1996年/アメリカ/監督:ロバート・ロドリゲス/出演:ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイス、アーネスト・リュー、サルマ・ハエック、ダニー・トレホ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
クエンティン・タランティーノ(脚本)やロバート・ロドリゲス(監督)の作品ってのは、一見 ただのB級臭プンプンの下らない映画 っぽいのになぜこんなにも脳裏に焼き付いてしまうんでしょうかね。
公開は実に20年以上も前になるんですねえ…劇場で鑑賞して以来片時も忘れたことはありません。
てのは言い過ぎですけど。
若き日のジョージ・クルーニーやジュリエット・ルイス、サイコなクエンティン・タランティーノ(以下、タラちゃん)を観ているだけでも楽しいんですが、やっぱり映画自体よくできてると思います。
ロバート・ロドリゲスとタラちゃんは監修に回ってるものの、一応3作目まで作られてる人気作(?)。
映画【フロム・ダスク・ティル・ドーン】のあらすじザックリ
前科たっぷりの犯罪者兄弟と神に背いた聖職者
セス(ジョージ・クルーニー)とリッチー(クエンティン・タランティーノ)のゲッコー兄弟はついさっき銀行強盗してきたばっかり。
大金は手に入れたものの警察官やら人質やらめっちゃ殺してしまってるんで盛大に追われています。でもメキシコに入国さえできれば現地の組織の手引きで左うちわの生活が待っている。
とあるモーテルに逃げ込んだセスは、大きなキャンピングカーでやってきたフラー一家に目を付けます。
父親のジェイコブ・フラー(ハーヴェイ・カイテル)は元牧師。
妻が交通事故で無残に亡くなったことで神を信じることができなくなり、娘のケイト(ジュリエット・ルイス)とスコット(アーネスト・リュー)を伴って放浪の旅をしています。
ここでは普通に「気の毒に…」って思うだけで、まさか「元牧師」の能力がのちのちあれほど必要になるとは思いも寄りませんでしたよ。
フラー一家を脅してキャンピングカーに乗り込んだゲッコー兄弟は、メキシコ国境を目指すようにジェイコブに指示します。
弟リッチーがハマりすぎてる
ところでこのゲッコー兄弟、兄のセスはチンピラによくいるタイプの血の気が多くて威勢だけで生きてるバカなんですけど、弟のリッチーはだいぶんおかしい。
前科は「強姦」とかだし、幻覚とか幻聴とか見たり聞いたりしてるんで精神病スレスレ。
ビキニ姿のケイトに舐めるような視線を送る姿は完全に変態。
タラちゃん以外の誰にこの役ができたでしょうか。
脚フェチで有名なタラちゃんがサルマ・ハエックの足をくわえるシーンもあるしさ。
絶対楽しんで脚本書いたやろ!
イカしたトップレスバーは吸血鬼の巣窟
フラー一家の協力で無事メキシコ国境を通過することができたゲッコー兄弟。
セスはメキシコの組織の代理人カルロス(チーチ・マリン)と待ち合わせしている国境近くのトップレス・バー“ティッティー・ツイスター”へ。
タイトルはこの店の看板に書いてある「営業は、日没から夜明けまで」から来ています。
ゾンビ的吸血鬼であふれかえる後半
【フロム・ダスク・ティル・ドーン】はきっちり半分のこの辺りからガラリと様相が変わります。
前半の頭のイカれたゲッコー兄弟が織りなすクライム・サイコ・スリラーから一転、後半はゾンビ(正確には吸血鬼ですけど容姿はゾンビに近い)が群れを成してワッショイワッショイと襲い掛かってくるモンスター系ホラー映画へと変貌するんです!
伏線も前振りも一切なし!
セスがティッティー・ツイスターの店員を撃ったことで突如、吸血鬼が姿を現します!
………!!!
(ぽかーん…)
なんと実はティッティー・ツイスター自体が国境を超えようとするトラック乗りやバイカーをカモとする吸血鬼達の「餌場」。
美しかった踊り子も強面の店員も、正体を現した吸血鬼達は「いただきまあ~す!」とばかりに次々と客に襲い掛かります。
ガブガブ。
銃で撃たれても急所でなければすぐに復活してくるゾンビ的吸血鬼達。
頼みの綱は元牧師であるジェイコブの「聖なる神の力」。
バットとショットガンで十字架を作りながら吸血鬼に立ち向かう姿は正に神。
コンドームに入れた水を聖水に変えて手りゅう弾のように使うアイデアは実にタラちゃんぽい。
それにしてもセスが作った「チェーンソー的な何かに太い木の杭を装着して高速でピストン運動するマシン」になぜか卑猥な感じがするのは私だけでしょうか?
チン〇が銃のセックスマシン!
セス達以外に生き残る人間の1人、セックスマシン(トム・サヴィーニ)がいい味出してます。
この人、チン〇が銃なんですよ。
いや正確には股間に銃を仕込んでるのか。
「セックスマシン」と言いつつ、ホントにセックスする時は一体どうするんでしょう?
股間の銃は着脱式で本物の息子で挑むのか、この銃をそのままインサートして中で火を噴くのか…。
あかんわ死んでまうわ!
ティッティー・ツイスターの背後の遺跡は何?
ラストでは、お店の正面からは見えないティッティー・ツイスターの背面が映し出されます。
そこには今まで餌食となったトラッカー達が乗り捨てた無数のトラックやバイクの残骸と、地下(正面から見ると)へと続く巨大な遺跡のような建造物が…。
この建造物はもしかして【フロム・ダスク・ティル・ドーン2】や【フロム・ダスク・ティル・ドーン3】への伏線になってるのかなあ?
続編観てないし観る気もないんでどうでもいいんですけど(おーい)。
映画【フロム・ダスク・ティル・ドーン】の感想一言
1931年/アメリカ/監督:トッド・ブラウニング/出演:ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ、ドワイト・フライ、エドワード・ヴァン・スローン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと[…]
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