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【スタンド・バイ・ミー】線路の上を歩く俳優はリバー・フェニックス

青春
©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用
映画の概要と注意事項

1986年/アメリカ/原作:スティーブン・キング/監督:ロブ・ライナー/出演:ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

何度観てもリバー・フェニックスの死が悔やまれてならない青春映画の金字塔、【スタンド・バイ・ミー】

幼少の頃から何度となく観ている映画。

しかしこの記事を書くにあたり、今や自分の息子と言っても大袈裟ではない少年達の冒険譚を数年ぶりに鑑賞してみると、この映画から受ける印象が当時とは少々変わっていることに気付かされます。

 

懐かしい中にも新たな発見や新鮮さがあり、これから歳を重ねてまた鑑賞すればさらにその印象は今とは変わったものになっていて、こうして何十年経とうが飽きる事なく次なる発見を求めてしまう映画なんでしょうね。

 

そんなこと言ってたら、

ねえ?

また観たくなってくる。

 

 

少年達が死体を探して線路の上を歩く映画【スタンド・バイ・ミー】のザックリすぎるあらすじ

「死体を見たことがあるかい?」小さな町の不良少年達は仲間のその一言で30キロ先の死体発見場所まで線路を辿ってたった4人で旅にでる。

 

 

「スタンド・バイ・ミー」=「リバー・フェニックス」

【スタンド・バイ・ミー】を語るに当たって無視できないのはクリス(リバー・フェニックス)の存在。

 

1993年、23歳の時にリバー・フェニックスは死亡。彼の死については全然違う話になってしまいそうなのでここでは避けます。

 

当時私は高校生。

世界を駆け抜ける衝撃的なニュースと彼の代表作【スタンド・バイ・ミー】という映画は知ってました。しかし実は私その頃、【スタンド・バイ・ミー】の登場人物の一体どれがリバー・フェニックスなのか分かっていませんでした。

 

そして数年、

改めて【スタンド・バイ・ミー】を鑑賞した時、「リバー・フェニックスの代表作」と言われるくらいなので、私は当初語り手であり主人公のゴーディ(ウィル・ウィートン)を観て、「…これがあの有名なリバー・フェニックスかぁ…」と思っていました。

 

「意外と冴えへんなぁ…」(←失礼)と思いつつ鑑賞すること数分……

 

本物の「リバー・フェニックス」は私が最初に「リバー・フェニックス」と勘違いしていた主人公の悪友の一人として突如画面に現れます。

朱縫shuhou
 このクリスって子の存在感すげぇなぁ…なんてゆー俳優なんやろ? 

いやいや、その人その人、

その人、リバー・フェニックス

リバー・フェニックス

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

でもそれよりもっと以前の公開当時、世間にはまだ「リバー・フェニックス」というネームバリューも先入観もなかった訳で、観客はみんな私と同じく「このただならぬ存在感を放つ少年は一体誰や?」とほぼ無名であった彼に一瞬で魅せられたことでしょうね。

 

 

女性には理解しがたい思春期の男の子の心理満載

世の男性は【スタンド・バイ・ミー】を観て、「あるあるこんな時、懐かしい」と思うのかも知れません。

しかして女の私にはイササカ理解しがたい男の子の心理・行動描写が多々あります。

以下その例。

●ジョークで友達を罵る時、「下品であればあるほどウケる」と、それこそが下品な決まり事がある。
●明らかに一回りも体格の大きい上級生に食ってかかる。
●プライドが以上に高い。夏休みをほぼ一緒に過ごす親友同士であるにもかかわらず自分の弱い部分を見せまいとする。

●下らないことで涙を流して笑い転げたり、本気で殴り合ったと思ったら次の瞬間には肩組んで歩いてる。

喧嘩する若者

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

「理解しがたい」と云うのは軽蔑の意味ではなくて、むしろそういった同級生の男の子に向かって「もー、男子ってアホやねんから」と大人びた台詞をこぼし呆れた素振りをみせつつも、何かワクワクした気持ちで飽きずに彼らを眺めていた思春期を思い出してホッとします。

