2000年/アメリカ/監督:スティーブン・ソダーバーグ/出演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート、マーグ・ヘルゲンバーカー、トレイシー・ウォルター/第73回アカデミー賞主演女優受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

この映画観るとシングルマザーになってもやってけるような気がしてくるんですよね。
しかしこんな映画みたいな(映画やけど)サクセス・ストーリーに騙されてはあかん。後述しますけど結婚生活なんてやっぱり耐えられる部分は耐えないとロクなことにならへんねんて。
女性が頑張ってる姿に元気と勇気をもらうことができますが、自分もできると勘違いして大それた行動にでない方が良い映画らしい映画 、【エリン・ブロコビッチ】です。
映画【エリン・ブロコビッチ】のあらすじザックリ
3人の子を持つシングルマザー、「エリン・ブロコビッチ」
3人の子持ちでバツ2で無職のイケイケ姉ちゃんエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)。

末の娘は1歳にも満たないしロクに職務経験もないしで職探しが難航してる上、交通事故に遭って健康保険に入っていなかったため多額の治療費を支払うことに…。学生時代はミスに選ばれたこともある派手な見た目のシングルマザーは今、人生の苦境に立たされていました。
交通事故の裁判を請け負ってくれた縁でエドワード(アルバート・フィニー)が構える小さな弁護士事務所に(半ば強制的に)就職することができたエリンは、アメリカの大手企業PG&Eの水質汚染に関する書類のおかしな点に気づき、調査を開始するんです。

【エリン・ブロコビッチ】の演技でジュリア・ロバーツはアカデミー主演女優賞を始め数々の賞を獲得しています。
確かに胸の谷間と下品なジョークはトレビアンでしたが。
オスカーと言えばエドワード弁護士を演じたアルバート・フィニーがノミネートすらされてないのが残念でなりません。
ええ歳した弁護士が学のない小娘に「あんたセックスしたことないんじゃねーの?!」とタンカ切られて目を丸くする場面や、自分のホラに騙されてポカンとしてるエリンを見て満足げにステップを踏む場面なんて最高よ?

アメリカ史上最高額の和解金
さて、大手企業PG&E社の工場から排出される水質について本格的に調査を始めたエリンは、汚染された工場排水によってすでに何らかの病気に罹患している、または体調不良を訴えている人々が約600人もいることを突き止めます。周辺住民はもちろんすでに引っ越してしまった人も含めてこの人数。
彼らとともに挑んだ裁判でエリンは見事勝利を収め、3億3300万ドルというアメリカ史上最高額の和解金を手にします。

えっと~…。
「3億3300万円」じゃ原告600人や弁護士料や経費で割ったらそんなに大した取り分にはならへんよな。
当時の日本円に換算したらどのくらいなん?
・
・
…えっ!?
約400億円?!
マジか!
そらエリン1人で2億円の臨時ボーナスもらうわ!
まあね、実際現地の方の中には汚染水のお陰で一生体が不自由な人や末期癌患者やすでに死んでしまった人もいるわけで…健康はお金には換算できませんけど、それでもお金の心配せずに治療に専念できるのが一番ですもんね。

3人の子供を持つエリンのセリフが心に染みます。

あの人たちはお金が欲しいんとちゃうねん。
ただ綺麗な水を張った家のプールで子供たちを遊ばせてあげたいだけやねん。
映画のその後…エリン・ブロコビッチの現在は?
さてこのエリン・ブロコビッチご本人様、映画では「バツ2」となっていますが、映画の公開後また再婚・離婚し、現在は「バツ3」。
なんかすげー迫力ですよね。
「バツ3」。
大金を手に入れたとたんに元夫や映画にも出てくるバイカーの恋人ジョージ(アーロン・エッカート)(映画では無償でベビーシッターを買って出ますが、実際は報酬を貰っていたそうです)に金をせびられ裁判沙汰にまでなっています。

さらに多感な時期に母親が家を空けて仕事に没頭していたためか、エリンの子供たちは10代からドラッグ漬けになり、その治療に多額の費用と歳月を要したとか。
映画の中には多忙を極め子供たちと触れ合う時間もなくなっていくエリンをジョージがたしなめる場面があります。


我が子を過剰に信じているのか、あっさりと返すエリン。
映画の中では息子が「たくさんの不幸な人々のためにママは戦っている」と理解した か の よ う な 描写がありますが、実際にはそうではなかったってこと。

ホント、女が一人で子供抱えて男並みに仕事もこなすって、至難の業ですわ。
現実は映画のようには行かないからこそ、また今日も映画を観てしまうんですよね。
映画【エリン・ブロコビッチ】の感想一言

やっぱり安易に離婚なんかせん方がええでな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。














