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【シザーハンズ】あらすじと観た感想。町並みは実在する

エドワードの雪で踊るキム ラブストーリー

1990年/アメリカ/監督:ティム・バートン/出演:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、アラン・アーキン、ヴィンセント・プライス

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【シザーハンズ】20世紀フォックス

©Scissorhands/シザーハンズより引用

手がハサミの人造人間の物語

いくらゴシックホラーやマッドサイエンティストが好きだからって、こんな発想普通の人には中々出てきませんよね。やっぱりティム・バートン監督はちょっとイカれてる。

ものすごい多方面に渡る才能を持つ人だし私も大好きですけど、実際会ったらかなり変や奴やと思う。

 

かなり変な奴の最高傑作のひとつ、【シザーハンズ】です。

 

 

 

映画【シザーハンズ】のあらすじザックリ

寒い冬の夜。「雪はどうして降るの?」と孫娘に聞かれた祖母が話し始める。昔々、町外れの屋敷に孤独に暮らす老発明家が両手がハサミの人造人間を生み出した。しかし発明家は突然の発作で他界。一人残された人造人間エドワードは、化粧品のセールスの女性の好意で麓の町へやってくる。

 

 

パステルカラーの町並みは実在する

舞台は鮮やかなパステルカラーの家々が建ち並ぶ郊外の小さな町。

町のはずれには、(すぐ近くにあるのに)人々から忘れ去られたようにひっそりと、「幽霊屋敷」と呼ばれる高台の城がそびえています。

【シザーハンズ】の町並み

©Scissorhands/シザーハンズより引用

切り立った崖の上にそびえ立つ真っ黒な城と、その麓から続く愛くるしいパステルカラーの町並みの対比は、激アマのホットチョコレートに渋さが売りの山椒をふりかけるような違和感。まったく融合していない。でもこれぞティム・バートンの世界観。

エドワードが暮らす城の庭

©Scissorhands/シザーハンズより引用

実はこの町並みは撮影用のセットではなく、フロリダ州ルッツのティンスミスサークルという住宅地です。こんな町が実在するなんて、アメリカはなんてメルヘンな土地なんでしょう。

…と思ったら、このスウィートなパステルカラーだけは映画用に塗り替えているみたいですね。残念。地で行ってて欲しかった。

【シザーハンズ】と2015年現在のティンスミスサークルの町並みを比較したサイトでは、現在の町の姿を映画と同じアングルで画像付きで比較してくれています。撮影当時よりかなり植樹が増えて殺風景さが薄まった印象。家や道路はそのままだけど、やっぱりパステルカラーじゃなかったら普通の町並みとあまり変わらないですね。

 

ティム・バートンが好きそうなゴシックホラーばりばりの高台に建つ「幽霊屋敷」の方は、ルッツという町のものではありません。

ゴシックホラー風「幽霊屋敷」

©Scissorhands/シザーハンズより引用

当たり前か。

 

 

“シザーハンズ”エドワード誕生秘話

ハサミの手を持つ“シザーハンズ”エドワード(ジョニー・デップ)は、「幽霊屋敷」に住む発明家(ヴィンセント・プライス)によって造り出された人造人間。

発明家はエドワードにハートのクッキーの心臓を与え命を吹き込み、知識と笑顔を教えました。そしてクリスマスが近づくある日、エドワードに最後のパーツである“手”をプレゼントしてくれます。

エドワードに手をプレゼントする発明家

©Scissorhands/シザーハンズより引用

ところが年老いた発明家は突然発作的なものを引き起こし、“手”を付けることもできないまま、あっけなく死んでしまいます。

 

朱縫shuhou
朱縫shuhou

て言うかなんでそもそも手をハサミにしたんや。

「ハサミ」って言っても事務バサミとかだけじゃないんですよ?もう切れ味抜群の巨大な枝切りバサミみたいなやつも入ってるんですよ?それも左右に数本ずつ。もう何をするにもガッチャガチャ。

「手のパーツが無かったからとりあえず付けた」って事情があったとしてもハサミって!

もうちょっとなんか、箸とかスプーンとかあるでしょうに!

 

…て、思いませんでした?

