1971年/アメリカ/監督:メル・スチュアート/出演:ジーン・ワイルダー、ピーター・オストラム、ジャック・アルバートソン、ジュリー・ドーン・コール、デニス・ニッカーソン、パリ・テメン、マイケル・ボルナー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」は3度映画化されています。
2005年のティム・バートン監督による【チャーリーとチョコレート工場】、2017年の【トムとジェリー 夢のチョコレート工場】、そして一番最初に映画化されたのが本作、【夢のチョコレート工場】です。
2005年/イギリス、アメリカ、オーストラリア/監督:ティム・バートン/出演:フレディ・ハイモア、ジョニー・デップ、デイビッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラー、ミッシー・パイル、ディープ・ロイ、ジェームズ・フォック[…]
無論、現代っ子の私は【チャーリーとチョコレート工場】を観た後に興味が沸いてこの【夢のチョコレート工場】を鑑賞してみた訳ですが、全体を通しての感想としては、
ティム・バートン…この映画好きやったんやろなあ~…。
って感じ。
もちろん原作小説も好きなんでしょうけど、良い意味で【夢のチョコレート工場】の世界観を崩すことなくグレードアップすることに成功してます。
楽しいから見比べてみるのすごくおすすめ。
映画【夢のチョコレート工場】のあらすじザックリ
ティム・バートン版【チャーリーとチョコレート工場】との相違点
大ヒットしたティム・バートン版【チャーリーとチョコレート工場】を観た人は多いと思うので、【チャーリーとチョコレート工場】との相違点を挙げる感じでレビューしていきたいと思います。
ちなみにティム・バートン版でジョニー・デップが演じたチョコレート工場の主ウィリー・ウォンカは、本作では“ウィリー・ワンカ(ジーン・ワイルダー)”と表記されています。
チャーリーの置かれる環境が違う
まず心の優しい主人公の少年チャーリー・バケット(ピーター・オストラム)について。
たった1枚のチョコも買えないほど貧乏で、寝たきりの祖父母4人と暮らしているという設定は同じ。
【チャーリーとチョコレート工場】と同じようにベッドに足と頭を互い違いに向け合って横になっている4人の祖父母の絵面にはちょっと感激しました。
しかしなんと、【夢のチョコレート工場】のチャーリーには、父親がいません。
いるのはオカンだけ。
おじいちゃんの一人が「父親がいればな…」と口にする場面はあるものの、生きてるのか死んでるのか女と出て行ったのか、完全に消息不明。
【チャーリーとチョコレート工場】ではちゃんと両親そろってたのにね。どこ行っちゃったのやら。
ゴールデン・チケット争奪の規模が違う
【チャーリーとチョコレート工場】は完全にファンタジーでしたが、【夢のチョコレート工場】はコメディ色も結構強め。しかも割とブラック。
世界中にばらまかれたゴールデン・チケットを探す人々の異常な熱狂ぶりに笑ってしまいます。
ある資産家っぽい家庭では、一家の主が誘拐される事件が発生。
犯人の要求を聞いた刑事が、慌てる妻に詰め寄ります。
犯人の要求はゴールデン・チケットです。
ご主人とワンカチョコ、どちらを取りますか?
旦那よりワンカチョコの方がええんかーい!
みたいな小ネタがズッコンバッコン盛り込まれてますよ。
文字が小さすぎて下の方が読めない契約書にも吹き出しましたしね。
悪徳保険会社のクソ長い約款みたい。
ウンパルンパが違う
そして【チャーリーとチョコレート工場】において、個性派俳優ディープ・ロイがたった一人で165人全員を演じ強烈なインパクトを残した小人のウンパルンパ。
【夢のチョコレート工場】での彼らはどんな感じなのかと言うと、髪が緑色で顔が橙色です。
公開当時は当然CG技術なんかありませんから、ウンパルンパを演じているのは全員「ただの背が低い人」。だからみんな微妙に顔も体形も違います。
…しかしCG無しでこれ(ウンパルンパ)を表現するってすごいよホントに。ダンスの息もピッタリあってて絶好調。
映画【夢のチョコレート工場】の感想一言
興業的には成功したとは言い難い映画だそうですが、私は好きです。
【チャーリーとチョコレート工場】がお好きなら是非一度ご覧ください、きっと気に入ると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。