【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル

映画【ダンシング・レディ】あらすじと観た感想。昭和の大映ドラマ?

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル

1933年/アメリカ/監督:ロバート・Z・レナード/出演:ジョーン・クロフォード、クラーク・ゲーブル、フレッド・アステア、フランチョット・トーン、メイ・ロブソン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

当時MGMの看板俳優だったクラーク・ゲーブルジョーン・クロフォードを主演に迎えた少々陳腐なサクセス・ストーリー。

私はこれを観るとなぜか1983年の堀ちえみ主演のTVドラマ「スチュワーデス物語」を思い出してなりません。

 

お前はドジでのろまな亀だ!

 

【ダンシング・レディ】です。

 

 

映画【ダンシング・レディ】のあらすじザックリ

いかがわしい半裸体で踊るダンサーのジェニーは、富豪のトッドに気に入られ援助を申し出られる。彼女はこれを拒絶し、いつか実力でブロードウェイで踊ると宣言する。著名な演出家パッチに近付く機会がなかなか得られないジェニーだったが、ついに彼女のダンスがパッチの目に留まる。

 

 

「私踊れます!ダンスをしたいんです!」

一歩間違えればストリップ酒場のような大衆劇場で踊るジェニー・バーロウ(ジョーン・クロフォード)。

幼い頃から踊ることが大好きだった彼女は、いつかブロードウェイの舞台に立つことを夢見ています。

しかしお金も名声もない今のところは、ショーの最中にホックが外れずモタモタしようものならアホの観客に衣装をはぎ取られる低俗な劇場で体を張って踊るしかありません。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

ところが頼みの綱のその劇場も警察の一斉摘発をくらい、ジェニーを含む大勢のダンサー達は裁判にかけられてしまいます。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

ジェニーは大衆の面前で裁判官に盾突いたため、30日間の拘留を言い渡されます。

ジェニー
私は被害者やで!正当な理由もなく連れてこられたのに!

確かに。この拘留の罪状はよく分からないんですけどね。風紀を乱したからってこと?当時風営法とかあったんかな?

 

さて、劇場から裁判所まで、この事件の一部始終をニタニタしながら見つめていたのは大富豪のトッド・ニュートン(フランチョット・トーン)。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

「ええ女やなあ」と舌なめずりしてジェニーに目をつけた彼は、保釈金を肩代わりしてジェニーを自由の身にしてやる見返りに彼女へ援助を申し出ます。まあ要するに恋人のひとりにおさまれってことでしょうね。しかしジェニーはこれを拒否。

それどころかこの一件で「実力でブロードウェイの花形ダンサーに登りつめたんねん!」という彼女の闘争本能に火がついてしまうのでした。

 

同年公開の【四十二番街】と比べれば見劣りしちゃう

夢を実現させるため、ジェニーは有名演出家のパッチ・ギャラガー(クラーク・ゲーブル)をストーカーのごとく追いかけ回し、やっとのことでこぎつけたオーディションで実力のほどをいかんなく発揮。ついにコーラス・ガールとしてパッチの一座に加わることができるのです。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

しかしパッチはどこまでも厳しい男で、彼の指導について行こうと無理を続けたジェニーは稽古中に足が

ジェニー
大丈夫です!私まだ踊れます!

ここら辺ですよ。ほら。大映ドラマの「スチュワーデス物語」ですよ。「教官!」みたいな。

参考 大映ドラマ=70~80年代に人気を博した大映テレビ制作のドラマのこと。荒唐無稽な展開や大袈裟な感情表現が特徴。代表作に「スチュワーデス物語」や「不良少女とよばれて」がある。

 

閑話休題。

 

それにしてもどこかで似た映画を観たことがあるような?

あれですわあれ、第6回アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した【四十二番街】

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【四十二番街】

クリソツじゃん。

公開年も同じ1933年だし。【四十二番街】の米国公開は3月で、【ダンシング・レディ】の公開は11月。

パクったんじゃねーの?

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

と言うのは冗談にしても、少なからず影響を受けていると私は思います。

「あれ(=【四十二番街】)でヒットするならジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブルを主演にしたらもっと儲かるんじゃね?」くらいのノリで似たような映画撮ってみたとか。

万が一そうだとしたら、この二作の仕上がりの圧倒的な差を目の当たりにしてハリウッドのスターシステムもなんだかなあって思わざるを得ませんね。

参考 スターシステム=映画会社が専属のスター俳優の人気を利用し、スター中心の企画や宣伝・作品製作を行う方式。

 

 

ハリウッド史上最高のダンシング・マスター、フレッド・アステアの映画デビュー作

映画の評価はさておき(さておくんかい)、【ダンシング・レディ】はハリウッド史上最高のダンシング・マスターと呼ばれたフレッド・アステアの記念すべき映画デビュー作です。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

すでにブロードウェイの舞台で活躍していたフレッド・アステアは、「本人役」でジェニーのパートナーのダンサーとして出演。

フレッド・アステアといえばジンジャー・ロジャースとの共演が有名ですけど、実はアステアはロジャース以外にもたくさんの女優と一緒に踊っています。

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【トップ・ハット】フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース

フレッド・アステアの自伝によると、女性を優雅に際立たせるコツは「相手役よりほんの少し遅れて踊る」ことだそうですよ。

【ダンシング・レディ】ジョーン・クロフォードとクラーク・ゲーブル
©Dancing Lady/ダンシング・レディより引用

 

 

映画【ダンシング・レディ】の感想一言

朱縫shuhou

主演のジョーン・クロフォードは、手に入らない手強い女ジェニーを追いかける富豪トッドを演じたフランチョット・トーンとのちに結婚しています(2番目の夫)。

その上彼女はクラーク・ゲーブルとも不倫関係だった時期があったと言うからもうワケが分かりませんね。

ハリウッド怖いわ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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