1983年/アメリカ/監督:エイドリアン・ライン/出演:ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、サニー・ジョンソン/第56回アカデミー歌曲賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
その昔、めちゃイケかなんかで杉田かおるがレオタード着てこの映画のジェニファー・ビールスのダンスシーンを真似してましたね。
オチで紐引っ張ると上から水が落ちてくるってやつ…若い人は知らんかなあ~。おもろかったなあ~。
しかし実際映画の元ネタシーンを観ると笑うドコロじゃないと思います。
結構な量の水が落ちてくるんでステージもダンサーも水浸しになるんですけど、そのまま水しぶきを上げて激しく踊り続けるジェニファー・ビールスがヤバいくらいかっこいい。
主題歌の“Flashdance… What a Feeling”やブレイクダンスと共に80年代に一大ブームを巻き起こした青春映画、【フラッシュダンス】です。
映画【フラッシュダンス】のあらすじザックリ
青春真っただ中の18歳のアレックス
昼間は製鉄所の溶接工(斬新。職場がおっさんばっかりで面白い)、夜はバーでダンサーとして働きながらプロダンサーを目指している主人公アレックス(ジェニファー・ビールス)。
たまたま従業員と一緒に訪れたバーで情熱的なダンスを踊るアレックスに魅せられた製鉄所の若社長ニック(マイケル・ヌーリー)とアレックスの恋模様を主軸に、親友の挫折や旅立ちを経てアレックスがオーディションに臨むまでが描かれます。
ダンサー仲間の転落
アラフォーとなった今では風俗嬢やストリッパーだってカラダはった立派な職業だと思ってますけど、うら若き乙女だった頃はアレックスの親友ジェニー(サニー・ジョンソン)がプロスケーターになる夢を諦めてトップレスダンサーに転落するという展開がなんだかすごく怖くて衝撃でした…。
夢破れ自暴自棄になると(アメリカでは特に)男の子はシャブに手を出す、女の子はカラダで稼ぎ出す…ってイメージ。頑張ろうよ若人。
生気のない顔をして客の前であられもない姿をさらし下着におひねりを挟んでもらう…。
そんなジェニーの姿に自分の末路を重ねたのでしょうか、アレックスは店からジェニーを引きずり出し叱咤します。
いやあ~青春。
てもうあかんな、感性がもう。鈍っとるな。若者と一緒に感動とか号泣とか出来へんなってきたな。オカン目線やもん。
夢破れたジェニーに続き、バーの厨房で働くリッチー(カイル・T・ヘフナー)もコメディアンになる夢を追いかけて町を離れて行く…。
周囲がめまぐるしく変化していく中、日々大きくなる漠然とした不安を抱えながら夢を実現するために葛藤するアレックス。
夢があるうちはいいんですよね。頑張れるから。
夢が破れた時のことを想像して、若者は恐れを抱くワケで。
オーディションでどこまで通用するか分からない
身寄りがなくまともにダンス教室なんかに通った経験もなく、独学で創作ダンスを体得したアレックスは、自分のダンスがプロとして通用するのか分からなくて内心ビビりまくっています。
【フラッシュダンス】はアレックスが自分の殻を打ち破り、オーディション会場の審査員の前でダンスを披露する場面で終わります。
オーディションの合否は分かりません。
オーディション後、会場の前で待つニックを見つけて笑顔で走ってきますが、それが合格したからなのか、自分の持てる力を出し切れたからなのか、一つ壁を越えて自信がついたからなのか、答えは示されません。
でも確実に夢へと一歩近づいたアレックスを見て、オカン目線としては安心せざるを得ない平和な仕上がりとなっております。
テーマ曲を含め80年代を堪能できるダンサブルな映画
アレックスのソバージュっぽい髪形とかレオタードとかレッグウォーマーとか、ニックのダウンベストとか、倉庫を改装したアレックスの家とか、全編に流れるポップな音楽とか、道端でブレイクダンスを踊るストリートダンサーとかその傍らに置いてあるラジカセとか、交差点で交通整理してる警察官とか、
映画のそこここに散りばめられている80年代のアメリカ臭。
「不朽の名作」とまで言わないまでも、時代を象徴する良い映画だと思います。
映画【フラッシュダンス】の感想一言
イエール大学の学生だったジェニファー・ビールス自信もオーディションを勝ち抜きアレックス役を勝ち取りました。驚くべきことにこれが本格的な映画デビュー作。
なんだかすでに大物感漂ってますよね。
ちなみにダンスシーンはジェニファー本人ではなく吹き替えです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。