いやいや、エドワードの手がハサミであるのにはちゃんと理由があるんです。

 

実はエドワードは、元々は「野菜切り刻みマッスィーン」

その鋭い両手のハサミで、ぎっちょんぎっちょんと野菜(植物?)を切り刻んでいたロボットなんです。

野菜を切り刻むエドワード

©Scissorhands/シザーハンズより引用

そのロボットに発明家が命を吹き込んだので、ハサミの手の部分だけはそのまま残ってしまってたんですね。

もし発明家がチョイスしてたのがクッキー製造マッスィーンのロボットの方だったら、足がクッキー型の“クッキーフィート”、もしくは腕が泡立て器の“ウィスクアームス”が出来上がっていたかも知れません。

 

 

“シザーハンズ”が群衆に紛れるとどうなるのか

発明家に先立たれひとり残されたエドワードが住む巨大な城に、ある日親切な女性ペグ・ボッグス(ダイアン・ウィースト)が訪ねてきます。

孤独に暮らすエドワード

©Scissorhands/シザーハンズより引用

ペグは孤独なエドワードを不憫に思い、自分の家に招いて一緒に暮らそうと言ってくれます。

 

ペグの家で家族写真を見ていたエドワードは、ペグの娘キム(ウィノナ・ライダー)に一目惚れ。

最初はハサミの手を持つ得体の知れない同居人を気味悪がっていたキムも、少しずつ優しいエドワードに惹かれていきます。

キムと抱き合うエドワード

©Scissorhands/シザーハンズより引用

お陰でエドワードはキムの彼氏のジム(アンソニー・マイケル・ホール)のしょーもない恨みを買ってしまいますが、【シザーハンズ】で厄介なのはジムではありません。お前なんか全然小者じゃバーカバーカ。

 

希少価値と有閑マダムの恐怖

ジムなんか比べ物にならないほど手に負えないのは、“希少価値”に対する人間の好奇心と専業主婦が持て余してる時間です。

大した事件もない平和なこの田舎町では、見知らぬ若い男がやってきただけで大騒ぎ。(関係ないけどペグが着てるリンゴ柄のワンピース超かわいい)

リンゴの服がかわいいペグ

©Scissorhands/シザーハンズより引用

エドワードが手がハサミの特異体質(「身体障害者」って言われたりもする)だと分かるや町の誰もがちやほやし始めます。

TV番組の司会者なんかはエドワードに向ってズバリ、「ハサミの手が無くなったらこんなに騒がれませんよ?」と言ってのけますし。

ユニークな対象に群れる人間なんてまるで砂糖に群れる蟻。

さらに悪いことにはこの町の専業主婦はホントに暇を持て余してるんで、蟻んこ度合いはスーパーマックス。

ちやほやされるエドワード

©Scissorhands/シザーハンズより引用

かと思えば、一旦エドワードの存在に疑問を感じようものなら手の平を返し、大挙して“異物”を追い払おうとします。まるで中世の魔女狩りさながら。

 

ラストで「エドワードは死んだ」とキムから聞いて初めて、我に返る群衆。これほど追い立てておいて、死んだと聞いたら取って付けたように「…可哀想に」といった表情を見せる人々。

人って怖いよ。

 

ツメが甘いお巡りさん

ちょっと言及しておきたいのは、ジムにハメられて窃盗事件を起こした時からエドワードの事を気にかけてくれていたお巡りさん(ディック・アンソニー・ウィリアムズ)について。

エドワードを心配するお巡りさん

©Scissorhands/シザーハンズより引用

お巡りさんは住人たちに言われるままにエドワードを城まで追い立て、城の前で空に向けて銃を2回発砲した上で(エドワードを撃ったフリ)、

誰ぞ
お巡りさん

これで事件は終わりだ!みんな家に帰れ!

(エドワード…早く逃げろよ…)

なんてキザな気遣いを見せますが、これってカッコいいような気がしますけど実はかなり中途半端。

だってそのあと住人は誰一人家に帰ることなく城の中へ押し寄せますので。

その頃には自分はもう車でどっか行っちゃってるし、結局なんの解決にもなってない。

もうちょっとキムくらい巧みに追手をあざむいたれよ。

 

 

映画【シザーハンズ】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou

日本の特撮怪獣映画【ゴジラ】の熱烈ファンであることでも知られるティム・バートン監督。

 

ペグの家で最初にゴジラを剪定した時のエドワードは、満塁ホームランを打った選手のように自慢げな表情を浮かべています。(この時バックにラジオからの野球の歓声が聞こえている)

ゴジラのカタチに選定したエドワード

©Scissorhands/シザーハンズより引用

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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天衣無縫に映画をつづっている人
朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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