1987年/アメリカ/監督:フレッド・デッカー/出演:ダンカン・レガー、トム・ヌーナン、アンドレ・ゴウアー、ロビー・カイガー、ブレント・シャレム、ライアン・ランバート、ジョン・グリース
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

田舎町に住む少年達が海賊ウィリーの残した財宝を求めて冒険へ旅立つアドベンチャー映画【グーニーズ】の公開が1985年でしょ?
1985年/アメリカ/監督:リチャード・ドナー/出演:ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン、キー・ホイ・クァン、アン・ラムジー、ジョン・マトゥザッ[…]
その翌年の1986年には、大人と子供のちょうど境目にいる4人の少年達が死体を探して線路をたどる青春ドラマ【スタンド・バイ・ミー】が公開。
1986年/アメリカ/原作:スティーブン・キング/監督:ロブ・ライナー/出演:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、リチャード・ドレイファス、キーファー・サザーランド、ケイシー・シー[…]
そして1987年、「怪物クラブ」の少年達が現代によみがえったモンスター達と戦う映画【ドラキュリアン(1987)】が公開されました。こちらが本日の映画です。
こうして並べてみると結構近いスパンで「いたずら盛りの少年達の冒険を描いた映画」が乱立してたんですね。さすがに私も当時はチビッ子だったのでよく覚えていませんけど、ちょっとしたブームだったのかも知れませんね。
映画【ドラキュリアン(1987)】のあらすじザックリ
やたら使命感を持ってる「怪物クラブ」の面々
1887年、ヴァン・ヘルシング博士(ジャック・グリウィム)が仕留め損なったドラキュラ伯爵(ダンカン・レガー)は、100年後の1987年によみがえります。ほどなくやってくる100年に一度の「善悪の均衡が破れる日」にかつての仲間であるモンスター達を復活させ、善の力を持つ魔法の石を完全に破壊するためです。

このモンスター達を倒すべく、ヴァン・ヘルシングの日記を持つショーン(アンドレ・ゴウアー)をリーダーとする「怪物クラブ 」の小学生達が奮闘するお話です。

ね?
【グーニーズ】感がすごいでしょ?
ちゃんと【グーニーズ】のチャンク(ジェフ・コーエン)に当たるデブキャラ(ホレス:ブレント・シャレム)もいるしね。
1人だけ中学生のルディ(ライアン・ランバート)が混じってたり、お色気担当の女子もいたり。
ただし【グーニーズ】で言えばスロース(ジョン・マトゥザック)に当たるフランケンシュタイン(「…の怪物」のはずだけど【ドラキュリアン(1987)】では単に“フランケンシュタイン”と呼ばれてる)(トム・ヌーナン)と仲良くなるのは、デブキャラじゃなくてショーンの妹フィービー(アシュレイ・バンク)なんですけどね。
まあフランケンシュタインの怪物には無垢な少女か盲目の老人が付き物でしょう。

「このひと悪いひとじゃないのよ!」と兄のショーン達を説得してくれる可憐な少女フィービーが、【フランケンシュタイン(1931)】に出てくる少女みたいに死んでしまわなくて良かったと密かに胸をなでおろす。
1931年/アメリカ/監督:ジェイムズ・ホエール/出演:ボリス・カーロフ、コリン・クライヴ、ヴァレリー・ホブソン、メイ・クラーク、ジョン・ボリス、エドワード・ヴァン・スローン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気に[…]
ドラキュラ伯爵はなぜかピザでジュー!
モンスターのせいでたくさんの人が死んでる!
誰かが奴らを退治しなきゃあ!
およそ小学生とは思えない殊勝な使命感で、「怪物クラブ」の面々はモンスター退治の計画を練り始めます。
モンスターにとどめを刺すには近所に住む「恐怖のドイツ人」に翻訳してもらったヴァン・ヘルシングの日記に記載されている儀式を行うしかないはずなんですけど、それが無かったとしても少年達は持てる知識で十分にモンスターと渡り合えています。
もしかしたらヴァン・ヘルシングの日記なんかいらんのちゃうんかと思うほどに。
いやむしろ、ヴァン・ヘルシング自体がいらんのかも知れん。

ドラキュラなんか頬っぺたにピザを「ジューっ!」って押し当てられて「ぎゃーっ!」ってなってますもんね。
「ジューっ!」ってなって「ぎゃーっ!」ってね。

あごめん。
熱かった?
違います、ピザの具にニンニクが入ってたみたいです。
ミイラ男は包帯取られて頭蓋骨だけになっちゃうし(もしかして中身透明人間なの?)、狼男と3人の女吸血鬼はそれぞれ銀の弾とボーガンの杭で一撃だし、よく考えたらモンスターってほとんど“弱点”があるから、そこを叩いてやれば結構チョロいのかも知れませんね。
よっしゃかかって来い。
ギルマン(半魚人)だけはあっさり倒されすぎてどこが弱点なんだかよく分かんないんですけど。

でもコイツだけは弱点とか知らなくても勝てそうやしかめへん、かかって来い。
映画【ドラキュリアン(1987)】の感想一言
あ、書き忘れてましたけど【ドラキュリアン(1987)】は喜劇です。
頑張る少年達やドジなモンスターが愉快に描かれていて笑える場面もたくさんありますが、ラストでドラキュラをひっ捕らえて時空の彼方へ消えて行くヴァン・ヘルシング博士のサムズアップだけはコメディと言えどなんとなく腹が立ちます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。