【ドライビング Miss デイジー】

1989年/アメリカ/監督:ブルース・ベレスフォード/出演:ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン、ダン・エイクロイド/第62回アカデミー作品・主演女優・脚色・メイクアップ賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

デイジーを乗せてご満悦のホーク
©Driving Miss Daisy/ドライビング Miss デイジーより引用

派手なアクションもドラマティックな演出も官能的な濡れ場も皆無です。

主人公は婆さん、相棒は爺さん、息子は小デブイケメンや美女も出てきません。

ただ偏屈で頑固で裕福な婆さんが、分からず屋でおせっかい(と思っている)の息子と喧嘩をし、金目当ての卑しい黒人の運転手(と思っている)が運転する車に乗って、文句を言っているだけ。

 

それでもこんなに素敵な映画があります。

1990年のアカデミー最優秀作品賞受賞映画、【ドライビング Miss デイジー】です。

 

ちなみに、2011年の【人生はビギナーズ】でクリストファー・プラマーが82歳で助演男優賞を受賞するまで、アカデミー賞演技部門の最高受賞年齢は【ドライビング Miss デイジー】でジェシカ・タンディが主演女優賞を獲得した80歳でした。

80歳前後でよくこんな風に嫌味な婆さんを演じられるもんですね。

 

 

映画【ドライビング Miss デイジー】のあらすじザックリ

偏屈者の未亡人デイジーは愛車の運転を誤って隣家に突っ込んでしまう。見かねた息子のブーリーが黒人の運転手ホークを雇う。頑としてホークを受け入れないデイジーだったが、陽気で誠実なホークの人柄触れ次第に打ち解けていく。

 

 

主人公の未亡人「ミス・デイジー」

タイトルを見た時、【ドライビング「Miss」デイジー】だったので、生涯独身の婆さんの話かと思ってました。英語圏では夫を亡くすと「ミセス」から「ミス」に戻るんですね。

ちゃんと旦那さんもいたし(亡くなってる)、息子もいます。

 

このデイジーおばあちゃん(ジェシカ・タンディ)がもう、とにかく扱いづらいです。

運転に支障をきたす年齢になってきたので、息子のブーリー(ダン・エイクロイド)が気を遣って運転手を雇おうと言うのに聞き入れません。デイジーにも財産があるし、ブーリーは綿工場を経営していて幸いにも金に困ることはないというのに、贅沢な話ですよまったく。

 

日本でも高齢運転者の事故は後を絶ちません。

危ないのは分かっていても、辺鄙へんぴな土地に住んでいて車がないと生活が成り立たない人なんていくらでもいるのにねえ?雇えるもんならみんな雇いたいですよねえ?

金の心配もなく「運転手」なんて雇える人が何%いると思ってるんだか。(私も知らん)

 

潔く雇いなさいよお~。

 

デイジーがどのくらい頑固かというと

業を煮やしたブーリーは、独断でホーク(モーガン・フリーマン)という運転手を雇ってデイジーの家に出入りさせます。陽気で機転の利く年老いた黒人です。

 

最初に「ちょっとうちのオカンややこしいねん、頼むで」と断りは入れてあるものの、人生経験豊富で我慢強いホークでも偏屈未亡人デイジーには手を焼きます。

1日目
●挨拶に訪れたホークに会うこともせず部屋に引きこもり
2日目
●ホークがメイドのアデラ(エスター・ローレ)に話しかけると「アデラの仕事の邪魔すんな!」
3日目
●運転させてもらえないホークが仕方なく電球をみがいていると「誰が電球みがけって言うたんじゃ!」
●夕方「今日は帰ります」と挨拶すると「Good!(よかった)」
4日目
●ホークが花壇の手入れをしていると「私の花に触んな!」
5日目
●いよいよすることがなくなったホークが壁に飾られている写真を眺めていると「人の家のもん見んな!」

盛大に辞めさせていただきます。

使用人にぶちくさ文句を言うデイジー
©Driving Miss Daisy/ドライビング Miss デイジーより引用

 

 

