【俺たちは天使じゃない(1989)】ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン

映画【俺たちは天使じゃない(1989)】あらすじと観た感想。コメディなのはデ・ニーロだけ

1989年/アメリカ/監督:ニール・ジョーダン/出演:ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、デミ・ムーア、ジェームズ・ルッソ、ホイト・アクストン、ブルーノ・カービー、ジョン・C・ライリー、ウォーレス・ショーン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【俺たちは天使じゃない】
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

ハンフリー・ボガートピーター・ユスティノフアルド・レイ主演による1955年の同名映画のリメイク。

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リメイクと言っても時代も舞台も内容も面白さも全然違う。

え?

どっちが面白いのかって?

そりゃもちろんオリジナルの方が10倍くらい面白い。

 

だって基本的にリメイク版で面白いのはロバート・デ・ニーロの顔芸だけ。

あとはややウケレベルの小ネタがちょいちょいぶっこまれているのみ。“脱獄囚が神父を装って教会に潜伏する”という、まるで白と黒を真逆にしたような斬新な設定は面白いのに、宗教色が濃すぎて笑えない描写が多々あります。

コメディで行くならいっそのこと最後にマリア像をぶっ壊すくらいの展開が欲しいところです。

 

【俺たちは天使じゃない(1989)】です。

 

映画【俺たちは天使じゃない(1989)】のあらすじザックリ

1935年、カナダ国境近くのとある刑務所。ネッドとジムは看守のすきを突いた殺人犯ボビーに引きずられるように脱獄する。ニューイングランドの小さな町に逃げ込んだ2人は、とっさに自分たちの身分を神父と偽ってしまい、折から2人の神父が派遣される予定だった教会に送られてしまう。

神父になり代わり教会へ潜伏する脱獄囚

ネッド(ロバート・デ・ニーロ)とジム(ショーン・ペン)はカナダ国境近くの州刑務所に服役していましたが、獄中仲間の殺人犯ボビー(ジェームズ・ルッソ)の脱獄の現場に居合わせたことから、なし崩しに一緒に脱獄してしまうハメに。

【俺たちは天使じゃない】
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

逃げるうちにボビーと離れ森を彷徨っていた2人は、車で鹿を轢いて立ち往生している老婆に出会います。2人を町の教会に来る予定の神父だと勝手に勘違いした老婆は、町へ案内してくれます。

 

しかしつくづくキリスト教圏における“神父”という職業の持つ力は凄まじい。

「職業差別」とかそんなレベルじゃなくて、出会う人みんな、“神父”って聞いた瞬間まるでその人自身が“神”であるかのように祈ってきますもんね。ちゃうやんただ神学院で勉強しただけの人間やん。

古い洋画によくある描写ですけど、日本から出たことない仏教徒の私にはいつも違和感しかないですよ。

【俺たちは天使じゃない】神父に化けるネッドとジム
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

そんな世の中を逆手に取ったこの脱獄囚たちは「神父に化けてりゃひとまず安心」ってことで、自分達が教会に招かれた神父2人であると偽って滞在するのでした。

本当に招かれた方の神父が遅れてやってきてネッドとジムと鉢合わせる展開もアリちゃう?って思ってたのに、本物は出てきません。みんな偽物のネッドとジムに「待ってました!」とか言ってるのにね。早よ来たらんかいな。

目白押すデ・ニーロの顔芸

ネッド達が脱ぎ捨てた囚人服も見つかってしまい、刑務所からの追手はいよいよこの町に脱獄囚がいることを突き止めたようです。

カナダとの国境の橋は町のはずれに見えているのに、中々渡るチャンスに恵まれない2人。

【俺たちは天使じゃない】ジョン・C・ライリー
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

そうして教会で過ごすうちに、ジムは修道僧のひとり(ジョン・C・ライリー)と仲良くなり、キリストの教えを学び、なんと最後にはお涙ちょうだいの演説までしてみせます。聴衆は涙します。拍手が沸き起こります。

 

ええそうです。

そこに笑いなんて微塵もございません。

微塵もです。

なんなんやこの映画は。

改宗を期待して暗に勧誘してんのか。

 

大体ね、ジムは最初からちょっとサブいキャラクターなんですよ。お前サブいわ。

そら支離滅裂で舌先三寸のネッドの方がおもろいわ。

【俺たちは天使じゃない】ロバート・デ・ニーロの顔芸
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

5ドルでお願いしたいデミ・ムーア

【俺たちは天使じゃない】デミ・ムーア
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

ところで、ろうあの少女の母親モリーを演じているのは【ゴースト/ニューヨークの幻】で大ブレイクする直前のデミ・ムーアです。奇しくも【ゴースト/ニューヨークの幻】の時と役名が一緒。

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父親はいないらしく、娘と食べていくためなら平気で体を売るモリー。1回5ドル。

これを聞いたネッドが、どっかのおばはんに寄付してもらった5ドルを握りしめてニヤニヤしながらモリーの部屋を訪ねるのがまたおもろい。

ネッド
いやあ~実はここに5ドルあるんやけど…。

いやいや、寄付の着服も姦淫もあかんから。

朱縫shuhou
ほんでヤリたそうすぎる顔止めえ!

まあこの直前にケンカしてるんで瞬殺で追い返されるんですけどね。

手配書の真ん前で話し込むアホ2人

刑務所の追手もバカじゃないんで、この町に脱獄囚が潜伏してると察しをつけるやすぐにボビーも含めた3人の手配書を掲示しています。

そんな中を、神父の正装をしているとは言えネッドもジムも顔面モロ出しでウロチョロしてる。

この描写を見て人間(大人)の先入観って怖いなって思いましたね。大人はきっと、まさか神父が脱獄囚だなんて思ってもいないから気付かないんですね。見えてるのに見えてない。

 

先入観を持たない子供だったらあっさり気付いたのかも知れないけど、彼らの顔に気付いたのは幸いにもモリーのろうあの娘だけ。

【俺たちは天使じゃない】手配書
©We’re No Angels/俺たちは天使じゃないより引用

そうです、彼女は耳も聞こえなければ声も出せません。

助かりましたねアホ諸君。

映画【俺たちは天使じゃない(1989)】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

最後にはジムが出家(?)しちゃうしねえ。
神なんて信じないって言ってたモリーは改心しちゃうしねえ。
普通に「ええ話」で終わりよるんですよ。

助手

助手

…何かあかんの?
「ええ話」やったらそれはそれでええんちゃうん?

朱縫shuhou

朱縫shuhou

だって一応「コメディ映画」に属するからにはオモロイんやろうと思って期待するやんか。オリジナル版はめっちゃオモロイんだし。
笑う気満々で観てたら全然笑えないという、振り上げた拳の落としどころに困る中途半端な映画なんですわ。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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