
巷では【タワーリング・インフェルノ】や【ダイ・ハード】のパクリやんけって言われまくってる映画です。
1974年/アメリカ/監督:ジョン・ギラーミン/出演:ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、スーザン・ブレイクリー、リチャード・チェンバレン、O・J・シンプソン[…]
1988年/アメリカ/監督:ジョン・マクティアナン/出演:ブルース・ウィリス、アラン・リックマン、アレクサンダー・ゴドノフ、ボニー・ベデリア、ウィリアム・アザートン、ハート・ボックナー、デヴロー・ホワイト、レジナルド・ヴェルジョンソ[…]
観たことなかったんでその真偽はよく分からなかったんですけどね、私には。
リクエストいただいたのでこの度初めて鑑賞してみた結果、感想は…。

【タワーリング・インフェルノ】と【ダイ・ハード】のパクリですやん(ついでに【ブラックホーク・ダウン】も思い出した)。
映画【ホワイトハウス・ダウン】のあらすじザックリ
ホワイトハウスが占拠された!
タイトル【ホワイトハウス・ダウン】の示すとおり、この映画はホワイトハウスが占拠されてジェームズ・ソイヤー大統領(ジェイミー・フォックス)が拘束されてしまうお話な訳ですけど。
とりあえずのっけからチョロく占拠されすぎて白目。
ここホワイトハウスやで?
同級生とか集めてちょっと作戦練ったら私でも占拠できそう。
マーティン・ウォーカー警護隊長、あなたがあやしいのはバレバレだ!
テロリスト達がホワイトハウスをあっさり占拠できた理由として、製作側は「マーティン・ウォーカー警護隊長(ジェームズ・ウッズ)と言う謀反人がいたから成り立ったのだよ」と反論することでしょう。

25年間も大統領を警護してきたシークレットサービス自身が大統領を危機に陥れるなんてあり得へんやろが、ふふん、とでも思っているのでしょうか。
しかしスクリーンの前の視聴者としてはコイツがあやしいのはバレバレ!
ついでに最後に化けの皮がはがれるイーライ下院議員(リチャード・ジェンキンス)が黒幕であることもバレバレ!
さらに言うならジョン・F・ケネディがマリリン・モンローをホワイトハウスに忍び込ませたと言われる都市伝説の隠し地下道がホントはあるんだよ~んって言う展開もバレバレ!
ホワイトハウス見学ツアーの引率係(ニコラス・ライト)がええ味出すキャラクターであるのもバレバレ!

あれだけ撃ちまくってドンパチ繰り広げたにもかかわらず主人公ジョン・ケイル(チャニング・テイタム)とテロリストのリーダー格エミール(ジェイソン・クラーク)の最終決戦は肉弾戦になるのもバレバレ!
予定調和の大洪水!!
「娘のため」で突如芽生える「シークレットサービスの適性」
大体ねえ、元軍人で議会警察官である主人公のジョンは、シークレットサービスの面接試験に一度落ちてるんですよ。
軍人としてもあまり優秀じゃなかったし、様々な資料から適性がないと判断されちゃってる。適性がないとされる理由のひとつに「遅刻」とかも入ってる。普通の社会人でも絶対あかんやつね?
それなのに(面接官が大学時代の同窓生であると言っても)面接官に食ってかかるんですよこの人。

俺はもう昔の俺じゃない!
変わったんだ!頼む!
娘のためにシークレットサービスになりたいんだ!
知るかそんなもん。
実績あげて正面突破してこんかい。

そもそも論ですけど、こんな奴に大統領が守れるとは到底思えない。設定に無理がある。
人質だろうが要人だろうが容赦なくバンバン撃ち殺すテロリスト達が、なぜかジョンと彼の娘のエミリー(ジョーイ・キング)と対峙した時だけはやたらと引き金を引くのを躊躇したり不自然なまでに狙いをはずしたり…。
ジョンを取り巻くこれらの状況はすべて、身体能力が高かったり適性があったりした訳ではなくて、ただ運が良かっただけだよね?
恥ずかしくてTVを消しそうになった場面
ラストなんてこっちが恥ずかしくなって顔から火が出そうでしたよ。
ここね。

ホワイトハウスが爆破されると聞いて空飛ぶ戦闘機に向って必死に旗を振るエミリー。
そして旗を振るエミリーを見て、あろうことか大統領が何も命令出してないのに独断でミサイル発射中止するパイロット。
これ現実にあり得るか?
こんなことしたらこのパイロット重罪ですよ。
幼い少女が旗を振って空爆を止めようとする場面なんて紛争地へ行けばいくらでもあるでしょう。
その度にパイロットが独断で作戦中止してどうすんの?
たった一人の少女を救ったことで、もしかしたら他に何万人もの人々が死ぬことになるかも知れないのに?
そんなわけないって?そんなのわかんないじゃん、だってパイロットには今の戦況なんて把握できないんだから。
なんっじゃこの茶番劇は。
映画【ホワイトハウス・ダウン】の感想一言

ダメだこりゃ…。

これやったらまだ【エンド・オブ・ホワイトハウス】の方がマシちゃうか?

どっちもどっちやろ…。
映画なんてフィクションであって、「現実にあり得ないことが起こるから観たくなる娯楽」で間違いないんですけど、余りにも荒唐無稽すぎるのは観ていて恥ずかしくなっちゃうから勘弁して欲しいところです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。