1955年/アメリカ/監督:ビリー・ワイルダー/出演:マリリン・モンロー、トム・イーウェル、イヴリン・キース、ソニー・タフツ、オスカー・ホモルカ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
ストーリーうんぬんかんぬんと言うよりは、地下鉄の通風口から吹き上げる風でまくれ上がったスカートを抑えるマリリン・モンローが有名な映画。
最っ高。
マリリン・モンローの代名詞的なこのシーンは、「巨大なモンロー像」となってシカゴ美術館前に展示されていたほど(2012年撤去)。
マリリン・モンローがマリリン・モンローに要求される、「美人だけどオツムが足りないセクシーなブロンド」を力いっぱい体現してみせた映画、【七年目の浮気】です。
ちなみに「ププッピドゥ♪」は【お熱いのがお好き】ね。
1959年/アメリカ/監督:ビリー・ワイルダー/出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ジョージ・ラフト、ジョー・E・ブラウン/第32回アカデミー衣裳デザイン(白黒)賞受賞注※このサイトは映画のネタバ[…]
映画【七年目の浮気】のあらすじザックリ
まるでハニー・トラップ!“独身”男性の前に現れたマリリン・モンロー
クッソ暑いニューヨークから、夏の間妻と息子を避暑に送り出したリチャード・シャーマン(トム・イーウェル)。
周囲の既婚男性がそろいもそろって妻の留守に「ひと夏の恋」を満喫するなか、リチャードだけは「禁酒!禁煙!浮気はしない!」と固く心に誓っています。
偉いなあと思う反面、私がリチャードの妻の立場だったら、これほど「浮気はしないぞ!」って力を込められると逆に気持ち悪い。
こういうタイプは一旦浮気してしまうと浮気で済まなくなって、浮気相手の方に本気になってしまうんですよね。
リチャードのアパートの管理人みたいに、「妻がいない間の“ひと夏の恋”」と完全に割り切って、あっけらかんとどっかの誰かと楽しんでストレス発散してくれた方がいい。
そうすればいつもに増して帰ってきた妻を暖かく迎えることもできるでしょうに。
異常な妄想癖があるリチャード
とは言っても浮気だって相手がいなけりゃできない訳で。
今年39歳になるリチャードには異常な妄想癖があって、ちょっとシビアな角度から見ると完全に精神異常者。それも自分の妄想の中で避暑地の妻と浮気していた男性を殴り倒したりするという、逮捕されてもおかしくないレベルの異常さ。
そんなあなたと「ひと夏の恋」を楽しもうって女性もなかなかいらっしゃらないでしょうな。
バート・ランカスターとは似ても似つかない【地上より永遠に】の「波打ち際のキス」
妄想の中でのリチャードはバート・ランカスターなんですけどね。
現実のリチャードの姿はこう。
腹ハラ!
腹のお・に・く!
百歩譲って相手の女性がデボラ・カーであったとしても、お前だけは絶対バート・ランカスターに似ても似つかんぞい。
1953年/アメリカ/監督:フレッド・ジンネマン/出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー、フランク・シナトラ、ドナ・リード、アーネスト・ボーグナイン、ジャック・ウォーデン/第26回アカデミー作品・監督・助[…]
冴えない中年男性の前に美女登場
ひとりになっても妄想くらいしかすることがないリチャードの前に、少々セクシーすぎて不謹慎な天使(マリリン・モンロー)が舞い降ります。
聞けばアパートの上階の住人が避暑旅行で留守にしているあいだ間借りしているという。
「浮気はしない」と固く誓っていたリチャードは、何かに操られるかのように口から誘いの言葉を紡ぎ出し、名前も知らない彼女をちゃっかり自宅に招いてしまうのでした。
もともとマリリン・モンローが演じるブロンド美女ってのは色気しかないノータリンとして描かれることが多いのはご存知のとおりですが、【七年目の浮気】では特にそれが顕著です。
バカ女満開。
今日知り合ったばかりの男性の自宅にシャンパンとポテチを持って上がり込み、「ごめんなさい、ドレスの後ろお願いできる?」と肩紐結ばせるわ、
写真雑誌で最優秀賞を獲った自分がモデルのハレンチな写真を平気で見せるわ、
地下鉄の通風口の上に立ってスカートに風を浴び、「ああ~涼しくて気持ちいい~」と悦に入るわ、
リチャードみたいな妄想癖がなくたって「私にむしゃぶりついてきて!」って言ってるとしか思えない言動を繰り返します。
彼女自身にそんなつもりは全然ないんですけど、これではホントに相手の男性が気の毒。
ごめんなさい、さっき「浮気もしないなんて気持ち悪い」って言ったの撤回します。
これほどの彼女の誘惑に耐えたリチャードは素晴らしい。
マリリン・モンローのまくれ上がるスカートと魅惑の笑顔を振り切り、カイを抱えて妻と息子の待つ避暑地に駆け出すリチャードが最高な映画です。
映画【七年目の浮気】の感想一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。