1986年/アメリカ/監督:ジョン・ランディス/出演:スティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート、アルフォンソ・アラウ、トニー・プラナ、パトリス・マルティネス
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
スティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート。
単品でも十分にあく が強い3人のコメディアンが、トリオになってメキシコで大暴れする西部劇コメディ。
監督はあの【ブルース・ブラザース】のジョン・ランディス。
1980年/アメリカ/監督:ジョン・ランディス/出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、ジェームズ・ブラウン、キャブ・キャロウェイ、アレサ・フランクリン、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、ジョン・キャンディ、キャリ[…]
ジョン・ランディスはダン・エイクロイドやジョン・ベルーシと縁が深いですから、もしかしたら着想時には本作にも彼らを起用しようとしてた可能性も否めませんよ。
(ソースなし)
(私が勝手に想像してるだけ)
参考 ジョン・ベルーシは【ブルース・ブラザース】公開後の1982年に死去しています。
まあ本日の映画に関してはコンビよりトリオの方がバランスが良かったかな。結果オーライ。
ただの映画スターが本物の英雄と間違われて村の用心棒を買って出ちゃう愉快な映画、【サボテン・ブラザース】です。
映画【サボテン・ブラザース】のあらすじザックリ
「サボテン・ブラザース」だけど兄弟ではなく「スリーアミーゴス」
まずは邦題のミステイクからいきましょか。
邦題になってる「サボテン・ブラザース」という単語はなんと、映画本編にはひとっことも出てきません。
植物のサボテンが鍵になる物語でも当然ない。
主人公のラッキー・デイ(スティーヴ・マーティン)(どんな名前や)、ダスティ・ボトムス(チェビー・チェイス)、ネッド・ネーダランダー(マーティン・ショート)の3人を指していることは明白ですが、彼ら、及び彼らが活躍する人気映画シリーズは、映画本編では「スリーアミーゴス(シリーズ)」と呼ばれています。
英題もそのまんま【¡Three Amigos!】。
なのに邦題は【サボテン・ブラザース】。
本作の2年前に公開され大ヒットした【ブルース・ブラザース】の恩恵にあやかろうとする魂胆見え見え。
まあ物語の舞台がメキシコですんで、「メキシコ=サボテンorサルサ」である日本人には分かりやすい邦題ですわね。
ちなみにサービス精神と役者魂が旺盛な彼らの、キャメラが回ってる時のテンションはこんな感じ。
しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか……………
Hey!amigo!!
盗賊エルワポに狙われた村を救え!
きょろきょろと周囲をうかがいながらとある町へやってきた美女と少年。
2人は酒場“のんべえ”へ入りこう言います。
私達の村、サント・ポコが盗賊に襲われて大変なことになっています!
どなたか村を助けてくださる方はいらっしゃいませんか!
真っ昼間っから酒を浴びぐでんぐでんの酒場の客達は大爆笑。からかわれた2人は意気消沈して外へ逃げ出します。
あてもなくとぼとぼと歩いていると、場違いに荘厳な空気を醸し出してる教会が。
そこで上映されていたのが「スリーアミーゴス」のサイレント映画。
映画の中のスリーアミーゴスは、悪漢から美女と村を守り、「礼はいらねえ!」と捨て台詞を吐いて颯爽と去って行くのでした。
映画を観てあからさまに「コイツら使える!」って表情を見せるいなかっぺ美女・カルメン(パトリス・マルティネス)は、早速ハリウッドに向けて「サント・ポコの村を助けてください!」と電報を送ります。
その電報を読んでまんまとメキシコくんだりまでやってくるスリーアミーゴス。
でも本人達は用心棒ではなく銀幕スターとしてファンに呼ばれたと思ってる。
ですからスリーアミーゴスVS盗賊団の戦いの火ぶたが切って落とされてもサービス精神と役者魂が旺盛なスリーアミーゴスのテンションは基本的にはいつも通り。
しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか……………
Hey!amigo!!
そんな(どんなや)映画です。
「歌う木」と「透明の剣士」の必要性
盗賊団の首領・エルワポ(アルフォンソ・アラウ)にさらわれたカルメンを救うため、エルワポ盗賊団の砦へ向かうスリーアミーゴス。
砦への道順はネッドが誰かに訊いてメモしてきました。
歌う木を見つけたらまじないを唱え、空に向けて空砲を一発撃つと、透明の剣士が現れる。
砦への道は剣士が教える」
なぜかここで急に匂わせてくる千夜一夜物語クラスのファンタジー臭。
これは一体なんなんな。
確かに「歌う木」はホントに木が歌ってるし、「透明人間」らしきものも出てはくるんだけど、え?
最後まで観ても結局このふたつは意味不明でした。
このくだり要る?
【サボテン・ブラザース】は恐らく「おもろかったらなんでもええわ」って思ってる人達が作った映画なんで、要るか要らんかはどうでもいいんですけどね。判断基準は「要るか要らんか」じゃなくて「おもろいかおもろないか」ですから。
そしてこの「歌う木」と「透明の剣士」のくだりに関しては、おもろいから要るんです。
自問自答。
ちなみにエルワポの右腕のエフェ(トニー・プラナ)という男は髪型や仕草がなんとなく「パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ」のジャック・スパロウに似てるんでジョニデファンの方は必見。
映画【サボテン・ブラザース】の感想一言
3人のうちで一番おもろいのは、ダスティを演じたチェビー・チェイス。
ピアノ弾いたりギター弾いたり歌ったり、多芸であるのに腰の銃を暴発させるわ透明の剣士を撃ち殺すわ、チョンボするのは大体コイツ。
でも魅惑のウィンク一発かまされたら何もかも許せちゃう。最高。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。