太陽を浴びるジャック

【ルーム】受賞歴すごいし子役かわいいし原作(元ネタ)は怖い

2015年/カナダ・アイルランド・イギリス・アメリカ/監督:レニー・エイブラハムソン/出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー/第88回アカデミー主演女優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

閉所恐怖症なんですよ私~…。

もうこの映画観た当日3時まで眠れませんでしたよ~…。

どうしてかって?

自分でも分かりませ~ん。

 

なんか、一晩中「窓もない狭い部屋に子供と2人きりで閉じ込められたらどうしよう…」って考えてました。

異常か。

 

頭のイカれた誘拐犯に監禁されている母子の脱出とその後を描いたサスペンススリラー、【ルーム】です。

 

 

 

高評価の映画【ルーム】受賞歴

とりあえずまあ~、ぎょーさん賞獲ってますわ。(五十音順)

アカデミー賞(主演女優賞)
アカデミー賞(作品・監督・脚色賞)ノミネート
英国アカデミー賞(主演女優賞)
カナダ・スクリーン・アワード(主演女優・主演男優・監督・編集・脚本賞)
ゴールデングローブ賞(主演女優賞)
ゴールデングローブ賞(作品賞)ノミネート
ゴッサム・インディペンデント映画賞(女優賞)ノミネート
全米映画俳優組合賞(主演女優賞)
トロント国際映画祭(観客賞)
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(主演女優・ブレイクスルー賞)
バンクーバー国際映画祭(最優秀カナダ映画賞)

“ママ”ジョイ・ニューサムを演じたブリー・ラーソンの主演女優賞がやっぱり多いんですけど、作品賞とか脚本賞とかもっと獲ってもよかったと思いますけどね。

ちなみにこの年のアカデミー最優秀作品賞は【スポットライト 世紀のスクープ】

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【スポットライト 世紀のスクープ】

個人的にはこの【ルーム】の方が好きです。

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歴代アカデミー賞受賞作・ノミネート作一覧

 

 

映画【ルーム】のあらすじザックリ

ジャックはママと一緒に「部屋」で暮らしていた。体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間が過ぎていく。この扉のない「部屋」が、ふたりの全世界だった。ジャックが5歳になった時、決死の脱出を図り自由の身となった2人。すべてが解決して幸せになれると思っていたが…。

 

 

ママとジャックの「世界」はこの「部屋」だけ

17歳の時に“オールド・ニック”(ショーン・ブリジャース)に誘拐され、そのまま7年間監禁されている“ママ”ことジョイ・ニューサム。

監禁された2年後に生まれた赤ちゃんジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)も5歳になりました。

2人で眠るよ
©ROOM/ルームより引用

オールド・ニックがやってくる日曜日以外、ジョイとジャックはたった2人きりで過ごしています。

 

「部屋」の間取り図

2人が閉じ込められてる部屋の間取り図作ってみました。恐らくこんな感じ。

映画【ルーム】間取り図

作中で明確に広さなんかは出てきませんが、大体の縮尺(風呂の幅とか)で考えると約8帖くらいっぽい。

天窓から光は差し込むものの当然手の届くところに窓はなく、ドアには電子ロックをかけられています。

外界との接点はTVと外からやってくるネズミや虫のみ。天窓にほんの1枚の枯れ葉が乗っただけでも大はしゃぎする2人。

枯れ葉を見ている2人
©ROOM/ルームより引用

あーこの時点で無理。

窓ないとか無理。

24時間稼働の換気扇や空調システムがあっても無理。

基本窓開けてーよ。どんなけ寒くても。だって閉所怖いんだもん。

 

女子力高めの子役、ジェイコブ・トレンブレイ

この「部屋」で産まれ、外の世界を一切知らずに育った5歳の少年ジャックを演じるのはジェイコブ・トレンブレイ。

髪を伸ばしていることもあって一見女の子のようですが、恐怖を乗り越えママを救う姿は無敵のヒーローで間違いない。

 

2017年には【ワンダー 君は太陽】ジュリア・ロバーツと共演してます。

 

決死の脱出をはかった2人に訪れたのは幸福だけではなかった

力を合わせて「部屋」からの脱出に成功した2人に訪れた苦難は、「普通」に暮らしている私達にはちょっと想像できないものです。

じいじとばあばと会えたジョイ
©ROOM/ルームより引用

ジョイの両親(じいじとばあば)は離婚しているし、ばあばには新しいパートナーがいるし、じいじは娘を誘拐した犯人の子供であるジャックに目を合わせても語り掛けてもくれない…。

7年前から環境はすっかり変わってしまい、医者やマスコミからはまるで「追い詰められて」いるように感じてしまう2人。

 

そして心ない人から一生言われ続けるであろう「ジャックの父親」についての中傷。

ジョイ

ジャックに父親はいません。

私一人の子供です。

マスコミに毅然と立ち向かうジョイですけど、立場を変えてみると分からなくもないですよね?

凶悪犯罪者の息子?

大丈夫?

朱縫shuhou
朱縫shuhou

絶対思ってしまいますよ。

犯罪加害者家族についての永遠のテーマですね。凶悪犯罪者の遺伝子であっても環境によって変化する、とかの学説ないんかな…。

 

 

映画【ルーム】の原作の元ネタが怖すぎる

【ルーム】の原作は小説「部屋」で、2008年にオーストリアで実際に発覚したフリッツル事件を基にしています。

フリッツル事件とは2008年4月にオーストリアのシュテッテンで発覚した凶悪な事件です。フリッツル家の娘が24年間にもわたり自宅の地下牢に監禁され、その間に実の父であるヨーゼフから近親相姦に遭い、7人もの子供を産んだのです。

出典:フリッツル事件の概要とその後!関連する映画や書籍も紹介

映画のジョイは7年監禁ですが、実際の事件では 24年間監禁!

 

絶対ダメでしょこの親父。

親父は終身刑くらって現在も収監されています。しかしこれでも死刑じゃないってどうなの?いや死刑にしたってぬるすぎる。

同じ地下室に一生閉じ込めておくのはどうやろう?

 

 

映画【ルーム】の感想

ジャックのモノローグが随所に織り込まれ、飽くまで「ジャック目線」に主眼を置いた物語としつつも、明らかにジョイに感情移入させるように仕向けられた描写がいくつもあります。

シンクロしてるような感覚?

産まれた時から母親としか接して来なかったジャックとジョイの精神的な繋がりが普通の母子以上のものであることがよく伝わってきます。

「部屋」を訪れるジャックとジョイ
©ROOM/ルームより引用

ラストで自分達が暮らした「部屋」を訪れた2人。

つらい過去が蘇り「早く行こう」と促すジョイとは対照的に、懐かしい友達にでも会ったかのように洗面台や植木鉢や椅子に挨拶をするジャック。

ジャックにとってはこの「部屋」はジョイと2人きりで暮らせた「楽しい世界」であって、決して嫌な空間ではなかったんですよね。ジャック自身はオールド・ニックに危害を加えられたワケでもないし。(ジョイが必死に守ってきたお陰)

 

作中でジョイが医師に「この子は普通の子供と同じです!」と言う場面がありますが、ある意味では普通の子供以上の何かを与えられたのかも知れません。

 

どんな環境であっても子供の心を「幸福」と「平穏」で満たしてあげられるような親になれたらいいなあ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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太陽を浴びるジャック
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