「彼ら」と言うからにはウィリーには金庫破りの相棒がいて、身長90センチしかないマーカス(トニー・コックス)がその人。

身体障害者であるマーカスを「クリスマスの妖精」として「セット売り」することで、彼らはやすやすとショッピングモールのサンタ役に採用されるのです。
ウィリーと長年タッグを組んでるマーカスは、酒浸りで不謹慎なウィリーにいつも小言を垂れています。とは言えなんだかんだで最終的にはウィリーの面倒を見てあげるんで、マーカスって善良な人なんだなあ~と思ってたら大間違い。
この人もダメです。
見た目がなんだかかわいらしいだけ。まあ金庫破りなんでね。類は友を呼ぶとも言いますし。
冒頭の話に戻るけど、トニー・コックスを起用してる辺りもファレリー兄弟っぽいんだよね。
参考 ファレリー兄弟は自分たちの作品に本物の障害者を登場させることで知られる。
ウィリーを変えた2つの出会い
太った少年「キッド」
さて今年のクリスマスは、そんなウィリーのさもしい人生に新風を吹き込む変な人が現れます。しかも2人も。
片方はちょっと反応が鈍くてへんこで太ってて、同級生らの格好のいじめの標的となっている少年サーマン・マーマン(ブレット・ケリー)。
子供の名前が面白かろうが面白くなかろうがそんなことはどうでもいいウィリーはずっと「キッド」って呼んでますけど。

ふらりとショッピングモールにやってきた彼はなぜかウィリーを本物のサンタと思い込み、チョロチョロと後をつけ回すようになります。
鬱陶しいガキだと思いつつ話を聞いてみると、サーマン・マーマンが探検家だと信じているオトンは実は服役中であり、オカンはすでに他界。一緒に住んでるおばあちゃんは認知症。こんな劣悪な環境であってもサーマン・マーマンの自宅はなぜか大豪邸。
しめたとばかりにサーマン・マーマン宅に上がり込んで好き放題するウィリーを暖かく見守るサーマン・マーマン。
この子もダメです。
サンタとヤリたいバーの女の子
もう1人のウィリーの救世主はバーの店員スー(ローレン・グレアム)。普通に美人なのに彼女の幼い頃からの夢はサンタとヤること。ええ、だいぶ変わってます。
スーは店で飲んでたウィリーに奇跡的に好意を抱き、めでたく“夢”を叶えます。


ああ~!
最高!サンタさん!○ッちゃう!
サンタさあ~ん!
この子もダメです。
キッドとスーとの触れ合いを通じて少~しずつ、牛の歩みでウィリーに優しい心が芽生え始めるんですが、芽生えた頃にはもう終盤。
大部分で酒に溺れる色情狂の中年のどうしようもない醜態を観せられることになる、誰得なんだかよく分からない映画です。
しかし、繰り返します。
私は好きです。
映画【バッドサンタ】の感想一言

ウィリー達が狙うショッピングモールの警備主任ジンは「オーシャンズシリーズ」のバーニー・マック。
良い味出してます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。