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【忘れられない人】「トゥルー・ロマンス」とは違うスレーターに釘付け

ラブストーリー
 10秒で読める概要とあらすじ

1993年/アメリカ/監督:トニー・ビル/出演:クリスチャン・スレーター、マリサ・トメイ、ロージー・ペレス、カイル・セコー、ウィリー・ガーソン

カフェで働くキャロラインはある晩レイプされそうになる。間一髪のところで救ってくれたのは同じカフェで働く変わり者のアダム。それまでまともに口をきいたこともなかったが、次第に彼の純粋さを知る。

※このブログはネタバレしようがしまいが気にせずただ映画について書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 


「20秒で読める概要とあらすじ」欄の制作年や出演者を書くために、いつも私はWikipediaを参照していますが、

 

……あれ?

「忘れられない人」でWikipediaがヒットしない…

 

ページがないんです。

 

なんで?
マイナーだから?

 

私めっちゃ好きやけど…。
名作やと思ってます。

 

余り周知されていないとしたら残念…

 

【忘れられない人】です。

カフェ仲間とカードで楽しむ二人

©UNTAMED HEART/忘れられない人より引用

 

 

邦題おかしいやろ

そもそも映画配給会社が付ける邦題については賛否があるわけでして。

 

代表的なのが2011年の【最強のふたり】

フランス映画なので原題のままでは発音すらしてもらえない危険性がありますが、このタイトルだけ見ると 最強の暗殺者・拳法の達人・ボクサー(何でもいい)、その道の手練れの二人が協力して目的を達成するスポーツかアクション映画 をイメージしませんか?

 

ところがどっこい【最強のふたり】は 体が不自由な富豪と貧しい若者との交流を描いたヒューマンドラマ です。

朱縫shuhou
もうちょっとええタイトルあるやろ…

実際私は公開当時、このタイトルのお陰で見向きもしませんでした。

 

原題【UNTAMED HEART】

【忘れられない人】の原題【UNTAMED HEART】を直訳すると「手の加えられていない自然のままの心」です。

 

アダム(クリスチャン・スレーター)の無垢で純粋な心と、彼が幼い頃シスターに教えられてからずっと信じているおとぎ話に共通するタイトルで、内容にもテーマにもマッチしていて申し分ないです。

 

最初に鑑賞した時、私は原題を知りませんでした。

「この映画は【忘れられない人】という映画だ」と認識したまま観終わった時、なんだかしっくりこなくてモヤモヤしたもんです…

朱縫shuhou
出た…

きっと放題がおかしいタイプのやつやな…

すぐに原題を調べ、結果、この映画の良さを改めて理解できたのを覚えています。

 

タイトルって本当に大事なのに!

発音も特に難しいものではないのに なぜ!!
カタカナ表記で「アンテインド・ハート」でもええやんかー!

参考 UNTAMED=飼いならされていない、抑制されていない、自由な、自然のままの、荒れている

 

 

その濃いアイラインよりすっぴんの方が断然いいよ

主人公のキャロライン(マリサ・トメイ)は親友のシンディー(ロージー・ペレス)と一緒にカフェで働く女性。

 

わざと蓮っ葉なことばを口にし濃いメイクに露出の高い服を着てタバコをプカプカ…

父親に捨てられてからずっとロクでもない男にひっかかり捨てられる日々…

 

しかしある晩ゴロツキに襲われていたところを間一髪同じカフェで働くアダムに救われてからは、心を入れ替えたのかメイクをする元気もなくなってしまったのか、ガッツリメイクをぱったり止めます。

喫煙シーンも出てきません。

 

クリスマスツリーのプレゼント

©UNTAMED HEART/忘れられない人より引用

純粋なアダムと触れ合うことによってキャロライン自身の虚像も崩れ落ち、本来のキャロラインが姿を現します。

本当の意味で愛することや切なさを学び成長していく彼女が素直でめっちゃかわいい。逆に今までよくもまああんなにギャルギャルしとりましたなあ…くらい。

 

後半はアダムのことが好きになりすぎて過剰にクネクネしだしますが、それもまたありのままで素敵です。

 

 

怖いほどに純粋でまっすぐなアダム

最初はアダムって発達障害児なのかな?と思って観ていましたが、そうでもないようです。

ただ心臓に重大な疾患を持つ人付き合いが極端に下手な普通の26歳の男性です。
(オドオドしてる割にはクリスチャン・スレーターの筋肉がすごすきてちょっと入り込めないとこはありますが…)

 

深夜やまだ日の出ていない早朝に仕事を終えて帰宅するキャロラインを心配して、アダムは毎日あとをつけ自宅に入るまで見守り、彼女に焦がれる余り地下室から自宅に侵入して寝顔を見…

 

…て おい。

今のご時勢やったら間違いなくストーカー規制法でアウトです。…当時でもアウトやんね?「家宅侵入」…

一歩間違えば立派な怖すぎるストーカーの出来上がりなんですが、そこは余り深く考えずに観ましょう。古い映画って結構こーゆーのあるよね。

アダムの変な名言

●「(飼ってる犬の)名前は?」→「さあ…名乗らないんだ」(名乗るか)

●(舞台は真冬)→「アイスクリーム食べる?」(食うか)

●「お星様願いを叶えてください」→「あれ火星だよ」(ええねんそんなん)

 

こんな子犬みたいな演技もできたんですね?

クリスチャン・スレーターといえば【トゥルー・ロマンス】のクラレンスが有名ですよね。
現実のクリスチャン・スレーターは色々と事件を起こしたりしてはっちゃけてるので、どちらかといえばクラレンスに近い印象…。

 

およそ純真無垢とは程遠いバイオレンスに満ちたおバカのクラレンスと、【忘れられない人】のアダムを演じ分けるクリスチャン・スレーターも見どころです。

【トゥルー・ロマンス】の時のバカップル代表クラレンスと同一人物とは思えません。(まあ筋肉はありすぎるんですが…しつこい?)

クリスチャン・スレーター

©UNTAMED HEART/忘れられない人より引用

 

彼がハート(心臓)にこだわる理由

心臓移植を勧めるキャロラインに、アダムは絶対に嫌だと言って譲りません。

「ハート」がなければもうキャロラインを愛し続けられないと思い込んでいるアダム。

 

愛するのは心と魂であって、「ハート」は「ハート」でも「心臓」じゃあないから大丈夫、と笑うキャロラインに彼は反論します。

 

 

アダム
 でも君がいないと、

心臓ここが痛む 

 

 

ただの「心臓」ではないんです。

アダムにとって「心臓」は、キャロラインを愛することをできた「ハート」そのもの。

決して別物ではないんです。

 

 

移植を拒んだ結果どんな結末が待っていようと、アダムは自分の「UNTAMED HEART」を他の誰かと取り替えることなどしません。

 

そして純粋すぎる彼の選択を尊重できるようにまで成長したキャロラインの姿にも心を打たれます。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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