2010年/ノルウェー、ドイツ、スウェーデン/監督:ベント・ハーメル/出演:トロン・ファウサ・アウルヴァーグ、レイダル・ソーレンセン、ニーナ・アンドレセン=ボールド、クリスティーネ・ルイ・シュレッテ・バッケン
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クリスマスと言えば北欧!!
…でもないか?カナダとか?まあえっか。
クリスマスの夜に観てみたい降り積もる雪のような静かな静かな物語、【クリスマスのその夜に】です。
映画【クリスマスのその夜に】のあらすじザックリ
舞台は雪深いノルウェーの小さな町
ノルウェーのとある町で繰り広げられる群像劇。

北欧って、屋外は死ぬほど寒そうなのに屋内では薄着だったり靴下履いてなかったりしますよね。
暖炉パワーか?暖炉ってよっぽどあったかいんでしょうね、圧倒的火力だもんね。
それぞれにユニークなクリスマスを過ごす人々
キリスト教圏のクリスマスと言えばそれはもう盛大ですよね。
ピカピカ光る電飾を施した家の中にはテーブルを埋め尽くす豪華な食事とお酒、さらにでっかいケーキとツリーとプレゼントが用意されていて、親類縁者を呼べるだけ呼んで飲めや歌えの大騒ぎをするイメージ。
ところが【クリスマスのその夜に】の登場人物の今年の(今年「も」の人もいる)クリスマスは、全然そんな雰囲気じゃありません。

せっかくのクリスマスだってのに、出て来る人出て来る人、なんかシケてる。
急患が入って往診に出かけてみたら祖国から逃げてきたカップルの出産に立ち会う羽目になる医者。

不倫相手のおっさんに「クリスマスが終わったら妻と離婚する」と去年と同じことを言われて信じてたのに、「やっぱり無理やわ」とまたも去年と同じことを言われて、復讐に立ち上がる女。

若い頃の過ちで町を飛び出し酒で身を滅ぼしたが、今年こそは年老いた両親の待つ家に帰ろうとするホームレス。

こんな「普通のクリスマス」を過ごさない、どこか辛気臭い(おーい)人達の物語がいくつも同時に進行します。
映画【クリスマスのその夜に】の感想
本当に静かな静かな作品なので、まあまあ盛り上がりには欠けます。
最後にそれぞれの独立した物語がすべてつながるのかと思ったらそれも実に中途半端。
でもノルウェーの森を切り裂いて走る列車や夜空に煌めくオーロラなど、なかなかお目にかかることができないノスタルジックな景色には思わずため息がもれてしまいます。
クリスマス当夜に恋人と観たりするとめちゃくちゃほっこりするかもね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。