2007年/アメリカ/監督:ロブ・ライナー/出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ、ビヴァリー・トッド、ロブ・モロー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
原題の【The Bucket List(=棺桶リスト)】とはつまり、“死ぬまでに実現したいこと一覧表”のことです。
2003年のカナダ・スペイン合作のラブストーリー【死ぬまでにしたい10のこと】や、本日の映画【最高の人生の見つけ方(2007)】で脚光を浴びましたよね。
ちょっと話は逸れますが、私は公開当時あれほど話題になった【死ぬまでにしたい10のこと】を観ていません。
観ようかなあと思っていた矢先に知り合い(友達とも呼べない)の女の子に異様に勧められて、完全に観る気をなくしました。
朱縫ちゃん、この映画すっごい面白いよ!すっごく泣けるの!めちゃくちゃ泣くから!もうすっごいよ!私3回も観ちゃった!
絶対観て!絶対観るべき!
ホント、全世界の人に観て欲しい~!
まずもって映画にしろ小説にしろアニメにしろ、何に於いても「万人に“絶対に”受け入れられる」ものなんて皆無なワケで、その真理を理解せず自分が気に入ったものは誰しもが気に入ると思い込んでいる時点でこの女の脳みそはわいている。
その後も顔を合わせるたびに「朱縫ちゃん観た?!まだ?!もう~早く観てってば~!」としょうもないプレッシャーをかけられ、繊細な(天邪鬼 とも言う)私はすっかり観る気を無くしてしまったのです。
そもそも他人に対して「べき」とか使ってくる奴には「何様じゃコラ」くらいの嫌悪感しかありませんしね。
未だに【死ぬまでにしたい10のこと】と聞くと必ずこの女のことを思い出します。
自分が気に入ったからと言って気持ち悪い熱量で他人に何かを勧めるのは止めましょう。
余談でした。
映画【最高の人生の見つけ方(2007)】のあらすじザックリ
余命半年の老人2人の「The Bucket List(棺桶リスト)」
いくつもの病院を経営する実業家エドワード・コール(ジャック・ニコルソン)の体はガンにおかされています。
容体が悪くなり緊急入院した病室の隣のベッドにいたのは、同じくガン患者で自動車修理工のカーター・チェンバース(モーガン・フリーマン)。
二人は仲良く余命半年の宣告を受けます。
その時カーターがノートに書き記していたのが「The Bucket List(棺桶リスト)」。
カーターに不思議な縁を感じたエドワードは、このリストに自分がやってみたいことも書き加えた上で「“2人の”棺桶リスト」として項目を実現していくのでした。
リストは短絡的だしオチが読める
私は涙腺のゆるい感動屋さんです。
ちょっと良い話聞くと(観ると)感動してすぐ泣きます。
【最高の人生の見つけ方(2007)】も泣きました。
でもたぶん普通の人が泣くのとは全然違う場面で泣いてるんだと思います。
私が泣いたのはチューブだらけで弱々しいエドワードの姿を観た時。
私はジャック・ニコルソンの熱烈ファンなのですが、エドワードがたった一人でガンと闘っているその姿が本物のジャック・ニコルソンと重なって泣いてしまったのです。「ああジャックもいずれこんな風に死んでしまうんや…」って想像したら涙が出てきただけのことです。ストーリー、キャラクター云々 は一切関係ございません。
映画の中で死にそうになってる大好きな俳優を観て泣いてしまうと言う、このエピソードだけでどれほど私が涙もろいか分かっていただけますよね?
その私がですよ。
なぜか【最高の人生の見つけ方(2007)】の製作側が意図しているであろう本来の「感動ポイント」では全然泣けないんですよね。
総じてこの映画には「視聴者を泣かせてやるぜ」みたいな変な意気込みが透けて見えます。冒頭の知り合いの女の子と一緒で、よく分からない熱量でいきなりゴイゴイ押して来られてる感じ。「感動した?感動したやろ?なあ、なあ、なあ」って、いやいやいや、ちょっと黙っててくれと。
そんな風にされると人間逆に冷静になってしまうんやと。
リストの項目のスカイダイビングもマスタングGT350のレースも狙い過ぎてすべってるしなあ。
「笑かしてやろう」とか「面白いことしてやろう」って思うと全然オモロなかったりしますやんか。
「感動」も「笑い」に近いものがあって、「感動させてやろう」と強く思って何かを仕掛けると相手は急に冷めたりするものです。
この状態を大阪では「サブい」とか「すべってる」とか言います。
若干すべってるんですよこの映画は。
映画【最高の人生の見つけ方(2007)】の感想一言
この映画から得られる教訓はエドワードによる「じじいの三ヶ条」くらいでしょうか。
①トイレは頻繁に。
②アレが勃ったら使う。
③屁は我慢すな。
じじい予備軍のみなさん、肝に銘じておいてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。