ディズニー時代のティム・バートンの短編【ヴィンセント】

【ヴィンセント】ディズニー時代のティム・バートンの短編アニメーション

1982年/アメリカ/監督:ティム・バートン/声の出演:ヴィンセント・プライス

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ヴィンセント】タイトル
©vincent/ヴィンセントより引用

若きティム・バートンがアニメーターとしてウォルト・ディズニー・スタジオに在籍していた時に製作した、6分弱の超短編ストップモーション・アニメーション映画

もともとはティム・バートンが絵本にしようとしていたお話。

【ヴィンセント】です。

 

 

 

 

映画【ヴィンセント】のあらすじザックリ

ヴィンセント・マロイは7歳の男の子。ごく普通の男の子だが、他の子と違っていたのは怪奇俳優のヴィンセント・プライスに憧れていること。暗い妄想を働かせては不気味に笑う日々。そんなヴィンセントを母親は理解しようとせず、ヴィンセントは次第に不安に駆られ情緒不安定に陥っていく。

 

 

ウォルト・ディズニー・スタジオ時代のティム・バートンによる短編ストップモーション・アニメーション映画

【シザーハンズ】【ナイトメアー・ビフォア・クリスマス】で知られるティム・バートンの初監督作。

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上映時間は5分52秒

単品でのメディア販売はもちろんございません。

【ナイトメアー・ビフォア・クリスマス】のコレクターズ・エディションの特典映像として収録されていますので、観たい人は【ナイトメアー・ビフォア・クリスマス】を探してね。「コレクターズ・エディション」じゃないと収録されていませんからくれぐれもお気をつけて。

タイトルの【ヴィンセント】とは、主人公の7歳の少年ヴィンセント・マロイの名前であると同時に、ティム・バートン自身が熱狂的ファンである怪奇スター、ヴィンセント・プライスから取られています。

さらにティム・バートンは大胆にも、このデビュー作からいきなり、憧れのヴィンセント・プライスにナレーションをお願いしちゃったりしています。

内向的なへんこやったと言われているのに意外と強心臓なティム・バートン。

【ヴィンセント】主人公ヴィンセント・マロイ
©vincent/ヴィンセントより引用

ヴィンセント・マロイはヴィンセント・プライスに憧れるちょっと変わった少年。

愛読書はエドガー・アラン・ポーの怪奇小説。

犬を見れば改造したくなり、叔母を見れば蝋人形にしたくなる。

ある日ヴィンセントは妻が生き埋めにされていることを知り墓を掘り起こす。

…墓はおかんの花壇なんだけど。

大体妻なんていないでしょあーた。

【ヴィンセント】
©vincent/ヴィンセントより引用

現実と妄想の境目が分からなくなってきたヴィンセントは、彼をまったく理解しようとしない母親の「外で遊んで来なさい!」という叱責を聞いて、ついに力尽き、動かなくなってしまいます。

エドガー・アラン・ポーの「大鴉」の一説を呟きながら…。

 

そりゃディズニークビになるわ!

ティム・バートン作品のルーツとなる「理解されないはみ出し者」の原型が、自らをモデルとしたこの映画から見て取れます。

誰にも理解されず精神崩壊して行くヴィンセント少年の人物像も然り、総じてこれが監督デビュー作だなんてホントに信じがたい。ストップモーション・アニメーションで映画を作ろうと思うこと自体もユニークだし、構図や陰影の使い方が一介のアニメーターのそれとは到底思えません。

【ヴィンセント】
©vincent/ヴィンセントより引用

天才ってなんなんよ、ねえ。才能ってずるいよね?

 

いやそれにしてもねえ…。

ティム・バートンの創作力の高さはさておいて、これまでの正統派ディズニーアニメのキャラクターといえばまあ、

仕事を終えて帰ってくる小人達
©Snow White and the Seven Dwarfs/白雪姫より引用

こんなんとか、

プンバァとティモンとシンバのアホトリオ
©The Lion King/ライオン・キングより引用

こんなんだったワケでしょ?

愛・勇気・希望・友情!みたいな。

 

そこへ来てティム・バートン御大将 おんたいしょうときたら、

【ヴィンセント】
©vincent/ヴィンセントより引用

こんなの主人公にしようとするからさあ…。

 

絶対あかんやん。

ディズニーの上層部にウケる訳ないやん。

 

ほんで最後にはヴィンセント少年が「動かなくなる」って…。

ビジュアルだけじゃなくて内容も不気味すぎ。

 

結果【ヴィンセント】はロサンゼルスの映画館で他の映画と抱き合わせで、たった2週間しか公開されなかったそうです。

でしょうね。

 

 

映画【ヴィンセント】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou
ディズニーの看板背負ってこれを製作しようと思ったクソ度胸だけは素晴らしいよね。

 

そして【ヴィンセント】のあとに製作した短編映画【フランケンウィニー】でも再びつぎはぎだらけの不気味な「フランケン犬」を登場させたティム・バートンは、めでたくディズニーをクビにおなりになるワケですね。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

ディズニー時代のティム・バートンの短編【ヴィンセント】
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