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私が持ってるハリウッドスター名鑑的な書物には、ビング・クロスビーは“多数のヒット曲を持つ大歌手”、フレッド・アステアは“ハリウッド史上最高のダンシング・マスター”と記されています。
映画の中でも“歌のクロスビー”、“ダンスのアステア”ときっぱり役割分担されていてワクワクが止まりません。
もっとクロスビーの歌声を聴かせてよ。
もっとアステアのダンスを見せてよ。
こんなホテルが本当にあったら是非お邪魔してみたい。【スイング・ホテル】です。
映画【スイング・ホテル】のあらすじザックリ
歌のクロスビー、ダンスのアステア
ある年のクリスマス・イヴ。マンハッタンで舞台に立つジム・ハーディ(ビング・クロスビー)とテッド・ハノーバー(フレッド・アステア)。
2人は長年「自分の得意分野(ジムは歌、テッドはダンス)で1人の女性を奪い合うライバル同士」を演じてきましたが、奇しくもそれは舞台を降りた実生活でも同じ構図になっていました。
ジムはショーのパートナーであったライラ(ヴァージニア・デール)と婚約していて、今日の舞台を最後にショー・ビジネスの世界から足を洗い、コネチカットの農場で農夫として暮らすことに決めていました。
ところが土壇場でライラとテッドが密かに付き合っていたことが発覚。
ライラときたら「どっちも愛してるのよ」なんて言ってますけど、本当は都会の煌びやかな生活とお金とおしゃれが好きなだけ。田舎の農場で暮らすなんてまっぴらごめんってタイプです。
でもそれはジムにしたって同じでした。
婚約者に裏切られ打ちひしがれながらもコネチカットに渡り農場を運営してみたジムでしたが、たったの1年で挫折。
ジムは新たな野望に燃え始めます。
「ホリデイには休みたい」が「ホリデイしか働かない」に
そもそもジムがショー・ビジネスから足を洗おうと思ったきっかけは、「みんなが休んでる時に働くなんて嫌や!ホリデイには俺だって休んでのんびりショーでも観たいわ!」だったはずなんですけど、まっとうな仕事(?)に向かないジムは結局ショー・ビジネスに救いを求めます。
経営を諦めた農場の使い途 を試行錯誤したジムが行きついたのは、「1年の内ホリデイだけ営業する“ホリデイ・イン”を作る」ことでした。
わざわざニューヨークであくせく働くテッドを訪ねて来て、自慢げにその構想を語るジム。
1年365日のうち15日だけ働くねん!
どや!
自分祝日に休みたかったんちゃうんかい!
…いやまあ、ええんやで?自分がそれで良かったらええんやけど…。最初に言うてたことと真逆の構想にたどり着くから正直ビックリはしたわいな。
“ホリデイ・イン”は大盛況
そんな“ホリデイ・イン”がまだ開店する前のクリスマス。
女優志望のリンダ・メイソン(マージョリー・レイノルズ)の前でジムが披露するのが、この【スイング・ホテル】で初めて世に出たと言われる名曲「ホワイト・クリスマス」です。
即興で一緒に歌ったリンダの声を聴いたジムは、すぐに“ホリデイ・イン”の開業を決意し、その年の大晦日から営業を開始します。
コネチカットの田舎町で、ホリデイにだけ開店する“ホリデイ・イン”は大盛況。
現代であれば大問題のブラックフェイスで歌うビング・クロスビー。
“酔っ払いダンス”や“爆竹ダンス”で踊り狂うフレッド・アステア。“爆竹ダンス”なんてもう足見えないかんね。
人間関係結構ドロドロしてるけどハッピーエンドに落ち着くし、ちょっと哀しくも笑える正統派ミュージカル映画です。
参考 ブラックフェイス(黒塗りメイク)=黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧。
映画【スイング・ホテル】の感想一言
映画自体もさることながら挿入歌「ホワイト・クリスマス」が大ヒットした【スイング・ホテル】は、公開から12年経った1954年、タイトルをその名も【ホワイト・クリスマス】に変えて、同じくビング・クロスビー主演でリメイクされています。
フレッド・アステアのパートはダニー・ケイに変更されていますが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。