帰宅したジョージとマーサ

映画【バージニア・ウルフなんかこわくない】あらすじと観た感想

1966年/アメリカ/監督:マイク・ニコルズ/出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ジョージ・シーガル、サンディ・デニス/第39回アカデミー主演女優・助演女優・撮影(白黒)・美術(白黒)・衣裳デザイン賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

美しいエリザベス・テイラー
©Who’s Afraid of Virginia Woolf/バージニア・ウルフなんかこわくないより引用

おかしいな、この映画が公開された1966年、エリザベス・テイラーは33~35歳くらいのはずなんですけど…特殊メイク?加齢メイク?ってすごいですね。ちゃんと40代後半のアル中のおばちゃんに見える…。

 

記事にするにあたってちゃんと調べてみてびっくりしたんですけど、すごい作品でした。

第39回アカデミー賞で13部門ノミネートされてます。

この記録がどれくらいすごいかというのは、「あの【タイタニック】でも14部門ノミネート」と言えば分かりやすいでしょうか。受賞自体は5部門に終わりましたが、ノミネートされることがもうすごい。

 

いや~ほんと評価の高い素晴らしい作品ですよね~。

二度と観たくないですけど。

 

【バージニア・ウルフなんかこわくない】です。

 

 

 

映画【バージニア・ウルフなんかこわくない】のあらすじザックリ

真夜中2時、大学構内の住宅に、大学長が開いたパーティから歴史学者ジョージと大学長の娘で妻のマーサが帰宅する。二人は浴びるように酒を飲み、些細な会話が次第に夫婦喧嘩へとエスカレートし始めたところへマーサに招かれた新任の生物学者とその妻が訪ねてくる。

 

 

「戯曲」ってナニ?

【バージニア・ウルフなんかこわくない】の元ネタは劇作家エドワード・オールビーによる「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」っていう戯曲です。

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てか「戯曲」ってナニよ?

劇の上演のために書かれた脚本。また,その形式で書かれた文学作品。台詞(せりふ)に,人物の動作や舞台効果など,演出に関する注意(ト書き)を加えたもの。日本・外国ともに,その形式が確立したのは近代以後であるが,謡曲,あるいは浄瑠璃の丸本(まるほん)や歌舞伎の台帳などもその一種であるといえる。

出典:三省堂 大辞林

えっと…。

分からん。

俳優によって舞台で演じられることを意図して書かれた文学作品。せりふを主体とし,必要に応じて舞台上の動き,しぐさ,装置,音楽,照明などに関する指定 (ト書き) が加わる。戯曲は普通,葛藤とその解決を描く劇的物語を内容としているが,何を劇的ととらえるかによって戯曲の質と形式が決定され,それによって各時代,各社会状況における戯曲の特色が生じてくる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典

はあ~…まあなんとなく分かったような…。

「せりふを主体」って部分にとにかく納得。この映画は正味映像がなくてもセリフだけでも楽しめます。DVDの特典映像によると、セリフだけを収録したメディアがあるとか…見つからないのでもう絶版なのかもしれないですけど、落語とか漫談みたいな感じの、こーゆーのが戯曲ってんですかね?

 

綾小路きみまろの漫談とか、一時期おもろくてずっと聞いてたなあ…。

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夫婦喧嘩は狼も食わない

タイトル【バージニア・ウルフなんかこわくない】の意味は?

そしてタイトル【バージニア・ウルフなんかこわくない】も意味不明。なんやったら鑑賞前は 森で絶滅寸前の狼を追うハンターの話 かと思ってました。

はい いつも通りの的外れ(こーゆー予想が当たった試しがない)。

 

かといって鑑賞後数年経った今でもタイトルの意味はまったく分からないまま。

 

ディズニーアニメ【三匹の子ぶた】の劇中歌「狼なんかこわくない(Who’s Afraid of the Big Bad Wolf?)」の the Big Bad Wolf の部分を、イギリスの小説家 Virginia Woolfヴァージニア・ウルフ)にダジャレとして置き替えた歌が作中のパーティの席で大ウケだったと言う下りがあって、それから何度かその替え歌が歌われたりするんですが、その意味は?ってなると 正直さっぱり分かりません。

よく分からん夫婦
©Who’s Afraid of Virginia Woolf/バージニア・ウルフなんかこわくないより引用

 

ハリウッド映画史上初「Fuck!」

タイトルの意味はもう考えても考えても分かんないんで、ストーリーに移ります。誰がなんと言おうとスルーします。

来客をもてなす夫婦
©Who’s Afraid of Virginia Woolf/バージニア・ウルフなんかこわくないより引用

【バージニア・ウルフなんかこわくない】は、歴史学者のジョージ(リチャード・バートン)と大学長の娘のマーサ(エリザベス・テイラー)という中年夫婦が、来訪した若い夫婦も巻き込んで、延々と罵り合ってる映画です。登場人物はこの2夫婦・4人だけ(あとちらっとバーの店員)。

バーでもやりあう夫婦
©Who’s Afraid of Virginia Woolf/バージニア・ウルフなんかこわくないより引用

序盤の一瞬、マーサだけがアル中のヒステリーで、ジョージはそれをたしなめる常識人なのかと思いきや、どうしてどうして、ジョージも負けず劣らず言うわ言うわ。

マーサ

あんたにはヘドが出るわ!

ジョージ
自分おかしいで、病院連れてったらあ!
マーサ

もうお終いよ!

覚えてなさい後悔させてやるから!

ジョージ
酔っぱらってスカートをまくり上げている姿は醜くてかなわん!

ちなみにこの映画でハリウッド史上初めて「Fuck!」という言葉が使われたそうです。

 

自分の心理状態や取り巻く環境によっては視聴をおすすめしません

夫婦はこの日、大学長のパーティに出席していて、帰宅したのは深夜2時。

家に着いてすぐマーサがチキンらしきものを口にする以外は、ツマミもなしにひたすらブランデーだかテキーラだかのキッツイ酒を水みたいにがぶがぶ浴びまくる夫婦。

どこまでが酔った勢いなんだかこれがこの夫婦の通常運転なんだか境界線がさっぱり見えない。

 

挙句の果てに今夜初めて会ったばかりの若夫婦にまで

ジョージ
黙れ!静かにしろ!
マーサ

(若旦那に向って)あんたあっちの方はてんでダメね!

と暴言を吐く始末。

よく分からないテンションの若夫婦
©Who’s Afraid of Virginia Woolf/バージニア・ウルフなんかこわくないより引用

最初は引いてた若夫婦も次第にエスカレートしてきて、ホントは金目当てで結婚しただの、結婚するために妊娠してると偽っただの、自分達の恥部をペラペラと暴露してしまいます。

 

このような罵り合いの暴露合戦が延々と2時間ちょい続くんで、体調悪い日とか機嫌悪い日とか新婚さんは絶対観ない方がいいです。

他人の喧嘩なんか笑い飛ばせる精神状態の時に観てください。

 

私?

私は大いに夫婦喧嘩の参考になりましたよ。

 

 

映画【バージニア・ウルフなんかこわくない】の感想一言

朱縫shuhou

こんなにいっぱいセリフ覚えるのも大変だったことでしょうねえ~。

どんだけ台本が分厚いのかとかも見てみたいですね。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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眺めているだけでもテンションが上がってしまう映画好きにはたまらないタイトルがぎっしり。あなたは何本観てますか?

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