2000年/アメリカ/監督:パトリック・ルシエ/出演:ジェラルド・バトラー、クリストファー・プラマー、ジョニー・リー・ミラー、ジャスティン・ワデル、コリーン・フィッツパトリック、ジェニファー・エルポジート、オマー・エップス
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
「再視聴」のつもりだったのに途中から全然内容を覚えていなかったんで、どうやら初見の時は最後まで観ていなかった模様。
大して面白い映画ではないけど寝落ちするほど退屈ってほどでもないのにどうして途中で脱落したのか不思議だったんですけど、やっとその理由を思い出しました。
一緒に観てた彼氏と良い雰囲気になったんでそのままなだれ込んだんだわ。
映画【ドラキュリア(2000)】のあらすじザックリ
「斬新!」と喝采していいのか微妙なドラキュラ映画
タイトル並びに本作に登場する吸血鬼の名前は(字幕では)「ドラキュリア」となっていますが、これは日本だけの表記であって、原題は【Dracula 2000】で吸血鬼の名前も「Count Dracula 」です。
【ドラキュリア(2000)】はその原題の通り西暦2000年の現代に甦ったドラキュラ伯爵の物語ですから、今風の呼び名に変えて中世を生きた伯爵との差別化をはかりたかったのでしょうか。何か企みがあるのかも知れませんけどめんどくさいんで調べてません。
作中でドラキュリア本人が「俺、名前いっぱいあるねん」って言ってますし、まあそういうことです。
かつてドラキュラ伯爵(ジェラルド・バトラー)と死闘を繰り広げ勝利を収めたマシュー・エイブラハム・ヴァン・ヘルシング(クリストファー・プラマー)でしたが、どうしても伯爵を滅ぼすことだけはできませんでした。ヘルシングは仕方なく銀製の棺に十字架を添えて伯爵を封じ込め、ヒルに吸わせた伯爵の血液を自分の体に投与することで自分も不死の肉体を得ながら伯爵を見張ることにしたのです。
ところが後生大事にしてきた棺が金目当ての窃盗団に盗まれ、ドラキュリアは西暦2000年のロンドンに解き放たれてしまいます。
ここまでですでにかなり斬新ですよね?
でも【ドラキュラ(2000)】の斬新さはまだまだこんなところに留まりませんよ。
吸血鬼の番人としてドラキュリアの血液を摂取しながら100年以上生きているヘルシングはなんと、人間の女性との間にマリー(ジャスティン・ワデル)という娘をもうけています。
ええホントに。
これ絶対やったらあかんやつでしょ。
吸血鬼を根絶やしにしようとしてる奴がその血を移植してる自分の遺伝子残してどないすんねん。
マリーのおかんがどれだけ魅力的な絶世の美女だったにせよ理性のたがが外れすぎ。百歩譲って何が何でも愛し合いたかったんだとしてもそこは完っ璧に避妊してください。思春期の男の子じゃないんですから。自制せいよ。
いやホントに斬新。斬新って言うか、もう「無茶苦茶」のギリギリ一歩手前って感じだけど、まあいいや斬新で。
そしてついでに言うけどマリーの演技は大根過ぎて吹き出す案件。
どうしてもそうにしか見えない若きジェラルド・バトラー
そんなこんなで深く考えれば考えるほど結構笑える(お~い)映画なんですけど、冒頭に書きました通り私と当時一緒に観ていた彼氏は途中からエロムードになっちゃって最後まで視聴することはできませんでした(映画館じゃないですよ家ですよ)。
そもそもどうしてエロムードになっちゃったのかと言いますと、ドラキュリアを演じた若きジェラルド・バトラーがですね、AV男優にしか見えなかったんですよ。いや、過去形でもないな、「見えない」んですよ、今観てもやっぱり。
「セクシー」を擬人化したらきっとこんな姿になるはず。男女問わず観てるだけでムラムラさせるAV臭がすごいんですわ。
しかしそんなことばっかり考えてたってことは要するにあんまりオモロなかったってことか。
その仮説には無理がある
クライマックスには考案者が最初に思いついた時「よっしゃ!これ絶対ウケる!」ってテンション上がったであろう驚天動地の(つもりの)オチも用意されています。
このオチは本当に最後の最後で明かされるので、前回途中で脱落した私は当然今回の再視聴で初めて知った訳ですが、酷いよマジで。
- ここにはネタバレを含む大オチについて記載されています。自己責任で開いてご覧ください。
- ドラキュリアの正体は、キリストを裏切ったユダだったんですと。
だからドラキュラ伯爵は「十字架」と「銀(ユダはキリストを裏切った報酬としてユダヤ人からシュケル銀貨30枚を受け取っている)」に弱いというこじつけですね。
でもさあ、ドラキュラ伯爵って他にも苦手なものあったよね?ニンニクとか、日光とか、自分の墓の土が入った棺で眠らなければならないとか。
それらはどう説明するの?
こじつけたのが十字架と銀だけでは無理がある。
果たしてこの映画は斬新なのか無茶苦茶なのか…。
映画【ドラキュリア(2000)】の感想一言
お約束通りドラキュリアに血を吸われた人間は吸血鬼になるわけですが、そいつらがやたら弱くて面白いですよ。
目を刺されたくらいで「痛ってえ~!」って悶絶するわ、枝切りバサミでシャコンってやったら首がゴロ~ンって飛んで行くわ。それもヘルシングじゃなく生身の人間にバッサバッサ倒されていくもんだから、雑魚すぎてだんだん気の毒になってきます。
内容はともかくジェラルド・バトラーの色気は本当に半端ないので、恋人と一緒に観ると良いムードになれるかも知れませんよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。