ベルボーイのティム・ロス

映画【フォー・ルームス】4話オムニバス映画のあらすじと観た感想

ベルボーイのティム・ロス

1995年/アメリカ/監督:アリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ/出演:ティム・ロス、マドンナ、ヴァレリア・ゴリノ、ジェニファー・ビールス、アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ブルース・ウィリス、マリサ・トメイ、クエンティン・タランティーノ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

タイトルロール
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

クエンティン・タランティーノ監督がアリソン・アンダースアレクサンダー・ロックウェル、そして親友ロバート・ロドリゲスの3人に声をかけて製作された4話オムニバス作品。

 

舞台はロサンゼルスのモンシニョール・ホテル。

世間が大晦日で賑わう中、そこで働くベルボーイのテッド(ティム・ロス)はたった一人でてんやわんや。

テッドを呼び出しては無理難題を押し付けてくる4つの部屋のお客様方を4人の監督が代わる代わる描きます。

 

【フォー・ルームス】です。

 

 

 

映画【フォー・ルームス】のあらすじザックリ

大晦日の夜、一軒のホテルを舞台に、4つの部屋で繰り広げられる騒動を描いた4話オムニバスのコメディ。クエンティン・タランティーノが各国の映画祭で知り合ったインディペント系の若手映画作家たちと意気投合し実現した企画。

 

第1話「ROOM321 お客様は魔女」(監督:アリソン・アンダース)

「新婚さんがセックスする部屋(スウィート・ルーム)」に通された個性のキツイ6人の女性客。

実は6人の内の5人は魔女(?)。

ヴァレリア・ゴリノ扮するアシーネなんて口から火吹いたりします。

堅気の少女は1人だけ。魔女エルスぺス(マドンナ)の娘で、保護観察中の身なので仕方なく母親にくっついて来ています。

ヴァレリア・ゴリノとマドンナ
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

5人の目的は40年前にこの部屋で石にされてしまった魔女ダイアナの呪いを解くこと。

5人の魔女たち
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

呪いを解くのに必要な5つの貢物のうち、ザーメン担当のイヴァ(アイオン・スカイ)が彼氏のを思わず飲んでしまったため急遽その場で採取することに。

白羽の矢が立ったベルボーイのテッドは、イヴァに誘惑されるがままに発射するのでした。

 

第2話「ROOM404 間違えられた男」(監督:アレクサンダー・ロックウェル)

大晦日パーティで大盛り上がりの5階の客からフロントのテッドに氷の注文が入ります。

しかし酔いの回ってる5階の客は部屋番号を間違えて伝えてしまい、テッドは呼ばれもしない404号室へ。

部屋に入った瞬間銃を突き付けられるテッド。

銃を突きつけられるテッド
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

辺りを見回すと部屋は荒れ放題で、目の前に猿ぐつわをかまされ下着姿で椅子に縛られた女性がいるという異様な状況。

ジェニファー・ビールス
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

テッドに銃を突き付けているのは女性の夫のシグフリード(デヴィッド・プローヴァル)で、テッドが縛られている妻のアンジェラジェニファー・ビールスと寝たとワケの分からない言いがかりを付けて脅しにかかってきます。

 

第3話「ROOM309 かわいい無法者」(監督:ロバート・ロドリゲス)

309号室の四人家族は大晦日パーティに出かける寸前になって子供達をホテルに残して夫婦(アントニオ・バンデラスタムリン・トミタ)2人だけで夜を楽しもうと思い立ちます。

アントニオ・バンデラス
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

500ドルでベビーシッターを頼まれたテッドは、夫婦がでかけた後は子供達を放置しますがそこは子供達も(特に姉)ただ者ではなく、テッドの手を煩わせます。

2人の姉弟
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

しかしどうにもこうにも部屋の臭気が気になっていた姉弟。

姉が臭いの元をたどっていくと……。

 

第4話「ペントハウス ハリウッドからきた男」(監督:クエンティン・タランティーノ)

309号室の大惨事で堪忍袋の緒が切れたテッドは今すぐ退職してホテルを出ようとしますが、ペントハウスの上客でハリウッド俳優のチェスター・ラッシュ(クエンティン・タランティーノ)から呼び出され、仕方なく部屋を訪ねます。

ペントハウスの上客
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

ペントハウスにはマネージャーのレオ(ブルース・ウィリス)と友人のノーマン(ポール・カルデロン)、それになぜか404号室のアンジェラがいます。

彼らは高級酒に舌鼓を打ちながら、酔いに任せてアホな賭けを実践しようとしていました。

賭けの説明をされるテッド
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

 

 

映画【フォー・ルームス】の感想

様々なレビューサイトで言い尽くされていることなのでいまさらアレなんですけど、一応感想としましては、やっぱり大方のレビュー通り第1話と第2話はクソおもんないです。

普通の人が「理解不能でぶっ飛んだ映画を撮ろう!」と無理矢理意識して作ったらこんな感じになるのかなあって感じ。常人が渾身のボケを「考えて」も天然ボケには絶対敵わないのと同じで。

せいぜいマドンナのピッチピチの黒いドレス姿に目を奪われるだけ。

 

しかしくれぐれもこの前半でくじけないようにしてください。

後半にはほんまもんの変人が撮った作品が控えています。

 

第3話のロバート・ロドリゲスとアントニオ・バンデラスのスペシャルコンボで「…ふふっ」と笑いをこらえ切れなくなって、第4話のクエンティン・タランティーノ、ブルース・ウィリス、ティム・ロスの三傑が揃った時に暴発するでしょう。

 

第3話でのティム・ロスの下らなくも容赦ない吐しゃ物の描写よ。

そんで燃える部屋で女の腐乱死体とその死体の足を片手に注射器構えてるテッドと酒瓶振りかぶってる姉とタバコふかしてる弟とTVに映るポルノ映像(しかもサルマ・ハエックだってさこのダンサー、分かるか!)を一度に目にしたアントニオ・バンデラスのリアクションよ。

第3話のオチ
©Four Rooms/フォー・ルームスより引用

第4話でのチェスターが変な理論を捲くし立ててテッドを説得する場面なんてO・J・シンプソン事件のジョニー・コクランの弁論が好きなタラちゃんならでは。

コメディとしての後始末(オチ)も完璧。

 

必ず全話観てください。

そして長~い振りやと思って前半に耐えた者だけが味わえる爽快感を楽しみましょう。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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