1986年/アメリカ/監督:フランク・オズ/出演:リック・モラニス、エレン・グリーン、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴ・マーティン、ジェームズ・ベルーシ、ジョン・キャンディ、ビル・マーレイ
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「低予算映画の帝王」ロジャー・コーマンがたったの2日で撮りあげたという胡散臭い伝説を持つ1960年のB級ホラー映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】。
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アメリカでカルト的人気を誇るこの映画は、そのバカバカしくも癖になるキッチュな雰囲気を最大限に活かしてミュージカル化され、1982年にはオフ・ブロードウェイで、2003年にはブロードウェイで公演されるにいたりました。
本日の映画はその“ミュージカル版「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」”のリメイク作、【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)】です。
映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)】のあらすじザックリ
オリジナル版よりもかなりブラッシュアップされている
花屋を経営するムシュニク氏(ヴィンセント・ガーディニア)に拾われて育てられた孤児のシーモア・クレルボーン(リック・モラニス)。シーモアは花屋の地下に住まわせてもらいながら店の手伝いをしています。
リック・モラニスの見た目が物語る通り仕事ができず、毎日のようにムシュニク氏をイラつかせてはクビを宣告されているシーモアは、中華街で不思議な植物を見つけてきます。
待ってくださいムシュニクさん!
僕中華街で珍しい植物みつけたんです!
これをショーウィンドウに置いとけばお客さんがたくさんくると思うんです!
アホぬかせ!
そんなもん置いただけで客が来るわけないやろが!
はい、この映画のテンポは分かりましたね?
典型的なワンマン経営のムシュニク氏とシーモアが想いを寄せる同僚のオードリー(エレン・グリーン)らメインキャラクターはオリジナル版と同じだけど、その他の登場人物及びその後に起こる事件の細部は、このテンポに合わせるためかかなりブラッシュアップされています。
花に調味料かけて食べるおっさんや健康マニアのシーモアのオカンなど、オリジナル版で存在感を発揮したパンチの効いたキャラクターが軒並み消滅してしまっているのが少し残念。
でもさすがに「パンチの効いたキャラクター」の中でもチャンピオン級だった“サドの歯医者(スティーヴ・マーティン)”と“マゾの患者(ビル・マーレイ)”だけはしっかり残しててくれてよかった。
ちゃうちゃう!オードリー・ジュニアはそうじゃない!
オリジナル版では“オードリー・ジュニア”と名付けられていた植物は、リメイク版では“オードリーⅡ”と呼ばれることになります。
なぜか人を惹きつけるこの植物の正体は“食虫植物”ならぬ“食人 植物”で、コイツがシーモアの生き血に始まり最後には街の人々を次から次へと食して行くというバカバカしいホラー映画なんですよ。
オリジナル版ではモノクロで不鮮明だったオードリー・ジュニアが、近代の技術でクリアーに映し出された時にはちょっとだけ感動しましたが、いかんせん声がイメージとかけ離れてた。
オリジナル版のオードリー・ジュニアの声は地獄の底から響いてくるようなダミ声、かつ発する言葉も「飯食わせろ」か「腹減った」くらいのもので、逆にそれが生理的欲求しかない無感情の生物っぽくて良かったのに、オードリーⅡの声ときたらなかなか可愛らしい上に結構しゃべる。
そもそものオードリーⅡの設定が「地球外からやってきた知的生命体」みたいになっちゃってるからここは狙ってのことなんでしょうけど、この映画の特徴のひとつである“怪物植物感”は弱まってしまったような気がします。
映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)】の感想一言
最後の方に出てくる「世界植物興業」(ナニよそれ)からの使者パトリック・マーチンを演じているのは、ジョン・ベルーシの実の弟ジェームズ・ベルーシです。
顔面クリソツでめちゃ笑う。
兄貴の丸顔をちょっと卵型にしただけ。3秒あればフォトショップとかで加工できそう。びよーんって。頭の先と顎の下伸ばすだけ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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