【つばさ】

映画【つばさ】あらすじと観た感想。第一回アカデミー最優秀作品賞受賞作

1927年/アメリカ/監督:ウィリアム・A・ウェルマン/出演:クララ・ボウ、チャールズ・ロジャース、リチャード・アーレン/第1回アカデミー作品・技術効果賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

航空機に乗るジャック・パウエル
©Wings/つばさより引用

私が最初に観たサイレント映画はチャールズ・チャップリン【モダン・タイムス】だったと思います。

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チャップリンのコミカルな動きとテンポよく繰り広げられるギャグの連続で、まるでサイレント映画であることを忘れてしまうほど笑いに満ちた幸せなひと時を過ごしました。

 

本日記事にするこのサイレント映画だってかの【モダン・タイムス】になんら引けを取りません。

…嘘ごめん、それはいくらなんでも言い過ぎだけど、いずれにしろ100年近くも前の映画だなんてとても思えないその愉快な仕上がりには脱帽。

記念すべき第1回アカデミー最優秀作品賞受賞映画【つばさ】です。

 

ちなみに【つばさ】には【オペラハット】【真昼の決闘】などで有名なゲイリー・クーパー一瞬だけ出演しています。

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映画【つばさ】のあらすじザックリ

1917年、アメリカのとある小さな町。そこに住むジャック・パウエルはいつの日か航空機で大空高く舞い上がることを夢見ている。ほどなくしてジャックは幼馴染のメリーと愛しいシルヴィアを故郷に残し、恋敵のデビッドと共に空軍に入隊し功績を挙げてゆく。

ラブコメ寄りの戦争映画【つばさ】

タイトルから察しがつくように(つくか?)、【つばさ】は第一次世界大戦時のアメリカ空軍のパイロットのお話なんですけど、シビアな設定の割にストーリーは実にコミカル。

 

まず主人公のジャック(チャールズ・ロジャーズ)からしてどうにも真剣味がないというか、ピーターパン・シンドローム患ってるというか、常に楽観的でニヤついてて、戦時中の悲壮感みたいなのが一切ありません。だってこのジャックときたら軍隊での訓練中にもヘラヘラふざけてるんですよ?

大丈夫かアメリカ空軍。

さらにジャックに恋をしている幼馴染でヒロインのメリー(クララ・ボウ)がこれまたジャックに輪をかけた楽天家。少しくらい落ち込むようなことがあってもあっという間に立ち直って前進していくという、すんごい魅力的な女性なんです。

幼馴染のメリー
©Wings/つばさより引用

ジャックは「早く俺も出征して戦闘機乗りたいなあ」なんて言ってるし、メリーはジャック会いたさに戦地へ押しかけたりするし、戦時中ってこんなふわふわ感じでよかったの?

元祖ラブコメ?

正直観る前はこれほど受け入れ易い映画だとは思っていませんでした。もっと重~いテーマの作品だと思ってたのに。

 

軽い気持ちで観て全然大丈夫。

酔っぱらうジャックが見たものは…

ドイツ軍との戦闘機同士の空中戦は当時の技術としては画期的だったのでしょうが、製作されてから100年近くが経過した今となっては物足りない感が半端ない。しゃあないですよそんなもん。こういった先駆的な作品があったからこそ映像技術も発達してきたわけですから、それはもうしゃあない。

そんな公開当時は一番の見どころであったであろう空中戦よりも現代っ子の私が観て一番面白かったのは、ジャックが酔っ払ってシャボン玉の幻影を見るシーン

僕酔っちゃったよー!
©Wings/つばさより引用

テーブルのお酒やバーの踊り子の衣装から、ふわふわとシャボン玉が浮き出てくるんです。

すごくかわいい演出で、思わず笑ってしまいました。

ゲイリー・クーパー登場!

【つばさ】にはまだ駆け出しの頃のクープ(ゲイリー・クーパーの愛称)が出演していることは前述のとおりですが、いやまあ出演時間はホントに一瞬ですから注意してご覧ください。

「注意して」というか、一瞬しか出ないくせにむちゃくちゃ存在感と面影があるんで、特に気を張っていなくても誰でも「あっ!今のもしかしてクープ?!」って気付いちゃうと思います。

ゲイリー・クーパー
©Wings/つばさより引用

この時点では格上の俳優であったであろう主人公のジャックもその親友のデビッド(リチャード・アーレン)も普通に食っちゃってる若きクープ。

目と口元が好き。カッコいいなあ。

映画【つばさ】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

【つばさ】は「戦闘機」という「つばさ」を手に入れたパイロット達を描いた単純な戦争映画ではありません。
恋をし、親友との信頼関係を築き、青春を謳歌し祖国を愛する若者達が織りなす壮大な ラブコメです

 

>> 翌年(第2回)のアカデミー最優秀作品賞はこれ!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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