【スピード(1994)】

映画【スピード(1994)】あらすじと観た感想「退職記念は安物の金時計」

【スピード(1994)】

1994年/アメリカ/監督:ヤン・デ・ボン/出演:キアヌ・リーヴス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロック、ジョー・モートン、ジェフ・ダニエルズ、アラン・ラック、グレン・プラマー、ベス・グラント/第67回アカデミー音響編集・録音賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

公開当時はもう大フィーバーで。

主演のキアヌ・リーヴスが作中でつけてるG-SHOCKもめっちゃ流行りましたし、道ゆく人みんな真似してましたね、SWAT部隊の

 

そういったミーハーな視点だけでなく「スピード(=速度・速さ)」に焦点を当てたストーリー展開も実に巧み。上映時間の115分のあいだ、片時も休まず常に何かに追い立てられっぱなし。

スピード!

スピード!

スピード!

 

信じ難いですがこれがヤン・デ・ボンの監督デビュー作になります。

【スピード(1994)】です。

 

 

 

映画【スピード(1994)】のあらすじザックリ

オフィスビルのエレベーターに爆弾が仕掛けられ乗客達が閉じ込められる事件を解決したロサンゼルス市警察SWAT隊員のジャック・トラヴェンは、爆弾犯をもう一息のところで逃がしてしまう。後日、逃げた犯人から、「時速80キロを下回ると爆発する仕掛けの爆弾をとある路線バスに仕掛けた」という内容の電話がジャックにかかってくる。犯人はジャックにバスの対応をさせると同時に身代金を要求してくる。

 

 

3つの舞台で繰り広げられるSWAT隊員と爆弾魔の攻防

【スピード(1994)】は徹底したスリルとテンポの良さで、アクション映画としての完成度がめちゃくちゃ高い作品です。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

本作がヤン・デ・ボンの監督デビューであることは間違いありませんが、彼はこれまでに【ダイ・ハード】【ブラック・レイン】など、名だたるヒット作で撮影監督を務めてきたプロフェッショナル。さすが撮影監督出身、【スピード(1994)】の手に汗握るアクションシーンの演出にも納得。

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物語の大半を占める「時速80キロ以下になると爆発する爆弾を仕掛けられた路線バス」という舞台設定は明朗かつ斬新で、主人公は乗客を乗せたバスの速度を時速80キロに保ちながらイカれた知能犯との頭脳戦を余儀なくされます。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

この攻防はスピード感をそのままに、バスだけでなくオフィスビルや地下鉄でも繰り広げられるんですよ。つくづく盛り沢山な映画ですわ。

 

オフィス街のエレベーター

事の発端はロサンゼルスのオフィスビル。何者かがエレベーターに爆弾を仕掛け、停止したエレベーターの中に数人が閉じ込められる事件が発生。

現場に急行したのはジャック・トラヴェン(キアヌ・リーブス)とハリー(ジェフ・ダニエルズ)らロス市警のSWAT隊員達。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

辛くもなんとか人質全員を脱出させることに成功したジャックとハリーは、すんでのところで犯人の爆弾魔ハワード・ペイン(デニス・ホッパー)を取り逃がしてしまいます。

 

市街地を走る路線バス

死亡したかに思われたハワードは生きていて、2年かけて準備したエレベーター作戦をジャックに阻止されたことを恨み復讐を企てていました。

ハワード

ベニス発ダウンタウン行き2525番の路線バスに爆弾を仕掛けた。

バスの速度が時速50マイル(=時速80キロ)を超えたら起爆装置が作動、時速50マイル以下になったら爆発する。乗客は降ろすなよ。ひとりでも降ろしたら爆破する。

午前11時までに370万ドル用意せえ。

ジャックが血相変えて市中をかけずり爆弾の仕掛けられたバスを探している頃、当の2525番のバスは寝坊ギャル、アニー(サンドラ・ブロック)を乗せてのんびり規定ルートを走行中。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

2525番のバスを探し出したジャックはこれに飛び乗ります。

乗ったはいいけどちょっとした事件が起こって、運転手が撃たれて怪我をしちゃうんですね。でもすでに時速80キロを超えて起爆装置が作動してしまったバスを止める訳には行きません。

そこでとっさに運転を代わったのがさきほどのギャル、アニー。

何を隠そうアニーは車の運転が大好き。じゃあこの時はどうしてマイカーを運転せずバスに乗っていたのかと言いますと、免停中だから。罪状はスピード違反

おあつらえ向きのスピード狂が乗り合わせてたってことですわ。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

かくしてアニーとジャックはバスの速度を維持しつつ、途切れた高速道路や燃料切れなど数々の危機を乗り越えてゆきます。

まるでこちらの動きを先読みしてるかのような知能犯ハワードとの心理戦を繰り広げるうち、アニーとジャックの間に少しずつ信頼と愛情が芽生えてゆくんですね。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

 

ロサンゼルスの地下鉄

最後の舞台は大都会の地下鉄。

エレベーターに続いてバスまでも。大金をせしめるはずだった壮大な計画を二度もジャックに阻まれたハワードは、アニーを人質に取って地下鉄へ逃げます。

【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

ハワードが一連の事件を起こした動機を覚えている人は多いはず。

ハワードの正体は元アトランタ市警の爆発物処理班員

職務中の爆発で親指を失うものの、警察当局から与えられたのは安物の金時計と障害年金だけでした。それがハワードが警察を脅して金を奪おうと考えた動機。

ハワード
何十年もこき使ってケチな勲章と「事故は気の毒だった」ってそれだけかい!
【スピード(1994)】
©Speed/スピードより引用

それみろ安物の金時計なんぞで済まそうとするからあ~。

 

 

映画【スピード(1994)】の感想一言

朱縫shuhou

私はデニス・ホッパーが好きなもので、彼が演じる悪役ハワード・ペインのねちっこい性格とサイコパス的な残忍さは忘れがたいものがあります。

退職してから何年経ってんのか分かんないけど、いつまでも警察への復讐心をたぎらせて「こんなしょうもない金時計で済ませやがって!」ってブツクサ言いながら爆弾作ってる姿を想像すると戦慄を覚えますよね。

ホッパー最高!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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