1967年/アメリカ/監督:ロジャー・コーマン/出演:ピーター・フォンダ、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー、スーザン・ストラスバーグ、ルアナ・アンダース、ディック・ミラー、ピーター・ボグダノビッチ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
名優ジャック・ニコルソンが脚本を書き、ピーター・フォンダとデニス・ホッパーが初共演したフワフワした映画。
監督はエドガー・アラン・ポー原作の怪奇映画群から抜け出したばかりのロジャー・コーマン。
ジャック・ニコルソン、ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、この3人から連想する映画と言えば、そうです、【イージー・ライダー】ですよね。
1969年/アメリカ/監督:デニス・ホッパー/出演:1969年/アメリカ/監督:デニス・ホッパー/出演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン、アントニオ・メンドーサ、カレン・ブラック注※このサイトは映画[…]
【イージー・ライダー】は、本日の映画【白昼の幻想】と、この前年に公開された【ワイルド・エンジェル】から着想を得て製作されたんだそうですよ。
全っ然おもろないけどね。
映画【白昼の幻想】のあらすじザックリ
誰得なのか分からないLSD推奨映画
この翌年に公開されるジャック・ニコルソン主演作【嵐の青春(1968)】も、【白昼の幻想】とセットです。LSDでトリップしてる時の映像が一緒。そこだけ流されたらどっちがどっちか絶対分からない。
1968年/アメリカ/監督:リチャード・ラッシュ/出演:スーザン・ストラスバーグ、ジャック・ニコルソン、アダム・ロアーク、ディーン・ストックウェル、ブルース・ダーン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きな[…]
でも映画としては【嵐の青春(1968)】の方が断然観られる。
【白昼の幻想】は、CMディレクターである主人公ポール(ピーター・フォンダ)が、「嫁はん(スーザン・ストラスバーグ)には浮気されるし、もうこうなったら巷で流行ってるLSDでもやってみたろかい!」と言ってLSDを初体験する物語です。
ポールがLSDを服用して、トリップ状態になって夢と現 を行ったり来たりして、薬が抜けて現実に戻ってくるまでの数時間が描かれるだけ。
ええだからおもろないって言ってるじゃないですか。びっくりしますよ?
ポールの友人ジョン(ブルース・ダーン)は、まずポールを売人のマックス(デニス・ホッパー)のもとへ連れて行きます。そこでLSDを手に入れ、海辺の自宅で初心者のポールにLSDの服用方法や注意事項を丁寧に指南。
いらん情報盛りだくさんです。
一体誰がこの「LSDの取り扱いに関する重要事項説明」に真剣に耳を傾けると言うのか。
初老の私もさすがに60年代は生まれていませんから、当時のアメリカのLSD文化の隆盛についてなど知る由もないですが、ただそれだけで1本の映画として成立するなんてすごい時代だったんですね。
「ジャックは優れた脚本家だった」What?!
【白昼の幻想】を製作するに当たって、監督のロジャー・コーマンと脚本のジャック・ニコルソンは実際にLSDを服用してみたそうです。
そのことを指してか、ロジャー・コーマンは自身の半生を振り返ったドキュメンタリー映画【コーマン帝国】で、「ジャックは優れた脚本家だった」と言っています。
2011年/アメリカ/監督:アレックス・ステイプルトン/出演:ロジャー・コーマン、ジャック・ニコルソン、ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード、ジョナサン・デミ、ピーター・フォンダ、ブルース・ダーン、ポール・W[…]
もしかしたらLSDを体験した人にとってはトリップした状態が上手く表現されてて愉快なのかも知れないけど、LSD経験者なんてそうそういる訳でもないですし、【白昼の幻想】にはストーリーもへったくれもないもんで、「キワモノ映画の帝王」とまで言われたロジャー・コーマンがこの脚本を高く評価した時には声に出してツッコんでしまいましたよ。
とか言ってるけど私、ジャック・ニコルソンの熱烈ファンなんですけどね?
愛しているからこそ言いましょう、ジャック、この脚本イケてねえよ…。
映画【白昼の幻想】の感想一言
【理由なき反抗】で共演したジェームズ・ディーン亡きあと“反逆児”の称号を継ぐのは自分だと思っていたというデニス・ホッパー。
【白昼の幻想】の頃までくらいだったらまだそんな(ディーンみたいな)雰囲気もないでもない。
でも【イージー・ライダー】以降は完璧にディーンとは違ったアウトローが板についちゃったから、やっぱり望みは叶わなかったよね。
私は「あの」ジェームズ・ディーンよりそんなデニちゃんの方が好きだけどね。
1955年/アメリカ/監督:ニコラス・レイ/出演:ジェームズ・ディーン、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ、ジム・バッカス、アン・ドーラン、デニス・ホッパー注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてま[…]
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