【天国から落ちた男】スティーブ・マーティン

映画【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン初主演作のあらすじと観た感想

【天国から落ちた男】スティーブ・マーティン

1979年/アメリカ/監督:カール・ライナー/出演:スティーヴ・マーティン、バーナデット・ピーターズ、キャトリン・アダムス、メイベル・キング、リチャード・ワード、ビル・メーシー、モーリス・エバンス

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン

この人知ってます?

脚本家で、ミュージシャンで、俳優で、コメディアンの、多才な男スティーヴ・マーティン氏です。

面白いんですよ、動きが。泣き笑いみたいな表情のまま奇怪なダンス踊るんですよ。

 

そんな彼の初主演作(脚本も担当)、【天国から落ちた男】です。

 

 

映画【天国から落ちた男】のあらすじザックリ

貧しい黒人農夫のもとで育ったネービンは、人生を切り開くためヒッチハイクの旅に出る。最初の職場のガソリンスタンドで客の男のずり落ちる眼鏡を器用に直したネービンは、次に旅芸人一座に加わる。そんなある日、見物客の子供につきそっていた女性マリーと出会う。

 

 

黒人農夫一家になぜか白人の息子ネービン

とある街の片隅に、ホームレスの男性が座っています。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用

ふとカメラに目をやった彼は、観客に向かって話し始めます。自分に起こったこれまでの出来事を。

 

彼、ネービン・ジョンソン(スティーヴ・マーティン)が育ったのは、貧しいけれどいつも大家族で歌って踊って楽しい毎日を過ごす農家。

ぱっと見本物の家族のようですが、ネービン以外は全員黒人。踊っている家族をよく見ると、ネービンだけステップがおかしい。全然ノれてない。全然リズムがつかめてない。黒人とか白人とか以前に遺伝的に絶対おかしい。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用

そしてネービンの2歳の誕生日(はい?)であるまさにこの日、ネービンは母(と思っていた女性:メイベル・キング)から真実を打ち明けられます。

ネービン、あんたは本当の息子じゃないんだよ…
ネービン
な、なんだってええええ!!!

いやいや、明らかにおかしい言うてるねん。

鳩が豆鉄砲を食らったように驚いたネービンは、一念発起して家を出て行くことに決めたのでした。

 

ガソリンスタンドと旅芸人一座で大暴れして億万長者に

究極はチャールズ・チャップリンですけど、こういう「動きで笑わせるコメディアン」の面白さって、文章にして伝えるのが本当に難しいんですよ。

だからね、チャーリー(チャールズ・チャップリンの愛称)の映画のレビューなんかでも私しょっちゅうボヤいてるんですけど、「とにかくいっぺん観てみてよ」って思います。

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ヒッチハイクで旅に出たネービンは、用を足すためにガソリンスタンドに立ち寄ります。ここであっさりオーナーにバカだと見ぬかれ、そのままガソリンスタンドに就職。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用

ガソリンスタンドでその後の彼の人生に大きな影響を及ぼすおっさんとの出会いを果たしたネービンは、続いてなぜか旅芸人の一座で“体重当て”というしょーもない芸を売りにして働くことに。

「動かなきゃ運命は停滞する」とでも言わんばかりに、自ら一歩踏み出したネービンの運命の輪は回り続けます。

ネービンは一座でも運命の出会いを経験するのです。

バイクにまたがり危険な火の輪くぐりを披露する一座の看板娘パティ(キャトリン・アダムス)との出会い…ではなく、知人の息子を連れてプラついてたお客さんのマリー(バーナデット・ピーターズ)との出会いです。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用

マリーを演じたバーナデット・ピーターズは、トニー賞を2度も獲ってる舞台女優です。浜辺を歩くシーンでネービンと歌うデュエットは鳥肌ものですから覚悟してください。

あと関係ないけどマリーの知人の息子のTシャツに書かれた文字は“BULLSHIT クソったれ”。

どんなセンスや。

 

バイカーのパティとの出会いも運命的といえば運命的なんだけどね。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用
パティ
私のバイクにまたがんな!

いきなりこんなん言われて彼女のトレーラーハウスに連れ込まれ半ば強制的に筆おろしさせられるだなんて、運命以外のなにものでもないよね。

 

億万長者といえばビバリーハウス

余談ですが、後半、ガソリンスタンドで出会ったおっさんのお陰で億万長者になったネービンとマリーが暮らす豪邸は、【市民ケーン】のモデルになった実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの元居宅。通称“ビバリーハウス”。

【ゴッドファーザー】の冒頭に出て来ることでも有名なあの豪邸です。

【天国から落ちた男】スティーヴ・マーティン
©THE JERK/天国から落ちた男より引用
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映画【天国から落ちた男】の感想一言

朱縫shuhou

これ系のコメディ映画のレビューを書くって、例えるなら「コントを活字にする」感じ。

無理でしょ?

絶対おもろないでしょ?

だからね、とにかくいっぺん観てみてって、スティーヴ・マーティン。マジで面白いから。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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