1960年/アメリカ/監督:ルイス・マイルストン/出演:フランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr、ディーン・マーティン、ピーター・ローフォード、アンジー・ディキンソン、シャーリー・マクレーン
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

2001年にジョージ・クルーニー主演【オーシャンズ11】としてリメイクされてから再び脚光を浴びた1960年の古い映画。
ジョージ・クルーニーが演じた主人公ダニエル・オーシャンを演じているのは、ポピュラー歌手としてはもちろんマフィアとの繋がりを取り沙汰されてなど、色んな意味で有名なフランク・シナトラ。
小柄ながら漲るパワーと存在感、記憶に焼き付いて離れない歌声と青い瞳が大好きですけど(目元がポール・ニューマンに似てません?)、いかんせんフランク・シナトラ以外の(当時の)豪華キャストが誰だか分からなくて悔しい思いをしました…。
「豪華キャスト」という専売特許を失ってしまうと、途端にみすぼらしくなってしまう映画なんで、鑑賞するならその辺りは覚悟しておいた方がいいかも。
映画【オーシャンと11人の仲間】のあらすじザックリ
15年前に別れた戦友達が再び一同に会す
前述のとおり、【オーシャンと11人の仲間】が公開されたのは1960年。作中でも時系列は同様で、過酷なサバイバルを生き抜いた戦友たちと一緒に一攫千金を狙おうとするオーシャンに対し、サム(ディーン・マーティン)が

無理だよ。中止しよう。
もう15年も経ってる。
と言っています。
15年ぶりなんかい!ってちょっと思いますよね。サムでなくても不安を覚える…。
大丈夫?このおっさんたち…。
狙いはラスベカスの5つのカジノ
不安をよそに彼らが狙うのはセキュリティの固いラスベガスのカジノ。
しかも同時に5つ。

果たしてこのおっさんらが正気であったのかどうか、定かではありません。
お粗末な潜入作戦
各地に散らばった戦友たちをのらりくらりと集めにかかるオーシャン。ここはもっと【オーシャンズ11】くらいにサラッと行って欲しいとこではありますが。
あれはあれでサラッと流され過ぎてついていけず、

え?誰?今の誰?!
あ、次出てきた!次誰?!
ってオタオタしたもんですけどね。
まずはセットのショボさから
まあこの画像でもご覧ください。

背景セットね。画像でもお分かりいただけると思いますけど、まあ~ドリフ感半端ないったら。
すみません、年代的にこーゆーセットを見るとすぐドリフに例えてしまうんですけど、いやあ~こりゃ懐かしさが込み上げるほどよホント。ドアなんか「ガチャ」って言わないもんね、薄い板か発砲スチロール的なもんが「バイン」「ボヨン」て感じ。
こんなセットがしょっちゅう出てくるもんで、製作費足りなかったのかしらなんて観客にいらぬ心配をかけてしまうレベル。
そして潜入時の雑さったらない
何だかよく分からない近代兵器的なアイテムと巧みなトリックを駆使してた【オーシャンズ11】とは程遠い潜入作戦。
「5つのカジノを同時に停電させる」ってとこからもう雑で、方法はといえばお山の上の鉄塔を一個ぶっ壊すという完全にアシがつきそうな荒業。
っそりやらんかい!
鉄塔の爆破の描写も白黒の頃のウルトラマンの特撮みたいです。
しめたとばかりに5つのカジノに潜入する訳ですが、当然現場はどこもかしこも真っ暗闇。しかしオーシャンズは特殊なライトで地面を照らし事前に用意していた塗料を塗った足跡を浮かび上がらせ、それを辿ることによって目的地に辿りつきます。
その時の足跡がなんとコレ↓。

ろうそくの火をつけるクロークに見つかりそうになった時には最終手段。

身を屈めてこっそり前を通り過ぎる(左下)。
当時の人気俳優がそろってた「シナトラ一家」って?
何をテーマにどんなところを観せたかったのかちょっとよく分かんない仕上がりではあります。
たぶんこれ、「世紀の大犯罪!」とかそんなノリじゃないんでしょうね。恐らく一番の目的は、フランク・シナトラが経営するカジノ「サンズ」を拠点に興行していたエンターテイメント軍団、「シナトラ一家」のプロモーションビデオです。
その証拠にサミー・デイヴィスJr.とディーン・マーティンが歌う場面は映画そっちのけで「もっと聴きたい!」ってなるくらいめちゃめちゃシビれます。力入れすぎ。
サミー・デイヴィスJr.の歌唱シーンを動画でご覧ください。
残念ながらフランク・シナトラは歌いませんが…。どうせならショボいとこ削ってフランク・シナトラの歌唱シーン入れたらよかったのに。映画の趣旨変わってしまいますけど。
ちなみに「サンズ」は、作中でオーシャンズに襲われるカジノの一つになっています。
映画【オーシャンと11人の仲間】の感想一言


このショートカットの時が一番魅力的だと思うんですけど、【アパートの鍵貸します】はモノクロだし、カラーで、しかも死ぬほど似合う鮮やかなブルーのドレス姿の彼女を観られて、予想外にテンション上がりました。かわいい。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。
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