ついに打ち解ける(?)デイジーとホーク

しかしホークは辞めません。

6日目、家の食材や日用品が底をつき、ついにデイジーはマーケットに出掛けなければならなくなります。

 

よっしゃ出番かと意気込むホークを尻目に、デイジーはそそくさと準備をして家を出ます。

デイジー
私歩いて市電で行くから。

…ええ加減にせえよババア。

 

スタスタと歩くデイジーの横を、車を出してきてトロトロ運転で並走するホーク。

デイジー
帰って!
ホーク
いやです。

大きな声で言い合ううちに、近所の目が気になったデイジーは、ついにホークの運転するハドソン・ホーネットの後部座席に乗り込みます!

やっとホークの車に乗り込むデイジー
©Driving Miss Daisy/ドライビング Miss デイジーより引用

参考 ハドソン・ホーネット (Hudson Hornet) =ミシガン州デトロイトに存在していたハドソン・モーター・カー・カンパニーが1951年から1954年にかけて製造した乗用車。

 

マーケットに着き買い物をするあいだ外で待つように言われたホークは、よほど嬉しかったと見えて公衆電話からブーリーに報告。

ホーク

今お母様とマーケットに来ています。

たった6日で折れましたよ、たいしたものでしょう。

 

…あっ、お店の中から怖い顔でこっち見てるからまた怒られますわ、ぷぷっ!

人格形成がしっかりできあがった立派な大人かと思いきや、少年のように無邪気に自慢してみたり人をおちょくってみたり…。

無闇に陽気で寛容なだけではなく、自分の意に反することがあればちゃんと怒ったり不機嫌になったりもするホーク。

 

(こっちは)本当に素敵な老人です。

 

 

その日は前触れもなく突然やってくる

泥棒の疑いをかけられた時も難なく潔白とそれ以上に自身の誠実さを証明し、メイドのアデラが突然死してからもあらゆる面でデイジーを支え、停電するほどの大雪で交通がマヒしている状態でも仕事にきてくれるホークに、次第に心を許し打ち解けていくデイジー。

最初に出会った日から何年も経ち、どうにか老人2人でやっていた生活に、突然終わりがやってきます。

感謝祭の食事を楽しむふたり
©Driving Miss Daisy/ドライビング Miss デイジーより引用

人生も終盤に差し掛かった残りの数十年にスポットを充てたお話。

冒頭にも書きましたが、ラブロマンスがあるわけでもアメリカンドリームがあるわけでもないです。

でもデイジーが「お前は最高の友達よ」と言ってホークの手をそっと握るシーンは、涙が頬を伝うでしょう。

 

デイジー「それで 元気なの?」

ホーク「何とかやってます」

デイジー「私もよ」

ホーク「何とかやっていくのが人生ですな」

出典:【ドライビング Miss デイジー】字幕

 

 

ダン・エイクロイドの生え際が想像通りで笑いを禁じ得ない件

ぐわーっ!

どうしよええ感じで終わったのにどうしても書きたい!

 

デイジーの息子のブーリーは【ブルース・ブラザーズ】【ゴースト・バスターズ】で有名なダン・エイクロイドが演じていますが、晩年の加齢のメイクがツボりましてぜひ共有したいのです!

 

もともとおでこが広くて晩年はハゲるのが濃厚だったダン・エイクロイド。

よく生え際がそのまま後退した姿を想像したもんですが(何想像しとんねん)、【ドライビング Miss デイジー】での晩年のブーリーの姿がまた 想像通りやったもんでおもろくて。

見てよこれ。

ダン・エイクロイド ビフォーアフター
©Driving Miss Daisy/ドライビング Miss デイジーより引用

え、別におもんない?

…また一人で楽しんでしまった。

 

しかし頭長いなダン・エイクロイド。

さすが【コーンヘッズ】。素敵。

 

 

映画【ドライビング Miss デイジー】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou

40代に突入してからこの映画の良さがさらに身に染みてきたような…

若い人には刺激が足りないかも知れませんね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

【ドライビング Miss デイジー】
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