1995年/アメリカ/監督:ブライアン・シンガー/出演:ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラック、ベニチオ・デル・トロ/第68回アカデミー助演男優・脚本賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
ネタバレしてます!未視聴の人は絶対に読まないでください!「初見」は一回しかないのです!
【ユージュアル・サスペクツ】の初見の時の衝撃ったらなかった!
とにかくいっぺん映画を観て、画面に向かって「まーじーでえー」って呟いてからもっぺんこのサイトに戻ってきてください。
はい【ユージュアル・サスペクツ】をまだ観てない人はこっから下は読んじゃだめえ~。
映画【ユージュアル・サスぺクツ】のあらすじザックリ
厳重警戒のワケ
子を持ってからすっかり映画館に足を運ぶこともできなくなり、もっぱら古い映画のレビューばかり書いている私は、基本的にこのサイトでばっさばっさネタバレしちゃってます。
公開中の最新映画の記事なんかだともうちょっと気を遣うんですけどね?いやホントホント。
でも【ユージュアル・サスペクツ】に限っては珍しく「ネタバレ注意!」を大々的に掲げておきました。
私自身、観た記憶を全部消去してもういっぺん「初めて」観てみたいくらいラストが衝撃だったので、【ユージュアル・サスペクツ】をまだ観ていない人にもぜひそれを味わっていただきたいゆえの配慮です。
てゆーかここを読んでくれているということはあなたは【ユージュアル・サスペクツ】を観たことがある人ということで…
ねえ~?!ビックリしたよねぇ~っ?!
(仲間意識)
では改めまして、2回目以降視聴の場合は伏線探しに注力しましょう。
「伏線~伏線はどこやあ~」って探しながら観てるとそれはそれでめっちゃ楽しい。
伏線が楽しめる2回目以降の視聴
ミステリー作品の多くに見られるように、【ユージュアル・サスペクツ】にも徹頭徹尾伏線が張り巡らされているのですが、ぼやっと観ていると見過ごしてしまうような小ネタもたくさんぶっこんできてます。
●冒頭でキートン(ガブリエル・バーン)がカイザー・ソゼの正体を見た時、驚いた表情に続き脚が不自由であると装っていたソゼ(キント)に対して「脚の感覚がないよ」と皮肉る。
●キントがクイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)に話したカイザー・ソゼの弁護士の名前「コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)」、その他諸々の証言はすべて2人が話していた警察署の部屋の掲示物などから咄嗟に引用された作り話だった。
●キントが警察から返される持ち物に金時計と金のライターがあるが、これらはカイザー・ソゼがキートンを撃つ時に使用していたものと同じ。
この辺はまあ私みたいに鈍臭い視聴者にもわかり易く表現してくれているのですが、「最初に気づいた人すげえ」と感心したのがこちら。
●クイヤン捜査官がキントに感情的に詰め寄った際、思わずキントはマヒしているはずの左手でクイヤン捜査官を振り払っている。
…確かに。
一瞬やん!
よー気づいたな。
左利きの伝説的ギャング「カイザー・ソゼ」って誰?
ところで何度か観ていると湧いてくる疑問なんですが、結局、ヴァーバル・キントがカイザー・ソゼで正解なの?
て私が聞いてどうすんねん。
考察せえよ。
初見の時はもちろんクイヤン捜査官や大多数の視聴者と同じように、「キートンがカイザー・ソゼなんやな~」と途中までまんまと騙され、ラストのどんでん返しでひっくり返って「ぐわーっ!なんちゅう映画やあーっ!!」と衝撃を受けて終わるのですが、その後何度か観ていると、ふと思うのです。
なんか変やな…。
不自然な点に気づいちゃう
船が爆破された現場で全身火傷の状態で発見されたもう1人の生き残りのハンガリー人の証言を基に描かれたカイザー・ソゼの似顔絵。
キントが身柄の保護を断り警察署を出たのち、これがFAXで送られてきたことでクイヤン捜査官は慌ててキントの後を追いますよね。
その似顔絵はキントそのものだったわけですが…。
カイザー・ソゼが伝説通りの人物だとすると、似顔絵を残すようなヘマします?
顔を見られているとしたら確実に殺すのでは…?
待てよ、警察署を出たキントを絶妙のタイミングで迎えにきた車を運転していたのはキントの作り話に出てきた「コバヤシ」…。
でも「コバヤシ」という名前はキントがクイヤン捜査官のコーヒーカップの底に書いてあった文字を引用しただけで恐らく実際の名前ではなく、そしてその「コバヤシ」を見たであろう人物はもう誰も生きていない。
「コバヤシ」がキートンの恋人イーディを含む数名と仕事をしている場面があるけどこれもキントの創作かも知れない…。
……
あっ!!
カイザー・ソゼって「コバヤシ」のことか!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。