【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジとティア・レオーニ

映画【天使のくれた時間】あらすじと観た感想。息子に欲しいわこんな嫁

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジとティア・レオーニ

2000年/アメリカ/監督:ブレット・ラトナー/出演:ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル、ジェレミー・ピヴェン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジとティア・レオーニ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

その優しそうでちょっと笑える風貌と気さくな人柄で、ネット上で絶大な人気を誇るニコラス・ケイジ

彼を主演に、フランク・キャプラ監督の名画【素晴らしき哉、人生!】をモチーフにした映画です(リメイクじゃあない)。

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【素晴らしき哉、人生!】ジェームズ・ステュアートとドナ・リード

 

何不自由ないウォール街のビジネスマンがクリスマスの魔法にかかり、かけがえのないひとときを過ごす物語、【天使のくれた時間】です。

 

 

 

映画【天使のくれた時間】のあらすじザックリ

出世のため恋人を棄て、ウォール街の大手金融会社社長にまで上り詰めたジャック・キャンベルは、ドアマンつきの高層マンションに住み高級車を乗り回し金で女を買い、何不自由ない生活を送っていた。クリスマス・イヴの夜に雑貨店に立ち寄ったジャックは、不思議な黒人に出会う。

 

 

優雅な暮らしを送る独身貴族ジャック

ウォール街の高層ビルに会社を構え、ニューヨークのドアマン付きの豪華マンションで独り暮らしのジャック・キャンベル(ニコラス・ケイジ)。

ジャックは13年前、引き留める恋人ケイト(ティア・レオーニ)の手を振り払ってキャリアアップのためロンドンへ渡り、今の地位を手に入れました。

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

家族はなくゆっくり休暇を取ることもない仕事の鬼ではありますが、金さえあれば女は買えるし誰に束縛される訳でもない。今日もだだっ広い自宅で高級スーツを脱いで大声で歌をうたい、独身貴族を絶賛満喫中。

 

クリスマス・イヴの夜、ふらりと雑貨店に立ち寄ると、客らしき黒人(ドン・チードル)が何やら店員と揉めています。その場を何とか収め、黒人と連れだって店を出るジャック。

ジャック

お前もちゃんと働いて、まっとうに生きなあかんで!

俺は脇目もふらず働いて何もかも手に入れたんや。

上から目線でええ話をしたつもりが、ジャックは逆に黒人の失笑を買ってしまいます。

黒人の捨て台詞はこう。

黒人

あんたが「何でも持ってる」って?

そんなこと言うとったら自分、のちのち後悔しまっせ。

【天使のくれた時間】ドン・チードル
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

意味深な言葉を残してルンルンで去っていく黒人。残されたジャックは呆然。

 

「あの時捨てたはずの人生」に迷い込む

ジャック

(何やったんやあの黒人は…まあええか…)

豪華マンションに帰り、ふん~わふんわのベッドに横になったジャック。

 

翌朝目覚めるとなぜかそこにあったのは、自宅マンションとは似ても似つかない硬いベッドと狭い家とやかましい家族と臭い犬。

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

テンパったジャックはニューヨークの「元の自分の会社」「元の自分の家」に行ってみますが、お約束通り「誰やお前!」と門前払いを食らうだけ。

 

どうやら犯人は昨晩会った黒人。

ジャックは「キャリアを捨てた人生」に迷い込んでしまったみたいです。

どうすることもできず「今の家」に帰ってきたジャックを迎えたのは、クリスマスの朝に突然何も告げず家を飛び出したジャックを探し回ってカンカンに怒っている妻ケイト(ティア・レオーニ)。

 

「この世界」でのジャックはロンドンへは行かずケイトと結婚していて、結婚13年目にもなるというのに2人はまだまだラブラブ。男の子と女の子、2人の子供にも恵まれています。

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジとティア・レオーニ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

このケイトがすごい。

喧嘩することもあるし、様子が変わったジャックに気付いてもいますが、とにかくきちんと向き合って話し合おうとする。そしてどんな状況であっても夫のジャックを信じてる。

 

ジャックが突然ウォール街に転職すると言い出した時も、最初こそ「勝手に決めないで!」と怒るものの、冷静になって考えた後の答えはやっぱりブレません。

「いいわ、家族みんなで引っ越しましょう」
「『あなた』が選んだ道でしょう?」
「仕事も住む場所も何だっていい」
「何があっても、『あなた』を選ぶわ」

すごい愛ですよこれは。

男性はもしかしたらケイトの偉大さって分からないかも知れない。

【天使のくれた時間】ニコラス・ケイジとティア・レオーニ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

「妻」くらいなら楽勝ですけど「オカン」って本当に大変なんですよ。

何か大きな決断を迫られた場合には夫や自分の欲求以前に、子供のこと両親のこと義両親のことから住む土地の環境や慣習や物価や利便性にいたるまで、すべてを複合的に考えなきゃダメですから。じっくり考えた末の申し出ならともかく、発作的に(この状況だと“発作的に”言ってるようにしか見えない)夫から「転職のために引っ越したいんやけど」なんて言われてもまず賛同できることは少ないでしょう。

でもケイトは夫であるジャックのことを全面的に信頼してる。角度を変えると「自分の愛した人が間違った選択するわけない」って自信満々。こうなったらもう無敵の夫婦。

 

だって「子供が小さいのに夫が転職」ですよ?

そんなの許せる?

夢やった職種に転職するわ。
朱縫shuhou

転職なんかして今と同じ生活水準保てると思てんのかドアホ!

お前中心に世界は回ってんちゃうぞ!

寝言吐いとらんとさっさと会社行って来い!

いやあ~、ないわあ~。

 

 

「きらめきは永遠には続かない」

ジャックがこのまま「この世界」での生活を続けたいと思うようになった頃、あの黒人が現れます。

【天使のくれた時間】ドン・チードル
©The Family Man/天使のくれた時間より引用
黒人

ジャック…。

きらめきは永遠に続かへんねん。

 

ジャックは翌朝、「元の世界」に戻ります。

 

人生の「きらめき」は一瞬かも知れないけれど、過ちに気付きさえすればやり直すことができるかも知れない。

【天使のくれた時間】ティア・レオーニ
©The Family Man/天使のくれた時間より引用

ジャックは「元の世界」でケイトを探し出し、再び2人で「失ったきらめく時間」を取り戻そうとするという、なんともファンタジーでクリスマシーな映画でございます。

 

 

映画【天使のくれた時間】の感想一言

朱縫shuhou

私自身はあまり過去の恋愛をひきずるタイプではないのですが、別れた恋人に連絡取りたいけど勇気が出ない人なんかにはめちゃくちゃ効く映画なのかも知れません。

今しかないよ。

行っちゃいましょ!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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