1988年/アメリカ/監督:ペニー・マーシャル/出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、ロバート・ロッジア、ジョン・ハード、ジャレッド・ラシュトン
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最近の若い人は知ってるんですかねえ?
今や「演技派俳優」の名を欲しいままにしているトム・ハンクスは元々はコメディアンだったんですよ。ちゃんと演技は学んでたみたいですけどね。
1993年の【フィラデルフィア】、1994年の【フォレスト・ガンプ/一期一会】と、2年連続で正統派俳優顔負けの名演技しちゃったもんで、幸か不幸かその前の経歴がちょっと霞んじゃいましたよね。
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日本のお笑い芸人でもそうですけど、コメディアンってコントや漫才で鍛えられるのかやってみると意外と演技が上手な人が多いような気がしませんか?アイドルやミュージシャンが演技しても棒棒しいのにさ、すごいね。
大ブレイク直前のトム・ハンクスが魅せる、心温まるコメディ映画、【ビッグ(1988)】です。
映画【ビッグ(1988)】のあらすじザックリ
体は30歳、心は12歳のジョッシュ
可愛いお話ですよ。
憧れの女の子の前で、いちびって移動遊園地の絶叫マシーンに乗ってカッコいいとこ見せようとしたら、身長制限で乗ることすらできなかった12歳の少年ジョッシュ(トム・ハンクス)が、不気味なゲーム機に「おっきくなりたい!」ってお願い事して叶えられてしまうというストーリー。
んん~可愛らしいですねえ~。
てか絶叫マシーンに乗ることより、まずその不気味なゲーム機をやってみようと思うチャレンジ精神を讃えよう。
そんな怖い機械近寄らへんで普通。
親から締め出されおもちゃメーカーに就職
願いをかけた翌朝、大人の姿になっていたジョッシュは母親に助けを求めます。
ママ!
僕やねん!ジョッシュやねん!
おっきくなってしもーた!助けて!
…あなた誰?!
(包丁持って)うちの息子をどこへやったの?!
まあそうなるわな。
おかんは全然悪くない。
12歳の子供に何か困ったことがあれば親を頼るのは当然なんですけど、大人の姿で「助けて助けて」と親に詰め寄る姿はやっぱり面白い。強盗や誘拐犯と勘違いして聞く耳を持たないオカンの反応も、分かるんですけど酷すぎて面白い。
遊園地とともに消えてしまったゲーム機を探すあいだ食いつなぐため、ジョッシュは求人を出してたおもちゃメーカーにめでたく就職。
休日に訪れた自社の店舗(おもちゃ売り場)で、社長(ロバート・ロッジア)と一緒に巨大ピアノを足で弾く場面はホントに最高。
子供のように(子供やけど)はしゃぐジョッシュの傍らで恥ずかしそうにしていた社長が、あまりのジョッシュの無邪気さに感化されて一緒に連弾する様子のワクワク感は、子供の頃大きなおもちゃ屋さんを訪れてテンション振り切った時の感じに似ています。
ちょっと調べてみたらこんなおもちゃが実際にありました。
子供に買ってあげようかな…。
自信満々の女に恥をかかせる12歳
ジョッシュが就職した会社の重役であるスーザン(エリザベス・パーキンス)は、今まで出会ったことのないタイプのジョッシュに惹かれていきます。
スーザンってどうやらヤリマン設定。
ジョッシュの前の恋人のポール(ジョン・ハード)から「君は出世のためなら誰とでも寝る」って言われますし、ジョッシュに少女時代に戻りたいかと聞かれた時には「あの頃には絶対戻りたくない」と意味深なことを言ってます。
幼い頃から魅力的だった彼女がその美貌と体をフル稼働して現在の地位を築き上げたことは容易に想像できますが、そんな彼女だからこそ、初めてジョッシュのマンションに泊まった時の落胆ぶりには爆笑してしまいました。
しなを作って自信満々にベッドに横たわるスーザンに「じゃっ!オヤスミ!」と元気よく挨拶をして二段ベッドの上の段に飛び乗るジョッシュ。
ここ一番笑ったんちゃうかってくらい笑いましたわ。
ええ顔しますよ~エリザベス・パーキンス。
百戦錬磨の大人の女性をコケにしてんのが12歳の少年やと思うともっと面白い。
しかしこれって、ジョッシュが12歳だと知っててセックスしてたらもしかして淫行か?だからラストでは唇ではなくおでこにチューやったんかな。
映画【ビッグ(1988)】の感想一言
「元の姿に戻りたい」という願いが聞き入れられ、自分の家に帰っていくジョッシュ。
それを見送るスーザン。
これって果たして、どっちの立場がつらいんでしょうね。
やっぱりかなり年上の経験豊富なオネエちゃんに筆おろししてもらって前途洋々の少年より、結婚適齢期も過ぎて焦ってるキャリアウーマンの方がつらいかなあ~…。
楽しく夢がありますが、ラストはちょっぴり切ない映画です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。