2001年/アメリカ/監督:スティーブン・ソダーバーグ/出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、ドン・チードル、バーニー・マック
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
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海外ドラマは全然観ないんで【ER緊急救命室】は見たことないです。
昔から男前ではありましたが、今の彼から考えると当時なんてまだまだ鼻たれ坊主。たった数年で大人のセクシーさがありえんほどに増してますよねこの人。
1960年のフランク・シナトラ主演【オーシャンと11人の仲間】のリメイク映画で、【セックスと嘘とビデオテープ】のスティーブン・ソダーバーグが監督してます。
ジョージ・クルーニー主演の他ブラッド・ピットやアンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ等豪華キャストが話題になり、後に2本も続編が製作されるほどのヒット作となった【オーシャンズ11】です。
映画【オーシャンズ11】のあらすじザックリ
映画【オーシャンズ11】ヒットの要素を考察
公開時観に行ってしばらくハマってましたね。とにかくみんながカッコよくて圧倒されたのを覚えてます。
流れるようにノンストップでストーリーが展開していくため、ちょっと見逃すと前後関係が分からなくなったりするので、何回も観て堪能できるように即DVD購入しました。
リーダーシップと頭脳とイケメンのコンボ
そもそも「強烈なリーダーシップを持つ首領」と「天才的な頭脳を持つ右腕」がコンビを組む構図はただそれだけでクールであることは中国4000年の歴史によって証明されています。
あれです、要するに劉備玄徳と諸葛亮孔明です。こんなもんカッコええに決まっています。
写真も残っていない太古の劉備と孔明がイケメンであったかどうかは知り得ませんが、そこへきてこの二人はビジュアルも超クールというおまけ付き。
キャラクター付けはこのままで、例えばオーシャンがダニー・デヴィート、ラスティーがジャック・ブラックでは、ここまでヒットしてたか怪しいもんね。
その道のプロ達プラス半人前
オーシャンとラスティーの9人の仲間はスポンサーである実業家のルーベン(エリオット・グールド)を除いては全員が何か突出した技能を持っています。
イカサマディーラーのフランク(バーニー・マック)、爆弾他メカに強いバシャー(ドン・チードル)、最新テクノロジーを操るリビングストン(エディ・ジェイミソン)、手練れの老詐欺師ソール(カール・ライナー)、どんな悪事もソツなくこなすバージル(ケイシー・アフレック)とターク(スコット・カーン)のモロイ兄弟(双子)、身体能力が半端ない中国雑技団のイエン(シャオボー・チン)。
しかし全員が全員完璧な訳ではなく、最後に仲間に加わった伝説的詐欺師を父に持つケチなスリの若者ライナス(マット・デイモン)だけはまだまだ半人前。泥棒の腕も人間的にも(男としても)未熟で、手柄を立ててやるぜと息巻いているのを逆に仲間に面白がられています。
本作と続編【オーシャンズ12】ではライナスのこのポジションは変わりませんが、プロ中のプロに混じって揉まれたお陰か、【オーシャンズ13】では大仕事を見事にやってのけるほどに成長してます。
未完成の人間が混じっていて、観客がシリーズを通して成長ぶりを見守り実感できるのもヒットには欠かせないファクターの一つですよね。
「11 vs 1」ではあるけど敵の強さが申し分ない
オーシャン達の計画はラスベガスの3大カジノの地下金庫にある現金強奪という壮大なものですが、いくらなんでも「仲間が11人」もいるのであれば、敵はより強力で相手に取って不足はない者でなければ面白くもなんともない。
カジノの警備システムが国家機密機関のそれに匹敵するものであったとしてもです。警備システムと戦う訳じゃないもんね?
ご心配なく。相手に取って不足ない者が敵として用意されています。
オーシャンが狙う3つのカジノの経営者テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)は、11人だろうが100人だろうが、敵が何人束でかかってきても眉一つ動かさないであろう人物。
常に冷静だし、作中で大声を出して取り乱したのはたった1回。
あとは怒りに打ち震え拳を握りしめつつも寡黙に冷静さを保ち、常に二手三手先の算段をしているように見えます。漂う大物感が半端ない。そして実際に大物であったことは【オーシャンズ12】を観るとより明らか。
魅力的なヒロイン(?)
これだけ男臭い映画だと、やっぱり添える華があってくれないと魅力は半減しますよね。
オーシャンが現金とともに奪還を目論んでいるのが元妻で現ベネディクトの恋人であるテス(ジュリア・ロバーツ)。
「華」って書きましたけど、私はテスを演じた時のジュリア・ロバーツが嫌いです。
初登場のシーンで赤いスーツ着て階段から降りてくるんですけど、その時の歩き方が酷い。肩イカらせてガニ股でのしのしと田舎のヤンキーのように歩いてきます。
…なんで?ジュリア・ロバーツってこんなにウォーキング悪かったかな?
他の作品ではあんまり思ったことないのに、この時だけはホントに酷くて、何回観ても「げっ!?」て萎えるのよ…。【オーシャンズ12】ではそうでもないのになあ?
綺麗にまとまり「過ぎてる」この映画の役割は
【オーシャンズ11】は実に綺麗に分かりやすくまとまってます。
豪華キャストに熱狂した公開当時を過ぎてみれば、脚本的には少し物足りへんかな?ってくらいにまとまり「過ぎて」る。教科書通りといいましょうか。
私は【オーシャンズ11】は【オーシャンズ12】との2本立てによって初めて作品の価値が見出されると思ってます。【オーシャンズ12】はもうちょっとヒネってあって、「教科書通り」とは行きません。
ぶっちゃけ一番好きなのは【オーシャンズ12】です。
でも【オーシャンズ12】だけ観たってダメで、「一番好き」って言ったのは【オーシャンズ11】ありきでの一番なんです。
もちろん【オーシャンズ11】だけでもダメ。
2本揃わないとダメ。
片っぽだけだと面白さ半減するからダメ。
それならいっそ2つをくっつけて上映時間4時間の1本の映画になればいいってこと?
いやそれもダメ。2つに別れてるから意味がある。
一作目と続編がどちらも優れている映画と言えば【ゴッドファーザー】と【ゴッドファーザーPARTⅡ】しか思いつきませんけど、それともちょっと違う。
もし【オーシャンズ11】と【オーシャンズ12】、どちらか片方しか観ていないという方がいらっしゃったら、すぐに両方鑑賞してみることをお勧めします。セットの方がより楽しめるのは間違いありません。相乗効果は期待以上です。
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映画【オーシャンズ11】の感想一言
…【オーシャンズ13】だけはこの限りではありませんけど(あんまりおもろない)。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。
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