【キャット・ピープル(1942)】

映画【キャット・ピープル(1942)】あらすじと観た感想。猫人間てか豹オンナ

1942年/アメリカ/監督:ジャック・ターナー/出演:シモーヌ・シモン、ケント・スミス、ジェーン・ランドルフ、トム・コンウェイ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

アメリカの映画会社RKO(RKO Radio Pictures)のプロデューサー、ヴァル・リュートンと、【過去を逃れて】を手掛けたジャック・ターナー監督によるモンスター・ホラー映画。

【フランケンシュタイン(1931)】【魔人ドラキュラ】といったこれまで主流だったモンスター映画とは一線を画す、「見えない恐怖」を描いたホラー映画の最高峰。

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タイトルから察するに、猫人間(=キャット・ピープル)がじゃんじゃん出て来て暴れまわる映画だと思っていませんか?

ノンノンノンノン。

ナンセンスですよそんなもん。

これからは「音」と「影」で恐怖を表現する時代ですわ。

助手
(何年前の映画やと思ってんねん…)

特に変身しなくても猫耳つけるだけで「ハイ猫人間!」ってできちゃうんじゃないかってレベルの猫顔女優シモーヌ・シモン主演によるホラー映画、【キャット・ピープル(1942)】です。

 

 

 

映画【キャット・ピープル(1942)】のあらすじザックリ

イレーナはセルビア出身の美しい女性。船舶デザイナーのオリバーと恋に落ち結婚するが、故郷の村に伝わる「怒りや嫉妬によって黒豹に変身する」という呪いを恐れるイレーナはオリバーを受け入れられずにいた。次第に二人の間に亀裂が生じ、オリバーは同僚のアリスに心惹かれるようになる。

 

 

興奮すると猫に変身する(?)女性

昼下りのとある動物園。

黒豹の檻の前で熱心に写生をしている猫顔の女性イレーナ・デブローナ(シモーヌ・シモン)に声をかけるオリバー・リード(ケント・スミス)。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

絶対怪しいと思うんだけど、まだアメリカでお友達がいなかったセルビア人のイレーナは意外にあっさり初対面のオリバーを自宅へ招き入れます。

よほど気が合ったと見える二人はその後も順調に逢瀬を重ね、とんとん拍子にゴールイン。

 

しかしなぜかイレーナは夫となったオリバーと同じベッドで寝ようとはしません。

ぐおーっ!ぐがーっ!

朱縫shuhou
(うるさくて寝られへん…!)

いえ、そんな理由じゃありません。

 

聞けばイレーナの出身地の村には「感情が高ぶると猫に変身して我を忘れてしまう」という魔女の呪いが残っていると言います。

自分も猫に変身してしまうのではと恐れるあまり、イレーナはオリバーとのキスでさえも拒み続けているのでした。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

最初こそイレーナが得体の知れない不気味な言い伝えに縛られていることを知っても「気にすんなよ、俺は待ってるぜ」なんて言って笑い飛ばしてくれていたオリバーでしたが、しばらく経つと会話もせず自室にこもってしまうイレーナとの生活に疲れてしまい、次第にバリキャリの同僚アリス・ムーア(ジェーン・ランドルフ)に心が傾いてゆきます。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

愛する夫オリバーをアリスに奪われそうになり嫉妬に狂うイレーナは、果たして言い伝え通り猫(猫ってか豹)に変身してアリスに襲い掛かるのでしょうか?

 

気配と影しか残さない豹オンナ

実際アリスはイレーナとオリバーが不仲になってから何度か恐ろしい目に遭遇します。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

最初はオリバーと一杯ひっかけてて遅くなった帰り道でのこと。

路地を歩くアリスの後ろを誰かがつけてきている気配がする。

 

でも振り返っても誰もいない。

 

小走りに進む。

 

また振り返る。

 

誰もいない。

 

でも絶対に「何かいる」

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

不気味な気配は通りかかったバスのエンジン音とブレーキ音でかき消されます。

 

次はスポーツジムの地下のプールでのこと。

プールに続く階段を誰かが下りてくる気配がする。

なんなら「ウウウ~…」と猛獣が呻く声も聞こえる。

 

でも誰もいない。

 

姿は見えない。

 

プールの波の影が壁に映ってまるで生き物のようにうごめいているだけ。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

他にも、下心満載でイレーナの自宅を訪ねた精神科医のおっさんが何者かに襲われる場面も同様に、イレーナが豹に変身するような直接的な表現は一切ありません。

ここでもイレーナの部屋のついたてに描かれた黒豹の絵に猛獣らしき生き物の影が映るだけ。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

ただ事実として精神科医のおっさんの無残な死体が発見された時、イレーナの部屋に持ち主の姿はなかったということ。

【キャット・ピープル(1942)】の恐怖は完璧に視聴者の想像力にゆだねられています

本作のように「音」や「影」で見えない恐怖を煽る手法はその後も【サイコ(1960)】【ジョーズ】に活かされています。

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余談ですがイレーナとオリバーの結婚お披露目会の時に「私の妹…」と言ってイレーナを見つめる謎の女性はイレーナ以上のチート級猫顔ですのでお見逃しなく。

【キャット・ピープル(1942)】
©Cat People/キャット・ピープルより引用

 

 

映画【キャット・ピープル(1942)】の感想一言

朱縫shuhou

興奮したら豹に変身する呪われた人間が実在しても怖いけど、そんな呪いはないとして、イレーナが猫人間じゃなくてただの精神異常者だとしたら、それはそれで怖いんですけどね。

だって嫉妬や怒りに任せて誰かを殺してしまったとしても「私じゃない!呪いの力で私の体を乗っ取った豹が殺したのよ!」とか言うんでしょう?

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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