1993年/アメリカ/監督:ノーラ・エフロン/出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン、ロス・マリンジャー、ルクランシェ・ディラン、オージー・オドネル
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
あかんなあ~。
40歳も超えてくるとラブストーリーってもうダメですね。昔みたいにときめいたり憧れたりしながら観られなくなっちゃってます。ええ歳こいてドキドキワクワクしてんのも気持ち悪いか。
若い頃はラブストーリーなんてベタであればあるほどキュンとしたもんなのに、今や嘘みたいなドラマティックな展開があろうもんなら「んなワケあるかあ~!」と悪意あるツッコミばっかり入れてしまいます。
加齢による感性の劣化(退化?)なんてどうしようもないわ!
振り切っていきましょう!
40歳超えてから再視聴したらサブくてサブくて仕方なかったロマンティック・コメディ、【めぐり逢えたら】です。
映画【めぐり逢えたら】のあらすじザックリ
ラジオ番組を通して「出会った」2人
て言うかノーラ・エフロンの映画に限っては若い頃からすでにあんまり好きじゃないんだけども。彼女の映画って女性目線だけに偏り過ぎてて全然面白くないんですよね。
【めぐり逢えたら】が公開された1990年代って「運命の恋」みたいなのが流行ってて、こんな感じのロマンティック・コメディが量産されてたような気がします。監督・脚本のノーラ・エフロンと主演のトム・ハンクス&メグ・ライアンの同じ顔合わせで、この5年後に【ユー・ガット・メール】が製作されて大ヒットしてましたし。
よく考えたら内容おんなじなんですけどねえ~…。
まあ当時トム・ハンクスとメグ・ライアン出しときゃ動員増えるぜって風潮はありましたよね。
メグ・ライアンなんか「ロマコメの女王」って言われてたしね。
まず前提としてロマコメって出会いからして特異なものであることが多い。
癌で妻を亡くしたサム・ボールドウィン(トム・ハンクス)は、妻の死から1年8ヶ月が過ぎた今でも眠れぬ夜を過ごすほど一途な想いを抱えて苦しんでいました。
サムが心配でたまらない息子のジョナ(ロス・マリンジャー)は、サムに内緒でラジオ番組の相談コーナーに電話をかけます。
なし崩しに電話に出ることになってしまったサムは、相談コーナー担当の精神分析医にうながされるまま妻の思い出を語ります。その放送を車のラジオで聞いていた新聞記者のアニー(メグ・ライアン)は、一途すぎる気持ちに感情移入してしまってこらえきれず涙を流し、会ったこともない男性 “Sleepless in Seattle“ に恋をしてしまいます。
…は?
あ、無意識に「は?」とか言うてしもた。
息子に負けまいと躍起になる父親
ラジオで亡き妻への想いを語っていた辺りまでは私もサムに惚れそうでした。
一途でね。支えてあげたい感じやんか。
ところがどっこいサムときたら、ジョナのお母さん候補の女性をロックオンしてからの豹変っぷりが酷い。
そもそも女性に声をかけてみようと思ったきっかけってのが、8歳の息子ジョナにすら恋人がいることを知ったから。
息子に負けまいと半分ヤケクソ(みたいに見える)に知り合いの女性に電話をかけ、ジョナをシッターに預けてデートの予定を入れるサム。
出発前には信じられない無用の宣言まで飛び出します。
頭わいとんのかお前は。
エッチて言うなエッチて、大の男が気色の悪い。
興信所や嘘の出張まで使ってストーキングする独身女性
対するアニーはすでに婚約者がいる身でありながら、たまたまラジオで身の上話を聞いただけの謎の男に入れあげて、興信所を使って身辺を調べさせたり出張と偽ってシアトルのサム宅を覗きに来たり…。
一途といえば聞こえはいいけどこれ現代だと完全にアウトやんね?
いや当時でもアウトでしょうよ。
大体メグ・ライアンがべっぴんだからまだいいけど、これがもし飛んでもなく不細工でデブの年増女だったらサムだってためらいもなく警察へ通報することでしょう。
ちょいちょい絡ませてくる名作映画
1957年のケーリー・グラントとデボラ・カー主演の映画【めぐり逢い】に着想を得て作られているので、ちょくちょく【めぐり逢い】を観ている描写や映画のセリフに関する会話などが出てくるんですけど、私はこれもなんとなく鬱陶しくて。
現実世界でも自分が好きな映画(小説でも漫画でも何でもいい)を知らない人に対して
ええ~!あれ知らないの~?!
めっちゃ面白いのにい~!
とか言うてくるやついますよね?女子に多い。
あれ、ウザくないですか?
知らんがな、みたいな。
絶対絶対!観た方がいいよ!
やかましい。
観るかどうかはわがで決めるわ。
アニーを筆頭にそんな女子がチョロチョロ出てくるんで要注意です。
映画【めぐり逢えたら】の感想一言
あーあかん…。
若い頃のように素直に観ることができなくなってしまった恋愛映画のレビューでした…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。