映画【トレーニング デイ】イカス車シボレー・モンテカルロとカタツムリの謎

2001年/アメリカ/監督:アントワーン・フークア/出演:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、スコット・グレン、エヴァ・メンデス、トム・ベレンジャー/第74回アカデミー主演男優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

デンゼル・ワシントン
©Training Day/トレーニング デイより引用

正統派イケメン俳優デンゼル・ワシントンが初めてと言ってもいい「完全悪役」を演じたことで話題になった映画。

 

ワルい。

デンゼル・ワシントンがワルい。

言葉遣いや素行はもちろん、醸し出す雰囲気までワルくしてきましたよ。

惜しいのは歯の綺麗さ

歯並び良すぎるし白すぎる。

 

もう一人の主人公、おどおどしてる癖に自分の信じる「正義」だけは断固として譲らない崇高な精神を持つ新人刑事を演じたイーサン・ホークもハマってます。

【トレーニング デイ】です。

 

 

 

映画【トレーニング デイ】のあらすじザックリ

ロス市警の麻薬取締課に配属された新人刑事ジェイクは、ベテラン捜査官アロンゾと組むことになった。しかし「狼を倒せるのは狼だけ」=悪を倒すには悪になる必要があるというアロンゾに、正義感の強いジェイクは次第に不信感を募らせていく。

 

 

クールなアメ車「シボレー・モンテカルロ」

【トレーニング デイ】は、交通課から麻薬取締課へ転属となった新人刑事ジェイク・ホイト(イーサン・ホーク)の転属初日を描いた映画です。

本日麻薬取締課初日
©Training Day/トレーニング デイより引用

新人ジェイクを任されるベテラン刑事アロンゾ・ハリス(デンゼル・ワシントン)はオフィスを持たず、自前のアメ車で街中をパトロール(?)しています。

必然的にアロンゾと同じくらい目にすることになるこのクールなアメ車の名はシボレー・モンテカルロ。

シボレー・モンテカルロ
©Training Day/トレーニング デイより引用

ハイドロ仕様のアメ車でシボレーといえばカプリスやインパラにド派手なペイントってイメージですけど(感覚古いか?)、黒塗りモンテカルロもめちゃシブですね。

見た目だけでなく銃弾浴びたりしても結構走れるポテンシャルもイカす。デカいけど2シーターだし意外と機動性にも長けてる。

アロンゾ
今日はお前の訓練日トレーニング デイだな。

アロンゾはそう言って愛車の助手席に新人ジェイクを乗せ、いつものように街へ繰り出すのでした。

 

 

アロンゾは必ずしも「悪」ではない

出会ってしばらくは強引で変なテンションではあるものの麻薬取締課のベテランであるアロンゾに憧れとも尊敬とも取れるある意味期待のような眼差しを送るジェイクでしたが、次第にそれは疑念に染められていきます。

どうやらジェイクは心の底から大真面目に「ドラッグのない平和な街に変えたい」と思っているピュアな正義漢。加えて真っすぐで正直な性格であるため、腑に落ちないことがあれば納得行くまで行動するタイプ。

現金強奪刑事
©Training Day/トレーニング デイより引用

本日のトレーニング中も然り、疑問に思ったことはすべてアロンゾに問うジェイク。

例えば、レイプ未遂犯を(たっぷり脅した上で)見逃したり、薬を飲み込んだヤクの売人の喉にペンをつっこんで吐き出させたり、捜査令状を持ってると嘘をついて家宅捜索したり、刑事としてあるまじきアロンゾの行動についてです。

アロンゾは悪びれることなく即答します。

アロンゾ

か弱い羊が狼に立ち向かえると思ってんのか。

狼を倒すには狼になるしかないんや。

デンゼル・ワシントン
©Training Day/トレーニング デイより引用

アロンゾの美学としては、ルール無用のワルい相手(狼)にはそれ相応の対処の仕方があるってこと。

でなければ羊(一般市民、弱い者)は護れない。

 

アロンゾは救いようのない汚職刑事で、最後には「俺様は王だ!キング・コングだ!」と大声で空しく吠える裸の王様のように描かれますが、私は必ずしも彼は悪ではないと思います。

 

アロンゾはジェイクに会った時からしきりに「昔の俺に似ている」「いい目をしている」と言っています。

これは嘘じゃないと思うんです。

きっとホントに似てるんでしょう。

正義に燃えてた昔の自分を少しは思い出したりもしたんでしょう。

 

でも一旦踏み入れてしまった狼の世界から足を洗うことなんて不可能だし、脱することができたとしてもそれは死を意味するんでしょう。

すでにアロンゾにはこうして生きていく道しかなくなってしまってるいんですね。

 

きっかけはささいな心の油断だったはず。

悪事ってそんなもん。

気が付いたら後戻り出来ないとこまで来ちゃってる。

 

ギャングの家に取り残されるジェイク
©Training Day/トレーニング デイより引用

ここでジェイクに問われて一瞬でも言葉に詰まるようではアロンゾもやっぱり狼にはなりきれてない。

自分のやっていることは飽くまでも必要悪であると絶対の自信を持っているからこそアロンゾはめちゃめちゃ強い。

羊(善でありか弱い存在)のまま狼になろうとしないジェイクでは、やはりどうしても太刀打ちできません。

ギャング達
©Training Day/トレーニング デイより引用

しかし皮肉にもアロンゾ自身が言っていた通り、狼であるアロンゾは狼(間接的には今まで虐げてきたギャング達、直接的にはラスベガスで揉めたロシアのギャング)によって倒されてしまうワケですね。

 

ジェイクではアロンゾに敵わないと言う点が、なんだか恐ろしい映画です。

 

「カタツムリの話」謎のアメリカンジョーク

一点どうしても意味が分からなくて悔しい思いをしています。

隠居してるかつての売人ロジャー(スコット・グレン)の「カタツムリの話」です。

スコット・グレン
©Training Day/トレーニング デイより引用

全文記載します。

出勤前の男が玄関でカタツムリを見つけた。

男はつまみ上げると裏庭に投げた。

すると岩に当たって殻が粉々に砕け芝生の上に落ちた。

カタツムリは死にかけてた。

だが息を吹き返してまた動き始めた。

そしてある日、再び男の家の玄関へ向かった。

 

そして1年がかりでとうとう男の家の玄関へ戻ってきた。

ちょうどその時出勤前の男が再びそのカタツムリを見つけてこう言った。

「ふざけるな」

出典:【トレーニング デイ】字幕

朱縫shuhou

?!

どゆこと?!

真面目に聞いてる聞き手に、「カタツムリが1年かけてまた玄関に戻ってくるとか、そんなワケないやろバーカ!」って言ってるってオチ?

「カタツムリが何かすると思った?ビビった?ビビった?」っておちょくってるってこと?

 

ああ分からない…。

 

 

映画【トレーニング デイ】の感想一言

朱縫shuhou

本編には直接関係ないけど、 はすに構えるアロンゾの2丁拳銃がめちゃくちゃカッコいいです!

 

おらおら~!ダニどもお~!!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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