2004年/アメリカ/監督:ジョエル・シュマッカー/出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン、ミランダ・リチャードソン、ミニー・ドライヴァー、キアラン・ハインズ、サイモン・キャロウ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

1986年のミュージカル「オペラ座の怪人」の映画化作品。
日本で公演を続けている劇団四季のCMも大いに影響してるでしょう、「オペラ座の怪人」と聞いた万人の頭に浮かぶであろう歌曲“The Phantom of the Opera”が死ぬほどカッコイイ。
もとになっているガストン・ルルーの同名小説によれば“怪人”は二目 と見られない化け物のような顔をしているはずなのに、ミュージカル版の“怪人”はなぜかとってもスタイリッシュでセクシーでほぼイケメン。
「こんな“怪人”あかんやろ」って思いつつも好きなんですよねこの映画、【オペラ座の怪人(2004)】です。
映画【オペラ座の怪人(2004)】のあらすじザックリ
シビれるシャンデリアのオープニング
冒頭にも書いた通り、【オペラ座の怪人(2004)】はテーマ曲“The Phantom of the Opera”がまるでドラクロワの「民衆を率いる女神」のように作品の素晴らしさを牽引している映画です。この曲が役者に命を吹き込み、オペラ座の巨大セットや小道具までも煌めき立たせる。
と、今私が書いた内容は、映画の開始からわずか5分で具現化されます。
二回目以降の視聴に限って言うなら、下手をすればメインである“怪人”とヒロインのデュエットも無いというのにこのオープニングだけでもう満足(デュエットバージョンはもう少しあとになります)。

だってこのオープニングを観たら記憶の突風が吹き抜けたみたいに名場面がよみがえるんですもん。鳥肌立つよね。
闇を取るか、光を取るか
【オペラ座の怪人(2004)】は原作小説よりもかなりラブロマンスに振り切った作品に仕上がっています。
これはついうっかりそうなってしまった訳ではなく、ミュージカル版からすでに狙っての改変。

2004年版で描かれるのは、映画化作品の中でも最高傑作とされるロン・チェイニー版【オペラの怪人(1925)】とは似ても似つかない、普通 の男女の三角関係。
1925年/アメリカ/監督:ルパート・ジュリアン/出演:ロン・チェイニー、メアリー・フィルビン、ノーマン・ケリー、アーサー・エドマンド・ケアウィ、ギブソン・ゴウランド注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好き[…]
ジェラルド・バトラー扮する“怪人”が想いを寄せるのが舞台女優クリスティーヌ・ダーエ(エミー・ロッサム)。
彼女には幼馴染の恋人ラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)がいて、ラウルはクリスティーヌを“怪人”から引き離そうとするものの、クリスティーヌはなぜか心惹かれる“怪人”を見捨てられない。

クリスティーヌがね、婚約したラウルに言うんですよ。

ね?
すると今度はラウルが「光で(闇に囚われた)君を照らそう」とか抜かしよるワケですわ。
ちょーいちょーいちょーいちょーい。
アッツアツですやんか。本当にこれは「オペラ座の怪人」なの?

闇の色男か光の騎士か…。
どっちにしよかな。
変なとこで悩むわ。
映画【オペラ座の怪人(2004)】の感想一言


そもそも“怪人”がジェラルド・バトラーって。
普通に顔半分隠れててもカッコ良すぎるやん。髪の毛もヅラなんですよ、これ。ホントはただれた皮膚に申し訳程度の毛髪がひょろひょろ生えてるだけ。それにしたってカッコ良すぎる。
なんかジェラルド・バトラーのキャスティングに物申したのはこれが初めてじゃない気がしてきた…。
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1943年/アメリカ/監督:アーサー・ルビン/出演:クロード・レインズ、スザンヌ・フォスター、ネルソン・エディ、エドガー・バリア、ジェーン・ファーラー/第16回アカデミー美術監督(カラー)・撮影(カラー)賞受賞注※このサイト[…]
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