1940年/アメリカ/監督:ルーベン・マムーリアン/出演:タイロン・パワー、ベイジル・ラスボーン、リンダ・ダーネル、ゲイル・ソンダガード、ユージン・ポーレット
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

これ、誰の言葉かご存知ですか?
私です。

何となくカッコいいかなと思って書いてみました。
ジョンストン・マッカレーの小説「怪傑ゾロ」を原作としたヒーローアクション、【快傑ゾロ(1940)】です。
映画【快傑ゾロ(1940)】のあらすじザックリ
「怪傑ゾロ」シリーズについて
「怪傑ゾロ」はこれまでに何度も映像化されています。
特に有名なのは以下のとおり。
●1940年【快傑ゾロ】(タイロン・パワー主演)
●1975年【アラン・ドロンのゾロ】(アラン・ドロン主演)
●1998年【マスク・オブ・ゾロ】(アントニオ・バンデラス主演)

しかしゾロは演じる俳優全員系統が一緒で違和感ありませんね。
ジェームズ・ボンドとかバットマンはちょいちょい無茶なキャスティングがぶっこまれたりするのにね。
タイロン・パワー版【快傑ゾロ】
さて、タイロン・パワー版【快傑ゾロ】の出来栄えはいかがなものかといいますと、悪があってそこへ正義が舞い降りピンチを乗り越え平和が訪れるという申し分ない仕上がり。

だってあまりにもベタなストーリーで取り立てて書くことないんだもん。

さりとて「義賊ゾロ」誕生の瞬間は結構驚かせてくれますよ。
ゾロの正体であるディエゴ・ベガ(タイロン・パワー)は、最初は市井の人々が新市長の弾圧に苦しんでいる事実を知ってもシレ~っとしてたんです。「そんなことになってんのか~大変やなあ~」みたいな。
暴虐も重税もどこ吹く風って顔してたのに、ディエゴはある日突然「ゾロ」になります。
誰に相談もなしで。
視聴者に向けた伏線もなし。
マスクとか衣裳とか手配してた様子もなし。
勝手に計画して勝手に実行。
町中にゾロの噂が流れても「そんな盗賊がいるなんて怖いわあ~」とうそぶいてる。
これには父親と母親はもちろん(いえ、或いは母親だけはディエゴが何か企んでいることは気付いていたかも知れません)、幼い頃からディエゴを知るフェリペ神父(ユージン・ポーレット)だってすっかり騙されちゃう。

私だって一瞬脳裏をよぎりましたよ。

あれ…?
もしかしてディエゴってゾロじゃないのかな…?
あっけらかんと正義を貫くディエゴがカッコいい。
タイロン・パワー版の見せ場は4分弱にも及ぶエステバン大尉(ベイジル・ラスボーン)との剣戟 の場面。

長身の2人が狭い執務室を行ったり来たりして突き合う姿は迫力満点。
ところで、私昔から疑問に思ってるんですけど、剣戟映画なんかではしばしば「剣で刺された悪者がパタッと死ぬ」という描写がみられますけど、実際剣で刺された人間ってどんな感じになるんですかね?
現実にはこれくらいで致命傷にはならないでしょう?
「痛え~っ!」ってのたうち回るの?
それとも腹部や心臓を貫かれたら本当にパタッて一瞬で死んでしまうの?
誰か教えて。
映画【快傑ゾロ(1940)】の感想一言
ただひとつ惜しかったのは、マスク姿のゾロがほとんどミドルショットだったことでしょうか。
哀しいかなほぼ全部遠巻き。
アップが全然ないから、ゾロが本当に幻の騎士みたいになっちゃってる。最大の見せ場であるエステバンとの最終決戦もディエゴの姿でしたし。
ゾロ姿での派手な剣戟も観たかったところです。
アディオス!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。