1982年/アメリカ/監督:ポール・シュレイダー/出演:ナスターシャ・キンスキー、マルコム・マクダウェル、ジョン・ハード、アネット・オトゥール、ルビー・ディー、フランキー・フェイソン
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若きナスターシャ・キンスキーが惜しげもなくオールヌードを披露してくれたエロティック・ホラー。
【時計じかけのオレンジ】で有名なマルコム・マクダウェルのイカれた演技もいいし(やっぱりこんな役かい)、デヴィッド・ボウイが歌う主題歌もカッコいい。
1962年/アメリカ/監督:スタンリー・キューブリック/出演:マルコム・マウダウェル、ウォーレン・クラーク、ジェームズ・マーカス、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、スティーヴン・バーコフ、マイケル・ベイツ注※このサイト[…]
でもそんだけ。
映画としては全然おもんないから気をつけてね。
1942年の映画【キャット・ピープル(1942)】のリメイク作、【キャット・ピープル(1982)】です。
1942年/アメリカ/監督:ジャック・ターナー/出演:シモーヌ・シモン、ケント・スミス、ジェーン・ランドルフ、トム・コンウェイ注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意くだ[…]
映画【キャット・ピープル(1982)】のあらすじザックリ
「性的興奮をおぼえると豹に変身する一族の末裔」設定
遠方から4歳の時に生き別れた兄ポール(マルコム・マクダウェル)を訪ねてきたアイリーナ(ナスターシャ・キンスキー)。
細かい事情はさておいて(アイリーナの義両親が死んだとかだったかも知れないけど忘れた)、これから二人は一緒に暮らすことになってるみたい。
兄妹は再会を喜び思い出話に花を咲かせますが、翌日、町を案内すると約束してくれたはずのポールの姿が見当たりません。
ポール宅のお手伝いさんフェモリー(ルビー・ディー)に聞いても行先は不明。
仕方なく独りで町へ出掛けたアイリーナは、ふらりと立ち寄った動物園で黒豹に釘付けになり、その場でスケッチを始めます。そしてそのまま閉演時間を過ぎても黒豹の檻の前から動こうとはしませんでした。
真っ暗になった動物園で黒豹の絵を描くアイリーナを見つけたのは園長のオリバー(ジョン・ハード)で、この出会いを機に二人はみるみる親密になってゆきます。
いやいや…この場面に限らず【キャット・ピープル(1982)】にはちょいちょいオリジナル版を意識してるらしき描写が出てくるんですけど(オリジナル版でも主人公のイレーナとオリバーは動物園の黒豹の檻の前で出会います)、そもそも脚本を大幅に変えてしまっているので本質的に無理がある。
オリジナル版【キャット・ピープル(1942)】を一躍有名にした「バス」と「プール」の場面もちゃっかり押さえてるんだけど何かが違う。
そりゃあリメイク版を作ろうってくらいなんだから製作陣はオリジナル版に思い入れがあるんでしょうが、視聴者としては「無理して名場面ねじ込まんでも…」という冷めた印象しか残りません。
オリジナル版にはないキャラクターが洗いざらい吐いてしまう
まずもってリメイク版【キャット・ピープル(1982)】での重要人物ポールは、オリジナル版には存在しないキャラクターですからね。
しかも彼はとってもおしゃべりさんで、何も知らないアイリーナに自分達一族の秘密(?)をペラペラしゃべっちゃう。それも中途半端に抽象的に。
ちょっと私にもよく分かんないんですけど(おーい)、とにかくアイリーナとポールは子供を生贄として豹に捧げ続けた結果豹と融合しちゃった一族の末裔らしい。性的興奮を覚えると豹に変身するんだって。で、一度変身しちゃうと誰か(何か)を殺さないと元の姿には戻れない、と。
そんなわけだから多分ポールは童貞です。
だってセックスしようとすると豹になって相手の女性を殺しちゃうから。
だからポールには同種族の「雌」であるアイリーナが必要で、アイリーナと子供を作って血族を絶やすまいと思っているみたいですねどうやら。
…ええ~。
映画【キャット・ピープル(1982)】の感想一言
なにはともあれテンポが悪い。特に後半。なんの盛り上がりもなくてグッズグズ。
種族を超えて愛し合うアイリーナとオリバーの悲恋の物語でもあるはずなんですけど、こんなに響かないのも珍しい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。