【ピーウィーの大冒険】ピーウィー

映画【ピーウィーの大冒険】あらすじと観た感想。ポール・ルーベンスが無理

【ピーウィーの大冒険】ピーウィー

1985年/アメリカ/監督:ティム・バートン/出演:ポール・ルーベンス、エリザベス・デイリー、マーク・ホルトン、ダイアン・サリンジャー、ジャド・オーメン、プロフェッサー・タナカ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

自転車に鍵をかけるピーウィー
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

二度と観たくなかったんだけど、レビューを書きたかったから久しぶりに観ちゃったよ。

その割には映画の中身にあんまり触れてないけど。

 

映画自体は面白いのに、ピーウィー(ポール・ルーベンス)が映るたびに不愉快になる。

こりゃダメだわ。

コメディとしても映画としても終わってる。

 

【ピーウィーの大冒険】です。

 

 

 

映画【ピーウィーの大冒険】のあらすじザックリ

とある郊外の一軒家に住むピーウィー・ハーマンは、赤い自転車が大のお気に入り。しかしある日、町で買い物をしている隙に何者かに自転車を盗まれてしまう。ピーウィーは独自に調査を始め、インチキ占い師の「自転車はアラモにある」という予言を信じ、アラモ伝道所を目指す。

 

 

ピーウィー(ポール・ルーベンス)のスキャンダル

映画監督でも俳優でも、別の畑では芸人だったり小説家だったり、何らかの作品を創り出して世に出す人々がいますよね?

そんな立場の人達が犯罪を犯したりした場合、出演作品や創作作品そのものが「お蔵入り」になってしまったりしますやんか。

ね?

そんな時に必ず議論になるのが「作品そのものに罪はない」派と「作品自体を葬り去るべき」派の主張なワケですやん。

ね?

女装して検問を乗り切るピーウィー
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

私は「作品に罪はない」派です。

ええもんはええ、うまいもんはうまい、と思っているので、犯罪者が出ている作品でも基本的には観ることを避けたり読むことを避けたりはしません(目にすることができる環境であれば。自主回収とか廃刊とかされちゃったらどうしようもないけど)。

 

だからまあ、ケヴィン・スペイシーブライアン・シンガーの作品を避けることはこの先もないと思います。

ケヴィン・スペイシーなんかやっぱり、俳優としてはホントに素晴らしい逸材ですもんね。名画もたくさんあります。好きな映画もたくさんあります。

「お蔵入り」なんて冗談じゃないって感じ。

参考 ケヴィン・スペイシー=2017年10月、俳優のアンソニー・ラップからセクシャルハラスメントを告発され、その後、多くの男性たちから同様の声があがっている。

参考 ブライアン・シンガー=2019年1月、男性4名から未成年当時の性的暴行の告発を受けている。

 

ところが反対に、どうしても犯罪を犯した当人が許せず、彼らの作品自体を避けるようになってしまうケースも少なからずあります。

例えばウディ・アレン

2018年1月、1980年代に交際していた女優ミア・ファローの養女ディラン・ファローから「幼い頃に性的虐待を受けた」として再告発されたウディ・アレン。

出典:FRONTROW

例えばポール・ルーベンス

人気絶頂の1991年7月に、彼はポルノ映画館で自慰行為を行ったとして逮捕され、世間に衝撃を与えた。

(中略)

2002年11月には、児童ポルノ不法所持で再び逮捕されたポールだが、こちらは不起訴処分に。

出典:tvgroove

もう「小児性愛」系は完全にアウト。

「作品に罪はない」なんて悠長なこと言うてる場合やない。

つら見るだけで気持ち悪くて吐き気する。

ポール・ルーベンス
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

そういう意味では、日本でも2017年に漫画「るろうに剣心」の作者の和月伸宏が児童ポルノ所持で書類送検されているけど、「るろうに剣心」を読んでも吐き気はしないからまだ助かってる。緋村剣心を見たからって別に児童ポルノはチラつかないもんね。…三条燕ちゃん(10歳)を見るとちょっとモヤる瞬間はあるけど…。

ウディ・アレンの作品も、監督作だけなら観られるかも知れない。出演作はもう全部アウト。

 

だからね、ポール・ルーベンスが物語の主人公ピーウィーを演じた【ピーウィーの大冒険】は私の中ではもう「上映禁止作品」のひとつになってしまっているんです。

ティム・バートンっぽい描写もアリ
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

でも【ピーウィーの大冒険】が自身初の長編映画監督作になったティム・バートンは、ポール・ルーベンスのお陰で作品にケチがついたにもかかわらず、事件のあとも【バットマン リターンズ】の“ペンギン”の父親役で彼を起用したりしてるんですよね~。

ハリウッドってホント犯罪者にお優しいわ。

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【バットマン リターンズ】マイケル・キートン

 

 

小粋なギャグが痛快だったのに

気を取り直して映画の話をします。

“ピーウィー”はアメリカのTV番組「ピーウィーのプレイハウス」で人気を博したポール・ルーベンスが造り出したキャラクター。

寸足らずのグレーのスーツに真っ赤な蝶ネクタイ、バラ色のほっぺと不健康な白い顔に清潔感溢れるスポーツ刈り。その正体は大人の皮をかぶった子供。

 

ピーウィーと言えばよく、同じくTV番組から人気に火が付いたイギリスの「Mr.ビーン(ローワン・アトキンソン)」と比較されたりしがちですけど、根本的に性質が全く違う。

Mr.ビーンはどことなく品のある究極の天然ボケたおっさんであるのに対し、ピーウィーには知性の欠片も見られません。

 

ある日、自分の命よりも大事だと豪語する赤いカスタム自転車を盗まれたピーウィーは、自転車を探す長い長い捜索の旅に出ることを決意します。

変な荷物を持ってるピーウィー
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

その絵に描いたような棒と風呂敷どこで手に入れた。

 

好きでしたけどねえ~ティム・バートンの趣味丸出しのピーウィーの自宅とか、ハリウッドで映画撮影中のゴジラとキングギドラが出てきたりとか(これ後に著作権の問題で東宝と揉めてる)。

ゴジラとキングギドラ
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用

ピーウィー行きつけのマジックショップのおっさんが勧めてくる得体の知れないマジックグッズとか。

マジックショップを訪れるピーウィー
©Pee-wee’s Big Adventure/ピーウィーの大冒険より引用
  • 花型の水鉄砲
  • 本物そっくりの血
  • オナラ爆弾
  • 乾燥生首(3種)
  • ニセガム
  • 眼鏡ライト
  • オーストラリア製ブーメラン蝶ネクタイ

そうねえ~、オナラ爆弾もらおうかしら。

 

 

映画【ピーウィーの大冒険】の感想一言

朱縫shuhou

ポール・ルーベンスは近年またも復活の兆しを見せています。

もう出て来なくていいっす。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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1902年公開の【月世界旅行】から2010年公開の【ブラック・スワン】まで。
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