2000年/アメリカ/監督:ロン・ハワード/出演:ジム・キャリー、テイラー・モンセン、ビル・アーウィン、モリー・シャノン、クリスティーン・バランスキー、アンソニー・ホプキンス/第73回アカデミーメイクアップ賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
公開当時、グリンチに扮するジム・キャリーの精巧な特殊メイクが話題になり、この年のアカデミーメイクアップ賞を獲得した映画。
体や指(爪?)の「着ぐるみ感」は否めないけど、ジム・キャリーのあのぐにゃぐにゃと動く顔の筋肉を細部まで逃さず表現したメーキャップ技術は確かにあっぱれ。
原作はアメリカでは有名なドクター・スースによる児童向け絵本「いじわるグリンチのクリスマス」。
見た目も性格も悪いけどたまに説得力のあることも言う緑の毛むくじゃらが、人々から「クリスマス」を奪ってしまおうとするおとぎ話、【グリンチ】です。
ジム・キャリー主演映画【グリンチ(2000)】のあらすじザックリ
嫌われ者の緑のモンスター、グリンチが嫌うのは「クリスマス」
クリスマスが大好きなフー族が暮らす町フーヴィルに、今年もクリスマスがやってきます。
競うようにプレゼントを買い漁り、自宅にド派手な電飾を施して、今か今かとクリスマスを待つ町の人々。しかも今年は町の千年祭にあたるとあって一層気合が入ってる。
フーヴィルのすぐそばには忘れ去られたように険しい山がそびえたっていて、その頂には全身毛に覆われた緑色の変な生き物グリンチ(ジム・キャリー)が犬のマックスと一緒にひっそり暮らしています。
実はグリンチも昔はフーヴィルに住んでいたのですが、特殊な見た目をしていた上に少し意地悪な性格だったため、みんなに仲間外れにされて山へ逃げ込んだのでした。
フーヴィルを離れてからというものグリンチの性格はますますヒネくれて行くばかり。挙句の果てには「世界で一番嫌いなものはクリスマス!」と臆面もなく触れ回り、スッカリ「町一番の嫌われ者」と認識されて今にいたっています。
「見た目が特殊」って言うけどベビーグリンチは結構…いや相当かわいいです。
こんなにベビーな感じなのに皿とかバリバリ食っちゃうんで妖怪度が高くてビビるにはビビりますけど、見た目だけならそれほど悪くはないですよね?キモカワイイ。ほうれい線すごいけどそれもまた愛嬌。
グリンチが「千年祭」の名誉会長?!
一方再びクリスマスムード一色のフーヴィルの町。
イカレポンチ軍団と化した両親を含む町民達を冷めた目で見つめるのは、まだ鼻も伸びていない(フー族は鼻が伸びると一人前らしい)麗しの少女シンディー(テイラー・モンセン)。
心の中は完璧に白けてるけど浮かれる両親に適当に合わせてあげているオトナ女子。
シンディーは町へ買い出しにやって来たグリンチに偶然命を(?)救われ、みんなの前でグリンチを「千年祭の名誉会長」に推薦します。
でも千年祭当日に突然誘われたグリンチにはその日の予定がビッシリ詰まっていました。
16:00 自分を哀れむ
16:30 人生のドン底をのぞく
17:00 世界飢饉救済
17:30 ジャズダンス
18:30 (俺と)夕食
19:00 自己嫌悪と戦う
グリンチは苦心の末、19:00の「自己嫌悪と戦う」予定を21:00に後ろ倒すことにします。
16:00 自分を哀れむ
16:30 人生のドン底をのぞく
17:00 世界飢饉救済
17:30 ジャズダンス
18:30 (俺と)夕食
19:00 千年祭に参加
21:00 自己嫌悪と戦う
しゃあないなあ、これなら何とか行けそうやん?
嫌だ嫌だといいつつもちゃっかり招待された千年祭に姿を現しそれなりに楽しんでいたグリンチでしたが、幼き日にハブにされた苦い思い出が突然よみがえり、シンディーや町民達に悪態をつくだけついて山へ逃げ帰ってしまいます。
元通り「大のクリスマス嫌い」に戻ってしまったグリンチは、フーヴィルのみんなが楽しみにしている「クリスマス」をごっそり奪ってしまう計画を立てるのでした。
普通の人の半分しかなかったグリンチの「ハート」
絵本が原作なだけあって内容は子供向けになっていますが、ジム・キャリーの顔芸とカラフルなフーヴィルの町並みを観ていると大人も楽しい気分になってきます。
私は特にオチがすごく好きでして。
そもそもグリンチがこれほどまでに意地悪で人に寄り添えない性格であるのには原因があります。
グリンチって「心 」が普通の人の半分しかないんですよ。
え?
「抽象的な話じゃなくて」って?
いやいや本当の意味で「心 が小さい」んです。
証拠画像ご覧になります?
ホラ。
ちっさ!
えっ。
物理的にとか、そういう意味?!
そうそう、ホントに小さいんですよ、「心 」が。
この小さい「心 」のせいでグリンチは心が狭く性格が悪い、と。
なかなか思い切った設定でしょ?
グリンチ自身は心 が小さいことを逆に喜んでいたりするのですが、クリスマスのいたずらか、ラストでなんとこの心が、3倍に膨れ上がります!
そして急に心 が大きく暖かくなったグリンチの目からは大粒の涙がこぼれ落ちる。
「普通の人の半分しかなかったハートが3倍に膨れ上がって涙がこぼれる」ってこの表現とこのラスト、なんかめちゃくちゃ良くないですか?
2018年版グリンチ/イルミネーション・エンターテインメントが3Dアニメ化
世界中で愛される超ひねくれもの“グリンチ”が、あのイルミネーションの最新作としてこの冬、日本にやってきます!!
今回解禁されるティザービジュアルと特別映像では、つぶらな瞳が愛らしい超キュートな幼少期のグリンチ(ベイビーグリンチ)が登場!そこへ、イルミネーションの超人気キャラクターであるミニオンのボブが乱入して、最新作の告知を協力するどころか邪魔する始末…!耐えかねたベイビーグリンチの意外な行動にも注目です。
そして、オトナになった「グリンチ」はというと・・・。
しかめ面でこちらをギロリとひと睨みし、すっかりひねくれてしまった様子!洞窟の中で暮らし、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人達にいじわるをして楽しむグリンチ。とにかく不機嫌で孤独なグリンチはやがて、村中のみんなが大好きな“クリスマス”を盗むという、とんでもない計画を立ててしまう…。出典:映画『グリンチ』公式サイト
2018年12月、「怪盗グルーシリーズ」や【ペット】【シング】で知られるイルミネーション・エンターテインメントが、3Dアニメ版【グリンチ(2018)】を製作・公開しました。
グリンチの容姿や物語の舞台となるフーヴィルの世界観は【グリンチ(2000)】にそっくりで予告動画だけでも感動モノ。
2018年版ポスターのベビーグリンチの傍らに書かれた「このあと、どんどんひねくれる。」てキャッチコピーが笑えます。
映画【グリンチ(2000)】の感想一言
どうかグリンチがこの先もずっと、この大きなハートのままでいてくれるように…と祈らずにはいられませんね。
とか言ってたら今度はまた1/5くらいになったりしてね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。