【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー版

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー&シャロン・テート夫妻共演作

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー版

1967年/アメリカ、イギリス/監督:ロマン・ポランスキー/出演:ジャック・マクゴウラン、ロマン・ポランスキー、ファーディー・メイン、イアイン・クァリアー、テリー・ダウンス、アルフィー・バス、ジェシー・ロビン、シャロン・テート

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキーとシャロン・テート
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

カルト集団「マンソン・ファミリー」の指導者チャールズ・マンソンによる「シャロン・テート殺害事件」をご存じですか?

ハリウッド史上最悪と言ってもいい若手女優惨殺事件です。事件そのものの代名詞にもなっている「シャロン・テート」とは、マンソン・ファミリーに殺害された5人の被害者のうちの1人の名前。50年以上も前の事件ですが、2019年にクエンティン・タランティーノが監督・脚本・製作を務めた映画【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】の題材に取り上げたことで再び注目されましたよね。

「シャロン・テート殺害事件」をご存じない方は【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】の記事を読んでみてください。

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【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット

「マンソン・ファミリー」に殺害された時、新婚だったシャロン・テートはお腹に新しい命を宿していて、子供の父親であり彼女の夫であったのは【ローズマリーの赤ちゃん】【チャイナタウン】で知られるロマン・ポランスキー監督でした。

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悪魔に犯されたローズマリー
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本日の映画は、かのシャロン・テートとロマン・ポランスキーが結婚するきっかけとなった作品です。ロマン・ポランスキーは監督だけでなく脚本と主演としても参加しています。

 

幸せの絶頂にあったシャロン・テートがこの映画の公開からわずか2年後には惨殺され帰らぬ人となってしまうだなんて、作品自体は愉快なコメディ・ホラーだと言うのに何となく悔しいような腹立たしいような微妙な気持ちで鑑賞せざるを得ませんやんか、【吸血鬼(1967)】です。

 

 

映画【吸血鬼(1967)】のあらすじザックリ

吸血鬼狩りをするアブロンシウス教授とその弟子アルフレッドはヨーロッパの小さな町にやって来る。2人は町の人々が眼に見えない悪魔を追い払う儀式をしていることに気付く。そしてアルフレッドはついに、クロロック伯爵という吸血鬼が宿屋の娘サラをさらっていくのを目撃する。

 

 

やたらコケるアブロンシウス教授

とは言え【吸血鬼(1967)】にまつわる忌まわしい事件についてはここまでにしておきましょう。

だって【吸血鬼(1967)】はむちゃくちゃ面白い映画なんですから。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

「故人に失礼かも」「事件を思い出して笑えない」なんて思わず、そこは遠慮なく爆笑しましょう。それがテートへの はなむけにもなるはず。

朱縫shuhou
ぎゃっはっは!

 

物語のベースにあるのはブラム・ストーカーの怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」とヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダムのせむし男」。ただし登場するキャラクターが似ているだけで、ストーリーに関連はありません。

 

豊富な知識と強い信念でドラキュラを葬り去る全人類期待の星、原作でのヴァン・ヘルシング教授に当たるのが、“吸血鬼狩り”のおっさんアンブロ…アブンロ…アブロンシウス教授(ジャック・マクゴウラン)(一回で言えた人天才)。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー版
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

やたらコケる。

最後の最後までコケる。スベる。何や言うたら「ガン!」ってなる。

ボケにボケをかぶせてまだボケ続けるこの感じは喜劇王チャールズ・チャップリンの再来と言っても過言じゃない。

 

ポランスキーと同じ感性か否か

アンブ…アブロンシウス教授は助手のアルフレッド(ロマン・ポランスキー)を従えて、吸血鬼の存在が臭うトランシルバニア近郊で宿をとります。

この宿屋の娘サラがシャロン・テートです。おめめパッチリ。お風呂大好き。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキーとシャロン・テート
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

宿屋の主人や他の客に吸血鬼について訊ねると彼らの挙動が明らかにおかしくなる描写は割と原作に近いので、原作のこの場面を「面白い」と感じた上で真心こめてdisっているんだと思われます。

ドラキュラ城の近くに暮らす村人たちがあからさまにドラキュラに怯えるこの場面は、何を隠そう私自身も常々面白いと感じていました。見ようによってはコントみたいなんですよホントに。とりわけ【ノスフェラトゥ(1979)】ではそれが顕著。

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【ノスフェラトゥ(1979)】
朱縫shuhou
笑うツボ一緒や…。

なぜかここでロマン・ポランスキーに親近感。

 

 

どこかで聞いた名前のクロロック伯爵

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー版
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

【吸血鬼(1967)】での「ドラキュラ伯爵」に当たるのは、村の娘の血を吸いまくっているにもかかわらず恐怖にとりつかれた村人たちに咎められることもなく普通に丘の上の古城に暮らしているオルロック伯爵(ファーディー・メイン)。

助手

ちゃうちゃう、「オルロック伯爵」は著作権使用許可が下りてなかった時の【吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)】のドラキュラ伯爵の名前!

こいつは「クロロック伯爵」!

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【吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)】

はあ?

なんやねんそれややこしいな。

て言うかなんでみんな名前ややこしいねん。

 

「ドラキュラ伯爵」、及び「ドラキュラ城」につきものの3人の女吸血鬼に当たるのは、オル…クロロック伯爵の息子でオネエのヘルベルト(イアイン・クァリアー)。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキー版
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

1人息子」なんですけど。「胸やけするからもう勘弁して」って思うくらい1人で女吸血鬼3人分に十分に値するキャラの濃さ。

 

【吸血鬼(1967)】に出てくる吸血鬼はこの2人だけじゃありません。

ドラキュラ城で舞踏会を催せば、世界各地(?)からやってきた吸血鬼たちが大広間を埋め尽くします。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキーとシャロン・テート
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

これほど大勢の吸血鬼たちを、タフさだけは半端ないけどここまでドジしか踏んでないエセ吸血鬼ハンターの2人は一体どうやって退治するのか。

そこはまあどうでも良くて、アブンシ…アブロンシウス教授の“コケ”の回数とサラの入浴シーンばかりが気になってしまう映画です。

【吸血鬼(1967)】ロマン・ポランスキーとシャロン・テート
©The Fearless Vampire Killers/吸血鬼より引用

 

 

映画【吸血鬼(1967)】の感想一言

朱縫shuhou

実は私はジャック・ニコルソン邸で事件を起こしたロマン・ポランスキーが嫌いです(私はジャック・ニコルソンの熱烈ファンです)。

でもポランスキーがかかわった面白い映画に関しては「作品に罪はない」と割り切って大事にコレクションしています(【吸血鬼】を万人が面白いと思うかどうかは別の話)。

 

狼を追いかけて行ったせむし男クーコル(テリー・ダウンス)が、口の周り血だらけになって戻ってくる場面とか最高ですもんね、「ほほう、生肉か」みたいなね。

 

参考 1977年、ロマン・ポランスキーは友人のジャック・ニコルソンの邸宅で当時13歳だったモデルの少女に性的行為を強要したとして逮捕されています。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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