1987年/アメリカ/監督:リチャード・ドナー/出演:メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビジー、ミッチェル・ライアン、トム・アトキンス、ダーリン・ラヴ、トレイシー・ウォルフ、ジャッキー・スワンソン
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

うちのゴリラ(夫)はミリタリーオタクです。
観る映画も戦争映画かポリス・アクションのみで、私が好む往年のモノクロ映画なんて以ての外。
お陰で普段私は誰にも邪魔されることなく、自分の好きな映画を独りのんびりと観ることができているのですが、珍しくゴリラの好きそうな映画を観る気になったので声をかけてみることにしました。


……え、ちょっと待って、その認識ナニ?


私にはお前が何を言ってるのかよく分からない。
映画【リーサル・ウェポン】のあらすじザックリ
家族が大事な部長刑事と自殺志向の危険人物
80年代に量産された“バディムービー”のひとつ。
片方は穏やかで幸せな家庭(思春期の長女だけはちょっと微妙なお年頃だけど)を持つ黒人部長刑事ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)。昨日の誕生日でちょうど50歳。

その相棒は、交通事故で妻を亡くしてから自殺への欲求が絶えない元麻薬捜査課の刑事マーティン・リッグス(メル・ギブソン)。コリー犬と一緒にトレーラーハウスに暮らしています。

奥さんを亡くしてからというものとにかくリッグスの精神は不安定らしく、麻薬捜査中に犯人に取り押さえられようものなら躊躇なく「Shoot me!」って叫ぶし、夜ともなれば銃を額に当てたり口に咥えたりして一晩中を引き金をひこうか逡巡してる。
刑事としての腕は確かだけど余りにも奇天烈な行動が目立つため麻薬捜査課でハブられたリッグスは、マータフの相棒として捜査第一課へ異動してきます。
ベトナム戦争時の特殊部隊出身で、あらゆる格闘技に精通するリッグス。射撃の腕前も一流。そんな彼を形容してマータフが言ったのが、タイトルにもなっている「人間凶器」(直訳は“致命的な武器”、“死の兵器”)。

それでターゲット見えてるの?
昔観た時は全然気にならなかったと思うんですけど、このたびの再視聴には隣にミリオタのゴリラがいたためか、一箇所爆笑してしまった場面があります。

リッグスとマータフが並んで射撃練習をするシーンなんですけどね?
2人で捜査中の事件に関してあーでもないこーでもないと意見交換しながら銃を撃つシーンでよ?
リッグスごっつ目えつぶるんよ。

発砲するたびにファーストキスかって言うくらいいっぱいいっぱいにギュウってつぶるん。

結婚以来初めてゴリラと意見が合うたわ。
なんで居場所知ってるの?
粗削りというか、鑑賞後に腑に落ちない点が残ってしまうので「よく出来た映画」とは言い難い。
クライマックスでは逃げたはずのラスボスの居場所を、なぜかマータフがガッツリ掴んでいて待ち伏せしてたりしてね。


いやいやいやいや、なんか勝手にカッコええっぽい雰囲気出してるけど、自分なんでラスボスの居場所分かってたん?
でも一作目が完璧に作り込まれた映画だと後付けの続編ってこじつけるのが大変だから、かえって一作目はこれくらいの雑な感じの方が良いのかも知れないな。現に【リーサル・ウェポン】はその後4作続く人気シリーズとなっています。
映画【リーサル・ウェポン】の感想一言


派手なだけで中身のないアクション映画の類を見慣れているはずのゴリラにまで「最後グダグダになってきたな」って言われてしまうグダグダのクライマックスが振り切っていてよろしい。雨が降る泥の中で文字通りの「泥仕合」。
せっかく2人でポーズ決めてるのに雨と硝煙のせいで不鮮明とか、笑うとこじゃないのに笑っちゃう。まるでマータフがリッグスに寄り添う「影」のようになっちゃってるけどそういうテーマの映画じゃないでしょうに。
今観られるのは1998年公開の【リーサル・ウェポン4】までですが、【リーサル・ウェポン5】の企画も完全に立ち消えてしまった訳ではないようです。
もう需要ないと思うんだけど、一体どこまで続くんでしょうねえ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。