そう、女子には永遠に理解できない、だからこそ憧れちゃうんです。

 

そして40代となった今は今で、我が子を慈しむような別の気持ちも湧き上がってきます。

さらに60代、70代と年齢を重ねると、自分の孫に対する感情と似た気持ちも混じってきたりして色んなことに思いを馳せながら観ることができるんでしょう。

 

つくづく、噛めば噛むほど味の出る、スルメのような映画です。

 

 

「おいみんな、死体を見たことがあるかい?」

バーン(ジェリー・オコンネル)のこの質問から彼らの冒険は始まります。

線路を歩く4人

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

30キロ先の山中まで真夏の日差しの中を線路伝いに徒歩で行くなんてのは12歳の少年達にとっては「冒険」以外のナニモノでもなく、動機は「ヒーローになりたい」でも「テレビに出たい」でも単なる好奇心でも何でも良い訳で、ひとたび「冒険に出よう!」と提案されて「僕は行かない」なんて言った日にゃあ町を出る日まで(下手すれば一生)チキン呼ばわりされるって暗黙の了解により、

彼らに行かない選択肢はないのです。

 

今の自分に置き換えて考えてみれば、30キロの道のりなんてドアを閉めれば3歩で目的地に辿り着くほどの至近距離まで愛車をとばすだろうし、「やーいチキンチキーン!!」となじられようが恥さらそうが死体なんて別に見に行きたくないって言うだろうし、小さな町のヒーローになってやろうとも思わない。

 

………大人っていやぁね。

号泣するリバー・フェニックス

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

しかしちょうど子供と大人の境目に差し掛かったばかりの彼らは歩く。

大人には取るに足りない色んなことを、彼らは精一杯考えながら歩く。

 

冒険は終わり、少年たちにとって重要だったこと

目的を果たし、二日間の旅を終え帰途につく彼らは、きゃっきゃはしゃいで喧嘩して転げまわりながら進んだ往路とは違って、「みな黙ってた」(字幕まま)。

 

黙ってひたすら歩いてた。

黙ってひたすら歩く4人

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

この辺りから私、いつもなぜかも分からず涙が止まらなくなります。

なんですかね?この祭りの後みたいな感覚。

 

つい昨日まで子供だった彼らは、たった一日で大人に駆け上がる準備を終えてしまいました。

ここからはきっと止まりたくてもノンストップで駆け上って行くしかないのでしょう。

 

町に着く。

 

バーンが去る。(家に帰ってビリーにしばかれへんかな)

 

テディが去る。(元軍人のオトンが戻ったらまたDVされるんかな)

 

そして、クリスが去る。(エースに「覚えとけ」って言われてたけど大丈夫かな)

 

冒頭と同じ、楡の木の秘密基地で回想は幕を閉じます。

 

「またな」

 

クリスとゴーディは声を掛け合いますが、(実際には翌日にはまた集まっているのでしょうが)
なんだかもう二度とこの秘密基地には誰も戻ってこないような気がして、やっぱり涙は止まりません。

思い出すのはスティーブン・キングの原作小説にあった印象的な一文。

「それ(死体を見にいくこと)より重要なことは他になかった」

出典:スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編

 

 

ベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」

「その後の人生でこの時代の友人に勝る友人を見つけることはできなかった」

こちらは語り手のゴーディの最後のモノローグ。

笑い合う4人

©stand by me/スタンド・バイ・ミーより引用

男の子の少年時代の友人って、女の子のそれとは全然違う気がします。

前述の「女の子には理解しがたい」少年たちの絆は、この世代でしか作られないのかも知れません。

 

 

映画【スタンド・バイ・ミー】の感想一言

朱縫shuhou
深い台詞を噛みしめ、ベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」を聴きながらエンドロールを観ている間も、懐かしくて切なくて涙がこぼれて止まらないのは私だけではないはず。

きっと。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

【スタンド・バイ・ミー】を観たくなったら

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「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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