【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー

映画【トータル・リコール】あらすじ感想。顔割れおばさんの割れる顔

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー

1990年/アメリカ/監督:ポール・バーホーベン/出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン、レイチェル・ティコティン、ロニー・コックス、マイケル・アイアンサイド、マーシャル・ベル、メル・ジョンソン・Jr、ロイ・ブロックスミス/第63回アカデミー特別業績賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

「極秘任務」と「肉体派の妻」と云うキーワードが一緒なもんで、この4年後に公開された【トゥルー・ライズ】とよくごっちゃになるんですよね。

主演がアーノルド・シュワルツェネッガーであるのは同じですから、よく嫁はんがシャロン・ストーンジェイミー・リー・カーティスで判別したものです。

 

アーノルド・シュワルツェネッガーの嫁はんがシャロン・ストーンの方のSFアクション、【トータル・リコール】です。

 

 

 

映画【トータル・リコール(1990)】のあらすじザックリ

近未来。火星ではエネルギー採掘会社と酸素を求める反乱分子との紛争が絶えなかった。地球に住むダグラス・クエイドは妻のローリーと2人暮らし。彼は毎晩行ったことも無い火星の夢に悩まされていた。ある日ダグは、列車内で「旅行の記憶を売る」というリコール社の広告を見つける。

 

 

火星を取り巻く状況と突然変異体(ミュータント)

西暦は明かされていない「近未来」。

人類は地球の植民地「火星」に移住したものの、酸素の供給を意のままに操るエネルギー供給会社のせいで不自由な生活を強いられていました。何代も火星で暮らしてきたため異形になってしまった者は突然変異体 ミュータントと呼ばれ、特殊な能力が備わっているとされています。

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

その火星のエネルギー供給会社社長の首領であるコーヘイゲン(ロニー・コックス)の親友ハウザー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、行方の分からないレジスタンスの首領クアトー(声:マーシャル・ベル)の居所を突き止めるため、自分の記憶の一切を封じ込めまったくの別人「ダグラス・“ダグ”・クエイド」となってレジスタンスに潜り込みます。

もちろんダグは自分が何者であるかということまで忘れてしまっていますから、ただ本能の赴くままに行動するんですけどね。

 

今観てもめちゃくちゃ斬新。“過去の記憶”がなく最近(?)作られた人格であるダグが、誰を裏切ってて誰に裏切られてるのか、全然分からなくて手に汗握ったものです。

「監視役の妻」ローリー(シャロン・ストーン)だけはあからさまに怪しいんだけど。

【トータル・リコール(1990)】シャロン・ストーン
©Total Recall/トータル・リコールより引用

 

「顔割れおばさん」はミュータントじゃない

そして【トータル・リコール(1990)】と言えば「顔割れおばさん(プリシラ・アレン)ですよね。

【トータル・リコール(1990)】顔割れおばさん
©Total Recall/トータル・リコールより引用

【トータル・リコール(1990)】の代名詞と言っても過言ではないこのおばさんはもちろん、ミュータントではありません。

コーヘイゲン一味に追われるダグが火星に入国(入星?)するために使った変装道具です。

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

もう絶対欲しいやつやんこれ。

そして脱いだ(?)あとのシュワちゃんのどや顔よ。

 

 

【トータル・リコール(1990)】のハイテク技術について

1980~90年代のSF映画の「近未来」という設定って、恐らく今現在(2020年代)くらいを想定してるものが多いと思うんだけど(日本が世界に誇るSFアニメの最高峰【AKIRA】の舞台も2019年)、なんか微妙~に斜め上に行っちゃってますよね。微妙~にね。

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そりゃ40年も50年も先の未来のことなんてドンピシャで分かるはずもないんだけどさ。

 

【トータル・リコール】も例に漏れず、地下鉄に乗る時の監視システムとか結構笑える。

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

こんな風に、通路を歩くだけで乗客全員身体検査されてるわけですよ。

すごいシステムや!って思うでしょ?

ええまあ、銃や刃物などの危険物を所持していれば一発でバレてしまうんで、これはこれで素晴らしいシステムではあるんですけど、「危険物を所持してるかどうか」のチェック機能が問題なんですわ。

見てくださいよこれ。

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

まさかの目視 もくし

通行人が危険物を所持しているかどうかを調べるためにこれだけの数の警備員を配置するんだったら、飛行機の搭乗口みたいにポンポンって体触って一人ひとりチェックした方が良いんじゃね?

配置人数は変わらずハイテク技術だけ導入されても何がしたかったんじゃおいってことになりますやんか。コストも人員も全然削減されてない。何やったら安全システムの開発コストだけ爆上げ。しかも目視じゃ朝のラッシュ時の人出には到底対応できそうもない。

やってみたかっただけか。

 

一方で、早々に開発を進めていただきたいと思う技術もありましたね。

「無人タクシー」「ホログラム」ね。

無人タクシーは犯罪と交通事故の撲滅に役立ちそうだし、ホログラムは自宅でエクササイズできていいよね。ローリーが実際に自宅でホログラムのコーチにテニスを教えてもらっているシーンがあります。これがあればスポーツジムに行かなくてよくなるじゃん。

【トータル・リコール(1990)】アーノルド・シュワルツェネッガー
©Total Recall/トータル・リコールより引用

それにしても無人タクシー「ジョニー・キャブ」の運転手はフランク・シナトラをモデルにしているとしか思えないんだけど…違う?

 

 

映画【トータル・リコール(1990)】の感想一言

朱縫shuhou

派手なアクションに目を奪われがちですけど、エネルギーを独占する企業と虐げられる弱者の図式や、巨大な力に立ち向かう抵抗勢力の戦いぶりなど、細部まで丁寧に作り込まれていて見応えのある大作だと思います!

でも私の世代の人は【トータル・リコール】って聞くと大体が「ああ、あの顔割れるやつな」って言って、なぜか小馬鹿にしたように笑うんですけど、

なんで?

助手
(自分も笑うくせに…)

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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