【ヒットマンズ・レクイエム】コリン・ファレル

映画【ヒットマンズ・レクイエム】あらすじと観た感想。「小人」の必要性はよ

2008年/イギリス、アメリカ/監督:マーティン・マクドナー/出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、レイフ・ファインズ、クレマンス・ポエジー、ジェレミー・レニエ、エリザベス・ベリントン、ジョーダン・プレンティス

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ヒットマンズ・レクイエム】コリン・ファレルとクレマンス・ポエジー
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

あとで改めて書きますけどね、タイトルに「殺し屋 ヒットマン」って入ってるからと言って って られてのアクション映画を連想してたら痛いメ見るんで要注意ですよ。

笑える場面も少しはあるけど「コメディ!」なんてライトな感じでもないし、「人間ドラマ」というほど重厚でもないし、なんなのこれ。

 

まあいいよ、前半はあくびが出るほど退屈だったけど後半ちょっとだけ笑ったから。

【ヒットマンズ・レクイエム】です。

 

 

 

映画【ヒットマンズ・レクイエム】のあらすじザックリ

ロンドンでひと仕事を終えたばかりの新米殺し屋レイとベテラン殺し屋ケンは、ボスの命令でブルージュを訪れる。地元の女性クロエにひと目惚れしたレイは彼女をデートに誘うことに成功。一方ケンは、初仕事で失敗を犯したレイを抹殺するようボスから命令される。

 

 

原題【In Bruges】=「ブルージュにて」

さて本日の映画の邦題は、すでにご承知の通り【ヒットマンズ・レクイエム】。直訳「殺し屋の鎮魂歌」。

一方原題は「殺し屋」にも「鎮魂歌」にも1ミリもかすってないIn Bruges ブルージュにて

【ヒットマンズ・レクイエム】コリン・ファレルとブレンダン・グリーソン
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

でもこっち(原題)でいいんです。中世の街並みが残るベルギーの古都ブルージュを舞台に、新米殺し屋レイ(コリン・ファレル)とベテラン殺し屋ケン(ブレンダン・グリーソン)を取り巻くすったもんだが描かれる映画ですので、【In Bruges】で申し分なし。

それなのに邦題は【ヒットマンズ・レクイエム】。

繰り返します。

【In Bruges】の邦題が【ヒットマンズ・レクイエム】。

助手
(しつこい…)

「殺し屋」が死ぬには死ぬけどなぜこんな陳腐な邦題をつけてしまうのか。

ついでに言うと同じく「殺し屋」を扱ったティム・ロス主演の【ヒットマン レクイエム】(2013年・日本未公開)なんて映画もあるらしい。こちらも原題は【The Liability 責務】で、邦題とは1ミクロンもかすっていない。

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リメイクでも何でもないのに近い年代で似た邦題連発すんの止めてくれへんかなマジで。

 

 

ありそうでなかった「殺し屋の失態」

2人の殺し屋ケンとレイは、ボスであるハリー(レイフ・ファインズ)の命令に従ってベルギーのブルージュと云う街にやって来ました。ここにターゲットがいる訳ではないらしく、命令はただ「指定のホテルに宿泊して観光でもしながら連絡を待て」。

【ヒットマンズ・レクイエム】ブレンダン・グリーソン
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

歴史や宗教に関心があるケンは中世の建造物が数多く残る街ブルージュの観光を楽しみますが、レイは何をしてても浮かない顔。

それもそのはずで、レイは殺し屋としての「初仕事」の際、誤って何の罪もない子供を殺してしまったばかりなんです。

【ヒットマンズ・レクイエム】コリン・ファレル
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

ターゲットの神父を狙った数発の弾丸の内の一発が、運悪く教会で祈りを捧げていた子供に命中。

そう言えば「殺し屋」を扱う物語なんて星の数ほどあるのに「殺し屋がうっかり関係ない子供を殺してしまう」って見ないパターンですよね。「子供の目の前で親(ターゲット)を殺す」くらいならあるけど、「巻き込まれて子供が死ぬ」ってあんまり思いつかないな。【アンタッチャブル】の冒頭で女の子が爆死するくらいか?

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【アンタッチャブル】

銃乱射による「無差別殺戮」とかは別にしてですよ?【レオン】は無し、あれは「一家全員皆殺し」が目的であって別に“間違って”子供を殺した訳じゃないし。

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【レオン】ジャン・レノとナタリー・ポートマン

 

フィクションの世界ではプロフェッショナルな殺し屋がターゲット以外を巻き込むなんてあり得ないって前提なんでしょうけど、実際はこんな事故もあるんでしょうねえ。

本物の殺し屋見たことないから知らんけど。

【ヒットマンズ・レクイエム】レイフ・ファインズ
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

「誤って子供を殺してしまう」というこの重罪は、【ヒットマンズ・レクイエム】の核になっています。

無関係の人間を誰一人巻き込むことなくターゲットだけを確実に始末するのがプロの殺し屋だとするなら、この映画の登場人物の内、少なくとも2人は殺し屋には向いてないってことですわ。

 

「メルヘンの街」だから「小人」なの?

ケンとレイがブルージュの街を散策していると、映画の撮影隊に遭遇します。

ここで知り合ったのが俳優のジミー(ジョーダン・プレンティス)。「小人」とは言わずに「小男」と言ってあげてください(本人希望)。

【ヒットマンズ・レクイエム】ジョーダン・プレンティス
©In Bruges/ヒットマンズ・レクイエムより引用

何しろ古い建物が残るメルヘンチックなブルージュの街が舞台の映画ですから、ただそういう意味で「小人」の彼が出てるんだと思ってたんですけどね。

どうやら「そういうことか!」ってびっくりするほどでもない中途半端なオチのために起用されたみたいです。

 

 

映画【ヒットマンズ・レクイエム】の感想一言

朱縫shuhou

レイが知り合ったばかりの美女クロエ(クレマンス・ポエジー)とデートしてる時、ひとりホテルに残されたケンがTVで観ているのはオーソン・ウェルズ【黒い罠】です。

好きな映画なので何かの伏線になってるのか思って密かに期待してたんですけど、映画本編には全然関係なかった。残念。

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【黒い罠】オーソン・ウェルズ

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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