1967年/アメリカ/監督:リチャード・ラッシュ/出演:ジャック・ニコルソン、アダム・ロアーク、サブリナ・シャーフ、ジャナ・テイラー、リチャード・アンダース、ジョン・ガーウッド、I・J・ジェファーソン
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

タイトルの“ヘルズ・エンジェルス”って言うのは、アメリカ発祥のギャング団のことです。
それもただのギャングじゃありません、“バイカーギャング”です。
そう、みんなバイクに乗ってるの。
鳥山明の漫画「Dr.スランプ」に出てくるフライミルク親分のモデルになっているのはこの集団。

暴走族のグレードアップ版みたいなもん、…て言ってしまうとそのスケールの大きさに誤解が生まれてしまうかも知れませんね。
夜の繁華街をチョロチョロ走り回ってる日本の暴走族とは全然違う。
何しろヘルズ・エンジェルスは恐喝や強盗や麻薬の売買、時には殺人を請け負ったりもして生計を立てている正真正銘の“ギャング”なのです。日本も含めて世界中に20カ所以上の支部が存在します。
そんな“ヘルズ・エンジェルス”が自慢のバイクにまたがり、ただ走ってケンカをしているだけの映画、【爆走!ヘルズ・エンジェルス】です。
映画【爆走!ヘルズ・エンジェルス】のあらすじザックリ
ヘルズ・エンジェルスに「見習い加入」するジャック・ニコルソン
背中に大きく「Hells Angels」の刺繍が入ったお揃いのジャケットを着て我が物顔で公道を走る集団“ヘルズ・エンジェルス”。俳優に混じって本物のヘルズエンジェルスのメンバーも出演してるらしいんだけど私にはどれのことだか分かりません。
ガソリンスタンドに勤める青年“ポエット(メンバーにつけられたあだ名。本名は出てこない)”(ジャック・ニコルソン)は、ヘルズ・エンジェルスのケンカに加勢したことが縁で「見習い」としてジャケットを羽織ることを許されます。

案内された溜まり場では数十人もの男女がハッパやアルコールでラリってれろれろ。
絵描きを気取ったアホが女体に絵を描いて遊んでいます。

落とし前をつけるためのケンカでついうっかり相手を殺してしまってもどこ吹く風。
メンバーの誰かが結婚するとなればアポなしで神父を引っ張り出してきて教会の前に二列縦隊。

「世界は俺たちのものだぜ!」と言わんばかりに好き放題やってる迷惑な人達の映画です。
ラストでコケにされるヘルズ・エンジェルス
それでもバイク乗りからしてみれば、“ヘルズ・エンジェルス”と言えば少なからず憧れる部分もあるのでしょうから、バイク乗りのバイク乗りによるバイク乗りのためのヘルズ・エンジェルスを正当化した映画なのかと思っていたら、最後の最後で彼らをめちゃくちゃバカにしてる感があります。

「俺がリーダーや!」と始終いちびっていたチームのリーダー、バディ(アダム・ロアーク)が、ポエットと行きずりの女パールに代弁させる形で小馬鹿にされるんですよ。
一般社会では通じない自分たちだけのポリシーを持って生きていらっしゃるこの人たちを一刀両断してくれるポエットとパール。
もっともズバリ指摘されても自分たちがバカだなんて思いもしてないバディは救いようがないんで近寄らないのが得策ですね。
映画【爆走!ヘルズ・エンジェルス】の感想一言


人様の迷惑になるような走り方はしてはいけませんけど、ポカポカ日和の午後を仲間とツーリングしている場面は爽快です!
ちなみにヘルズ・エンジェルスのメンバーがポエットのことを「まだ若い」って言う場面がありますが、この時ジャック・ニコルソンはすでに30歳前後のはず(見た目も髪の毛もとても若々しくは見えない)。
ポエットは何歳設定なのか、地味に気になります…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。