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【恋の手ほどき】あらすじと感想と「マイ・フェア・レディ」との比較!

レスリー・キャロン ミュージカル
©Gigi/恋の手ほどきより引用
映画の概要と注意事項

1958年/アメリカ/監督:ヴィンセント・ミネリ/出演:レスリー・キャロン、モーリス・シュヴァリエ、ルイ・ジュールダン/第31回アカデミー作品・監督・脚色・撮影(カラー)・ミュージカル映画音楽・歌曲・美術監督装置・衣装デザイン・編集賞受賞

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

食事の作法を学ぶジジ

©Gigi/恋の手ほどきより引用

この映画を鑑賞する前、私、

朱縫shuhou

って思ってました。あらすじが似てたんで。

しかし鑑賞後の感想は

朱縫shuhou
【マイ・フェア・レディ】の劣化版

って印象です。

【マイ・フェア・レディ】の方が後に制作(1964年)されてるんですけどね?

 

本日は【マイ・フェア・レディ】と比較しつつ、大まかなプロットは同じではあるはずなのになぜにこんなにおもろないのかという疑問に迫ってみたいと思います。

【恋の手ほどき】です。

 

 

映画【恋の手ほどき】のあらすじザックリ

祖母に育てられている少女ジジは天真爛漫で堅苦しいことが苦手。ジジに立派な淑女になってもらいたい祖母は貴婦人である自分の妹の元で作法を学ばせている。祖母の旧知の友で富豪のラシュイユ氏とその甥ガストンも無邪気なジジをとても可愛がってくれていた。

 

 

【恋の手ほどき】に足りないもの①
ヒロインの魅力

朱縫shuhou
ああ~…。

言うてもーたー…。ひどいひどい~…。

いやちゃいますちゃいます、

単に【マイ・フェア・レディ】のイライザ(オードリー・ヘプバーン)と【恋の手ほどき】のジジ(レスリー・キャロン)の外見的な魅力の落差を言っているわけではないです。

それもやっぱりあるにはあるんですけど、それを差し引いてもですよ(そんなもん、オードリー・ヘプバーンに敵う女優もそうそういまい)、「イライザ」と「ジジ」の「キャラクター」の魅力に欠けるんです。

 

 

ガラの悪い花売りが劇的に淑女へと変貌していく訳ではない

【恋の手ほどき】のジジは、家柄も本人ももともとそんなに酷くないです。

母親に育児放棄されているものの、祖母はまだまだ健在で、その祖母の妹は元社交界に君臨していた正真正銘の貴婦人です。ちょっとお転婆ですけど全然許容範囲。

まあまあのご自宅にお住まいのジジ

©Gigi/恋の手ほどきより引用

 

片や【マイ・フェア・レディ】のイライザは生まれも育ちも劣悪

イライザのオトンなんかイライザに言葉遣いを教えてくれている教授の家に悪態つきながら殴り込んできますからね。イライザ自身も花売りをしていた時のガラの悪さったらない。

 

そこが問題。

「一般家庭の無邪気な少女がレディに成長する」お話と、「ガラの悪いヤンキーがレディに成長する」お話と、どっちがおもろいかってことです。前者は振れ幅が少なすぎるんですよね。

 

「ビリギャル」は何がおもろかったのかと言うと、「学年ビリのギャルが慶応に受かった」ことがおもろいんであって、「学年トップのガリ勉が慶応に受かった」のとゴールは同じでもドラマ性が全然違います。

 

読んでないんで内容知らないんですけど。「ビリギャル」。なんか語感がええからもっぺん言うてみよ。「ビリギャル」。

 

 

【恋の手ほどき】に足りないもの②
相手役の魅力

女性より言語に興味がある堅物のおっさんが美女に好意を抱く訳ではない

【恋の手ほどき】の相手役ガストン(ルイ・ジュールダン)にはもともと巨乳の恋人がいます。彼女にフラれて傷心し、そんな時にジジの無垢な魅力に気付く訳です。

しかし若くて金持ちで男前…ジジじゃなくても女なんていくらでも寄ってくるでしょう。

お金持ちのボンボン、ガストン

©Gigi/恋の手ほどきより引用

 

【マイ・フェア・レディ】の相手役ヒギンズ教授(レックス・ハリソン)はイライザに出会った頃からすでにもうええおっさんです。偏屈で堅物で周囲に女性の影なんてまったくなし。

美しいオードリー・ヘプバーンと恋に落ちるなんて誰が想像できたでしょうか。

今まで偉そうにしていたヒギンズ教授がイライザがいなくなって初めて自分の気持ちに気付きどうすればいいのかも分からず葛藤する姿は滑稽で同情すら覚えるほど。

 

ガストンとジジでは普通にお似合いすぎてドラマティックさに欠けます

普段からお似合いだった二人

©Gigi/恋の手ほどきより引用

 

 

【恋の手ほどき】に足りないもの③
レディとして振り切ってない

【マイ・フェア・レディ】の終盤でのイライザは、もう元のガラの悪さなんて毛の先ほども見当たらないくらい骨の髄までレディらしさが浸透しています。

釈然としない態度のヒギンズ教授に怒鳴りもしますが、怒鳴り方だって以前のそれとは全く違うものです。

 

社交界デビューしたジジ

©Gigi/恋の手ほどきより引用

しかし【恋の手ほどき】の終盤のジジには、まだ元のままの無邪気さが残っています

本質は変わってないのです。

ここでも最初に書いた通り、「もともとそんなに酷い子ではなかった」ので、なんやったら「ただ少女が恋をして成長しただけ」のお話になってしまっています。

 

そう解釈するとそれはもうただのパリの片隅のとあるカップルの日常の1ページを描いただけで、そらおもんないわなって仕上がりになるのも頷けます。

 

 

映画【恋の手ほどき】の感想

ちょっとあかんかな。

【マイ・フェア・レディ】と比較するなんてひど過ぎる?私ドS?

 

いやでもね~。そのままレビューとして書こうとするとホントに

●「出会いました」
●「異性として意識するようになりました」
●「少女は恋をし女となるのでした」

の抑揚の少ない起承転結で終わっちゃうんですよね~。

 

全然おもろない映画の全然おもろないレビューでした。ビリギャル。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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